ジュノの次の一手はゲーム会社?
やあ、元気にしてるか。俺は今、すごいものを見ちまった気分だ。『交渉の技術』の第3話、今回もジュノがやってくれたよ。
まず状況を整理しようか。サンイン建設を売却したけど、サンイングループのヤバい状況は変わらない。そこでユン・スノが次に打つ手を考えた。それが、eコマースとゲーム分野への進出だ。でも、案の定、社内の頭が固い役員たちは大反対。 まあ、会長自身がeコマースって言葉を聞くだけでキレるらしいからな。 常務理事のイ・ドンジュンがわざわざジュノに忠告しに来るくらいだ。
面白くなってきたのはここからだ。ジュノを潰したいハ・テスが、わざとこの案に乗っかるんだよ。いいじゃないか、やらせてみようって感じで、ジュノの計画をあっさり承認する。 どうせ失敗するだろうって魂胆が見え見えだ。
ジュノが目をつけたのは、一軒のゲーム会社。このゲーム、出来はいいらしいんだけど、ビジネスモデルがダメダメですぐにサービス終了のお知らせが出ちゃうような代物だ。ジュノは早速チームを連れて、その会社に乗り込む。そこにいたのは、何人かの若い開発者たち。代表は車(チャ)代表っていう男だ。
ジュノがサンイングループはeコマース事業を始めたい。だから君の会社を買収したいと切り出す。車代表は最初、鼻で笑うんだ。でも、ジュノが本気だと分かると真顔になる。彼はこのゲームは続けられなくなるのか?と聞く。ジュノがそうだと答えると、車代表は即答で断る。ゲームを売りたくない、と。
普通の交渉人ならここで食い下がるだろ?でもジュノは違う。あっさり引き上げるんだ。優秀なリーダーなら、すぐに連絡してくるはずだって言ってな。この自信、どこから来るんだか。
価値ゼロのゲームに隠された秘密
話はちょっと別の方向に進む。ジュノのチームにいるチェ・ジンス。彼が友人でアナリストのジェニーに、例のゲーム会社と車代表の分析を頼むんだ。で、ジェニーが出した結論はCHACHAゲームは全くの無価値。おいおい、大丈夫かよジュノ、って思うよな。
その裏では、ハ・テスがまた動いてる。チョ理事に指示して、チェ・ジンスの大学の先輩を使い、ジュノの本当の狙いを探らせる。先輩は酒の席でジンスからジュノがCHACHAゲームを買おうとしてるって情報を聞き出して、速攻でチョ理事に電話だ。まったく、敵だらけだな。
そんな中、ジュノは弁護士のオ・スニョンを通じて、別の情報を手に入れる。車代表が以前、DCっていう会社と裁判沙汰になってたこと。そして、そのDCのCEO、都漢哲(ト・ハンチョル)っていう男は、他人を利用するだけ利用してポイ捨てする、かなりヤバい奴だということ。
すると、そのト・ハンチョルがサンイングループに現れる。ジュノと会談するんだけど、交渉はうまくいかない。ト・ハンチョルは噂ほど大したことないななんて陰口を叩いて帰っていく。でも、こいつがとんでもない置き土産をしていくんだ。サンイングループの写真をネットにアップしたんだよ。
これを見たのが、あの車代表だ。サンイングループがDCと手を組むと勘違いして、大慌て。すぐにジュノに買収価格を提示して、おまけに大量のデータをメールで送ってきた。 完全にジュノの掌の上で転がされてるな。
送られてきたデータは専門的すぎて、ジュノには分からない。彼はそれをチェ・ジンスに回す。ジンスはまたジェニーを呼んで見てもらう。そこでジェニーがとんでもないものを発見する。ブロックチェーン技術だ。 これがあれば、全てのアクセス記録を永久に残せる。つまり、在庫管理に革命が起きる。これこそが、このゲームの本当の価値だったんだ。
まさかのどんでん返し
この発見で、チームの士気は一気に上がる。ジュノは買収報告書を書き上げ、ハ・テスに提出。ハ・テスは、どうせ失敗すると高を括ってるから、またしてもあっさり承認。会長も、ジュノに兄の復讐のために戻ってきたのか?と最後の確認をして、ノーと答えると買収を許可した。
これで万事うまくいくと思っただろ? 俺も思った。でも、このドラマはそんなに甘くない。
契約当日、車代表は現れない。そして、ジュノにかかってきた一本の電話。今の提示額の2倍を出すという人が現れた。だから、あんたたちには売れない
ジュノの顔から血の気が引いていく。誰が横やりを入れたのか。ジュノの頭に浮かんだのは、CHACHAの本当の価値を知ってしまった、あのアナリストのジェニーだ。初めてプロジェクトを横取りされるかもしれない恐怖。ジュノが固く拳を握りしめたところで、今回は終わりだ。
感想
いやー、今回はマジで痺れた。ジェットコースターみたいな展開だったな。一見価値のないゲームに、まさかブロックチェーン技術が隠されてるなんて誰が思うよ。ジュノの先見の明もすごいけど、それをたった一つのデータから見抜いたジェニーも何者なんだ。ただ、そのジェニーが最後の最後で裏切るかもしれないっていうヒキが最高にうまい。敵だらけの社内で、やっと掴んだと思ったら足元をすくわれる。このスリルがたまらない。ハ・テスの小物感あふれる悪役っぷりもいい味出してるし、ト・ハンチョルみたいなクセのあるキャラが話をかき回すのも面白い。ジュノが初めて見せた焦りの表情、あれはグッときたね。完璧に見える男の弱点が見えた瞬間だった。
つづく