あらすじとネタバレ

恋の進展と、つかの間の約束

イ・ホンがジヨンに指輪を渡してキスをする。いい雰囲気だ。でも、ジヨンは彼を突き放すんだ。自分はこの時代の人間じゃないから、帰らなきゃいけないって。そりゃそうだ、現代に父親も自分のキャリアも残してきたんだから。イ・ホンはそれを受け入れる。でも、戻ってこれるようになったら、必ず戻ってこいと約束させる。ジヨンも彼に約束させるんだ。暴君にはならないでって。この約束が、後々めちゃくちゃ重要になる。

誕生日の宴と、仕掛けられた罠

場面は変わって、仁珠大妃の誕生日の宴が開かれることになった。ジヨンはもちろん料理担当だ。でも、ここで問題が発生する。大妃様、肉を召し上がらないらしい。王室の盛大な宴で肉料理がないなんて、普通はありえない。そこでジヨンがひらめくんだ。そうだ、大豆ミートを使おう!ってね。さすが現代から来たシェフだ。

その裏では、ジェサン大君がとんでもない計画を進めていた。王様を陥れるための、巧妙な罠だ。不穏な空気がすごい。宴が始まると、大妃はジヨンの大豆ミート料理に大喜びだ。イ・ホンも自ら伝統の舞処容舞を披露して、母親を喜ばせる。いい息子じゃないか、と思ったのも束の間だった。

暴かれる過去と、暴君への引き金

ジェサン大君の罠が、ついに発動する。一人の役人が現れて、イ・ホンの母親である廃妃が死んだ日の記録を持ってきた、と告げるんだ。ジヨンはすぐに気づく。これが、歴史で習った甲申士禍につながる出来事だって。

その役人は、イ・ホンの母方の祖母、シム氏まで連れてきていた。彼女は娘の死のショックで正気を失っている。そして皆の前で、その記録が読み上げられる。そこには、仁珠大妃たちが先王をそそのかし、イ・ホンの母親を毒殺させたという衝撃の事実が書かれていた。

とどめを刺したのは、祖母だった。持っていた人形の中から、娘の血染めの服を取り出したんだ。これを見たイ・ホンの堪忍袋の緒が、ついに切れた。彼は剣を抜き、怒りの形相で祖母に向かっていく。完全に目が据わっている。

ジヨンが必死に彼の前に立ちはだかる。愛してると告白までして、暴君にならないという約束を思い出させようとする。でも、今のイ・ホンには何も聞こえていない。ジヨンは諦めず、祖母に持っていたチョコレートを渡す。すると、祖母は少し正気を取り戻し、廃妃の最後の言葉を伝えた。不正を正し、賢明で徳のある王になってほしい。それを聞いたイ・ホンは、力なく剣を落としてその場を去っていく。

反乱の狼煙

ギリギリで暴君化は食い止められた。かに見えた。でも、ジェサン大君は止まらない。彼は第二の計画に移る。運悪く、その話を内官のイム・ソンジェが盗み聞きしてしまい、捕らえられる。

ジェサン大君はソンジェの父親イム・ソホンを呼び出し、反乱計画をわざと聞かせる。ソンジェをおとりにして王をサルゴジの森に誘い出し、そこで殺すという計画だ。ソホンは急いで王に知らせようとするが、ジェサン大君の兵士に殺されてしまう。ジヨンも何者かに襲われ、気絶させられた。

イ・ホンのもとには、ソンジェが反乱軍の基地を見つけた。ジヨンもそこに連れ去られたという偽の情報が届く。彼は完全に罠にはまり、森へと向かってしまう。

王が宮殿を留守にした隙に、王が着ていた処容舞の衣装をまとったジェサン大君が殺戮を始める。そして、何も知らない仁珠大妃を自らの手で殺害した。宮殿の者たちは、王が乱心して大妃を殺したと勘違いする。最悪の筋書きだ。

空には反乱の合図の花火が上がる。森では、イ・ホンが火刑台に縛られたソンジェを発見する。彼を助けようとした瞬間、無数の矢が飛んでくる。ソンジェは王をかばい、全身に矢を受けて倒れた。森は火の海となり、イ・ホンは反乱軍の真っただ中に取り残される。

今回のエピソード、ぶっちゃけどうだった?

いやー、今回の11話はマジで息つく暇もなかったな。前半のイ・ホンとジヨンのラブラブな雰囲気から、後半の地獄への突き落とし方がえげつない。感情のアップダウンが激しすぎた。

王様が暴君になるかどうかの瀬戸際で、ジヨンが必死に止めるシーンは本当に手に汗を握ったよ。愛してるって告白までしたのに、結局は過去の憎しみが勝ってしまうのかって。あの剣を抜いた時のイ・ホンの目は、完全に正気を失ってた。怖かったな。

ジェサン大君の計画が、もう完璧すぎて腹が立つレベル。人の心を操るのがうますぎる。王様のお母さんの死の真相をあのタイミングでぶつけるなんて、悪魔かよ。しかも、王様が留守の間に大妃を殺して、全部王様のせいにするって筋書き。用意周到すぎるだろ。

最後の森のシーンはもう絶望しかない。信じてた部下は罠にはめられて、自分は火の海。ジヨンも捕まって、どうやってこの状況を打開するのか、まったく想像がつかない。本当にキツい回だった。

つづく