リアルな宮殿サバイバル開幕

さて、第3話の話をしようか。イ・ホンがジヨンに特別な屋敷を用意したって言うから、どんな豪華な場所かと思いきや、ただの牢屋だった。まあ、王様の言う特別なんてそんなもんだよな。

その頃、宮殿ではカン側室が暗躍してる。イ・ホンの傷から医者が矢じりを抜くんだけど、その隙にこっそり盗んでた。で、それをジェサン大君に送るんだ。こいつら、王様を陥れる気満々で怖い。

一方、イ・ホンは医者の話から、ジヨンが自分の傷口に出血を止める処置をしてくれたことに気づく。あれが命を救ったってわけだ。ツンデレ王様、少しは感謝してるみたいだな。

厨房に目を向けると、新しい料理長を決める争いが始まっていた。オム料理長とメン料理長、どっちも野心むき出しだ。

王様の仕掛けた罠

ソンジェはカン側室に呼び出されて、ジヨンのことを聞かれる。彼はもうカン側室の言いなりはうんざりみたいだ。父親と話して、逆にジヨンを利用してやろうって魂胆らしい。

その夜、いきなり覆面の男がジヨンとギルグムを牢から出すんだ。脱出かと思ったら、連れて行かれた先は仮面をつけた男たちが歌い踊る広場。その中の一人が、なんとイ・ホン本人。全部、ジヨンを試すための芝居だったわけだ。

イ・ホンは道化師のコンギルに、自分を殺そうとした犯人を探せって密命を下す。そしてジヨンには、言うことを聞かないならギルグムの顔に焼き印を押すと脅すんだ。友達を人質に取られたら、もう逆らえないよな。ジヨンは宮殿から逃げないと誓うしかなかった。

するとイ・ホンは腹が減ったと言い出し、ジヨンに食事を作れと命じる。

一皿が王の心を変える

内官に連れられて厨房に行くと、女が料理を作ることに男の料理人たちは大反発。全員出て行ってしまう。でもジヨンは、王が狩りで獲った鹿肉があるのを見つけると、鹿肉のステーキを作ることにした。

彼女が王に出したのは、フランスのオートキュイジーヌっていうコース料理だった。前菜からメイン、デザートまで、イ・ホンは全部を気に入る。特に鹿の舌のグリルを食べた時、彼は子供の頃に亡き母と食事をした記憶を思い出すんだ。料理が、暴君の固い心を少し溶かした瞬間だった。

食事中にカン側室が会いに来るけど、イ・ホンは後にしてくれと追い返す。これまでならあり得ないことだ。そしてイ・ホンはジヨンに顔を近づけて、お前を選んだと告げるんだ。

次々と襲いかかる試練

この後、ジヨンは宮殿の権力争いのど真ん中に放り込まれる。まずソンジェが近づいてきて、王との食事で得た情報を流すよう取引を持ちかけてきた。見返りは、カン側室からの保護と、崖から落とされたジヨンのバッグを探すこと。ジヨンはこれを受け入れる。

カン側室はメン料理長に命じて、厨房でジヨンへの陰湿ないじめを始めさせた。蛇やゴキブリを使ったりして、ジヨンとギルグムは疲れ果ててしまう。

さらに、追放されたホン知事の件や、ジヨンが罰せられないことに不満を持った役人たちが、一斉に辞表を提出する。この噂を流したのもカン側室だった。 これに対するイ・ホンの答えがすごかった。なんとジヨンを宮廷の料理長に任命したんだ。ただし、一度出した料理を出す王が気に入らない場合は死刑という、とんでもない条件付きで。

料理長になったジヨンへの嫌がらせは続く。男の料理人たちは、塩と小麦粉を混ぜたり、包丁を切れなくしたり。でもジヨンは一枚上手だった。王には、自分は見てるだけで、料理の責任はあなたたちにあると伝えたと嘘をついて、彼らを黙らせる。

絶体絶命の料理対決

追い詰められたカン側室は、最後の手段に出る。王の祖母であるインジュ大妃に、ジヨンが王にとって危険な存在だと吹き込んだんだ。 大妃はジヨンを呼び出し、料理の腕を証明しろと命じる。先輩料理人との料理対決だ。もし負ければ、ジヨンは腕を切り落とされることになる。

その頃、イ・ホンは道化師から草稿を見つけたというメモを受け取っていた。母の死の真相に近づいているかもしれない。そこに、祖母がジヨンを試しているという知らせが入る。イ・ホンは、大妃が食に興味がないことを知っていた。彼は対決の場に乗り込み、こう要求する。勝負は公平でなければ。他の料理人が負けた場合も、同じように腕を切り落とせと。

この一言で、場の空気は凍りつく。第3話は、この緊迫した場面で終わる。

感想

いやあ、今回はマジで息つく暇もなかったな。王様のイ・ホンが、ただのわがままな暴君じゃないってことがハッキリしてきた。頭がキレるし、孤独を抱えてる。ジヨンの料理を食べて母親を思い出すシーンは、彼の人間らしい部分が見えてグッときた。

ジヨンもすごい。現代の知識と料理の腕だけで、魑魅魍魎がうごめく宮殿を渡り歩いてる。料理長に任命されたかと思えば、次は腕をかけた料理対決って、展開が早すぎる。でも、嫌がらせにも機転で対抗するところは見ていて痛快だった。

このドラマ、ただのラブコメじゃない。料理が人の心を動かして、政治さえも左右していく。カン側室やソンジェ、大妃まで絡んできて、誰が敵で誰が味方か分からない。ジヨンが作る料理はどれも美味そうだし、それが物語の重要な鍵になっているのが面白い。最後の王様の登場シーンはしびれたな。ジヨンを守ろうとしてるのか、それとも別の狙いがあるのか。早く続きが見たくなる終わり方だった。

つづく