あらすじ
スヨルは、イシンの父親であるチョン牧師に会いに行く。父親は、イシンが最初の殺人、つまり自分の夫を殺したことを知っていた。でも、娘だから通報できなかったと告白する。スヨルの気持ちを考えると、かなり複雑だよな。
イシン本人との面会では、新たな容疑者が浮かび上がる。パク・ミンジェという、昔の隣人の息子だ。イシンはかつて、ミンジェが父親から虐待されていると思い込み、その父親を殺そうとしたことがあった。でも、ミンジェの怪我は注目されたいがための自傷行為だったらしい。イシンは、その時に自分を目撃したミンジェが、感謝の気持ちから模倣犯になったと考えている。
その頃、スヨルの妻ジョンヨンと友人のアラは、イシンの墓を訪れていた。そこで二人はミンジェに遭遇する。彼は酔った父親に絡まれた二人を助け、ヒーローのように現れるんだ。
ネタバレ:模倣犯の正体とイシンの脱走
このパク・ミンジェって男、本当に怪しさ満点だ。ジョンヨンがイシンの義理の娘だと知ると、急に態度を変えて親しくなり、家まで送り届ける。その前に、模倣犯が使っていたのと同じような唐辛子スプレーと懐中電灯を車からこっそり隠すんだ。もう、やってることが真っ黒だろ。
スヨルの家では、ミンジェが彼を挑発し続ける。イシンをカマキリと呼び、崇拝している様子を見せる。驚くことに、ジョンヨンまでがその意見に同調し、スヨルは孤立してしまう。
スヨルは車のブラックボックスから、ミンジェが自分たちを監視していた証拠を掴む。そして、彼の光州にあるアジトを突き止めた。そこはカマキリ事件のミニチュア模型や写真が飾られた、まさに博物館のような不気味な空間だった。そこへミンジェ本人が現れ、二人は格闘の末、スヨルが彼を逮捕する。
だけど、話はそう簡単じゃない。ミンジェには、すべての模倣殺人事件において完璧なアリバイがあったんだ。
ミンジェの逮捕劇と同時進行で、イシンは隠れ家からの脱走を企てていた。彼女は天井裏で密かに育てていた毒を持つ甲虫ツチハンミョウを使い、看守を気絶させる。その手口は冷静で、恐ろしいほど鮮やかだ。そして、彼女はまんまと脱走に成功する。
さらに、保護されていたはずのソ・グァンも脱走し、直後に謎の車にはねられて死んでしまう。グァンは死ぬ間際、スヨルに向かってお前もイシンと同じだと言い残す。
もう何が何だか分からない状況の中、物語の最後にイシンがジョンヨンの家の前に姿を現す。あの不気味な笑顔は、一体何を意味するのか。
感想
いやー、今回も情報量が多すぎて頭が追いつかないよ。模倣犯はミンジェで決まりかと思いきや、完璧なアリバイがあるってどういうことだ?私立探偵という職業も怪しすぎる。誰かを操っているのか、それとも共犯者がいるのか、謎は深まるばかりだ。スヨルがミンジェのアジトを見つけた時の執念はすごかったけど、結局振り出しに戻された気分だよな。
一方で、イシンの脱走劇は圧巻だった。毒虫を使うなんて、発想が常人の域を超えている。彼女の頭の中は一体どうなっているんだ。冷静沈着で、計画的で、目的のためなら手段を選ばない。その彼女が最後にジョンヨンの前に現れる。スヨルへのメッセージなのか、それともジョンヨン自身が次のターゲットなのか。もう目が離せない展開だ。
つづく