おいおい、今回の『カマキリ』、とんでもないことになったぞ。もう心臓がいくつあっても足りない。早速、何が起きたか話していくから、しっかりついてきてくれよ。

新たな悲劇と束の間の和解

ジョンヨンの告白とスヨルの苦悩

まず、ジョンヨンが妊娠していることがわかった。これはめでたい話のはずなのに、状況が状況だから素直に喜べない。彼女は親友のアラの家に身を寄せて、気持ちの整理をしようとしてる。

そんな中、ミンジェの葬儀が行われる。葬式でミンジェの父親が暴れて、結局スヨルが兄として喪主を務めることになった。母親が連続殺人犯で、自分はその血を引いている。スヨルはずっとそのことで苦しんできた。警官になったのだって、母親とは違う人間だと証明したかったからだ。事件が一段落して、張り詰めていた糸が切れたように、今は虚無感に襲われている。

葬儀の後、スヨルはジョンヨンに自分の葛藤を打ち明ける。ジョンヨンはそんな彼を優しく受け止めて、二人はやっと仲直りできた。

模倣犯、再び

現場復帰とイシンの揺さぶり

平和な時間もつかの間、新たな模倣殺人事件が発生する。被害者は医者で、現場はやけに雑だった。上司のチェ・ジョンホは、スヨルに現場に戻ってこいと説得する。ジョンヨンも、仕事が彼を支えるはずだと背中を押した。

スヨルが捜査に復帰したことで、話がまた動き出す。スヨルがいない間、捜査協力を拒んでいたイシン。チームのナヒは、イシンが本当に息子を思っているのかと挑発する。するとイシンは、ナヒが過去の親権争いで、息子のためを思って自ら息子に嫌われる選択をしたことをえぐり出す。イシンは息子を利用しているだけだ、とナヒは怒りをぶつけるけど、イシンは笑って流す。でも一人になった時、彼女は明らかに動揺していた。

最悪の裏切り、犯人の正体

電話一本で明かされる真実

息子スヨルが戻ってきたことで、イシンは再び捜査に協力する。そこへ、模倣犯から電話がかかってきた。犯人は自分をヨンジュンだと名乗る。イシンがいつものように挑発すると、逆上した犯人はミンジェを殺したのは、あなたと息子の正体を守るためだったと叫んだ。

その言葉を聞いた瞬間、スヨルとイシンの頭の中で、すべてのピースがはまった。ミンジェがスヨルたちをからかっていた時、その場にいた人物。スヨルにジョンヨンを紹介した人物。そう、模倣犯の正体は、ジョンヨンの親友、アラだったんだ。

絶望の逃走劇と拉致

笑顔の殺人鬼

スヨルたちが気づいた時にはもう遅い。アラは自分とジョンヨンのスマホの電源を切り、彼女をドライブに連れ出す。ガソリンスタンドで、ジョンヨンはこっそりスマホの電源を入れる。そこにはスヨルからの警告メッセージが大量に届いていた。彼女は必死で逃げ出すけど、アラはただ笑って見ているだけ。

スヨルが手配したパトカーが駆けつけるも、アラは警官二人をためらいなく殺害する。そしてジョンヨンに私がヨンジュンよと名乗り、彼女を誘拐した。去り際に、アラはスヨルに電話をかけ、ジョンヨンが妊娠していることを告げるという、最悪の置き土産を残していった。

母の決意と息子の葛藤

危険な人質交換

アラはジョンヨンを自分の隠れ家に連れ込む。そこでアラは、自分がイシンに救われた過去と、だからこそイシンの息子であるスヨルを守ってきたのだと語る。ジョンヨンは、自分がおもちゃに過ぎなかったことを知る。

アラはイシンに電話をかけ、ジョンヨンを殺すと脅し、自分の代わりにイシンが来るよう要求する。イシンはそれを受け入れた。息子のため、そして罪のないジョンヨンを救うため、彼女は自ら死地へ向かう決意を固める。スヨルは殺されるぞと止めるが、イシンはこれはあなたが望んだことでしょうと返す。自分が裁かれたのに、無実の人を殺したアラが自由でいることが許せないんだ。

スヨルは葛藤する。母親に死んでほしくない。でも、ジョンヨンと生まれてくる子供を救わなければならない。チームの仲間は、イシンとアラが共犯で、スヨルを利用して逃げるつもりだと疑っている。

出発の直前、スヨルはイシンに手錠をかける。だが、彼はこっそりとその手錠の鍵を彼女の手に握らせた。

第7話の感想、マジで息するの忘れた

いや、もう何て言ったらいいんだ。アラが犯人だったなんて、完全に予想外だった。確かに、思い返せば伏線はあったんだよな。うらやましいって言ってたセリフとか、今思うとゾッとする。親友だと思っていた人間が、一番ヤバいやつだった。この裏切りはキツい。

それにしても、イシンの母親としての覚悟には胸を打たれた。今まで冷酷な殺人鬼の顔しか見せてこなかった彼女が、息子と、その妻子のために命を懸ける。彼女なりの罪の償い方なのかもしれない。スヨルが、そんな母親を信じたい気持ちと、刑事としての立場の間で揺れ動く姿もリアルで苦しかった。

そしてジョンヨン。ただ守られるだけのヒロインじゃない。誘拐されてもアラに立ち向かおうとする強さを見せた。彼女もまた、母親になる人間なんだ。

物語は一気にクライマックスへ向けて走り出した。スヨルが母に渡した鍵が、一体どんな意味を持つのか。もう、最終回まで一瞬も目が離せない。

つづく