あらすじとネタバレ
酔ってキスした王様、覚えてないんかい!
さあ、第5話の話をしようか。前の晩、王様イ・ホンがジヨンにキスしただろ。その翌朝から物語は始まる。
ジヨンは当然、めちゃくちゃ怒ってる。厨房で干し鱈を粉々になるまで叩いて、その怒りを発散させてるんだ。で、その干し鱈でスープを作って王様に出す。これがまた、いつも通り美味いんだよな。
王様はジヨンが怒ってることには気づく。でも、なんで怒ってるか全然覚えてない。酔ってやらかしたこと、全部忘れてるんだ。後で内官のチャンソンにキスしましたよって教えられて、やっと気づく始末。王様、しっかりしてくれよ。
それぞれの思惑が渦巻く宮廷
宮廷は相変わらずきな臭い。謎の男コンギルが、ジヨンに近づいてくる。彼はチュウォルが持っていたかんざしを持っていて、どうやら妹の死に関係があるみたいだ。妹のオクダンは、カン側室が管理する場所で死んだ。その手には、例のかんざしが握られていたらしい。これは何か裏があるな。
一方、カン側室は王の寵愛を取り戻そうと必死だ。王がジヨンにキスしたと聞いて、嫉妬の炎メラメラ。王の身体検査の日に、自分が料理を作ってご機嫌を取ろうと計画する。それだけじゃない。メン料理長にヒ素を渡して、ジヨンを始末するように命令するんだ。こいつ、やることがエグい。
王様はジヨンのことを意識し始めてから、食事を拒否するようになる。何日も食べない王様を、ジヨンは心配するんだ。結局、王様はジヨンの料理なら食べると決める。ジヨンが作った消化に良い鶏のスープを、王様は美味しそうに食べるんだよ。それを見て嬉しそうにするジヨン。料理人としてのプライドが満たされる瞬間だ。
料理対決!カン側室 vs ジヨン
そして、王様の身体検査の日がやってくる。診察には、叔父のジェサン大君も同席する。診察が終わると、カン側室とジヨンがそれぞれ料理を持って現れる。料理対決の始まりだ。
カン側室は冷たい鶏のスープを用意した。これも悪くない。でも、ジヨンが出したのはシュニッツェル。まあ、俺たちに馴染みのある言葉で言えば、洋風の豚カツだな。これが王様とジェサン大君に大ヒット。二人とも皿を空にするほど夢中で食べるんだ。勝負は明らかにジヨンの勝ちだ。
褒美に何が欲しいかと聞かれたジヨンは、新しい新鮮な食材が欲しいと頼む。どこまでも料理人なんだよな、彼女は。
温室での二人きりの時間
その夜、王様はジヨンを温室に連れて行く。そこには色々な野菜や果物が育っている。ジヨンは毒と書かれた札の場所に唐辛子が生えているのを見つけて大喜び。この時代、唐辛子は毒草扱いだったみたいだな。
王様はそこで、ジヨンの鞄を返す。ちゃんとキスしたことも謝るんだ。なぜこんなことをしてくれるんですか?ジヨンがそう聞くと、王様はお前を女として見ていると言いかける。でも、結局お前は腕のいい料理人だからだと嘘をつく。素直じゃないんだよな、本当に。
そして、その場を去ろうとした王様が、足を滑らせて転びそうになる。ジヨンがとっさに彼の手を掴む。バランスを崩して、二人で一緒に倒れ込んでしまう。ここで5話は終わり。ベタだけど、こういうのがいいんだよ。
第5話の感想
今回のエピソードは、イ・ホンがただのわがままな暴君じゃないってことがよく分かった回だったな。ジヨンにキスしたことを覚えてなくてオロオロしたり、彼女のことを考えて食事も喉を通らなくなったり、すごく人間臭い。今まで自分の思い通りにならないことなんてなかった王様が、ジヨン一人に振り回されてるのが面白い。
ジヨンの料理が、ただ空腹を満たすだけじゃなくて、王様の心を少しずつ開いていく過程が本当に丁寧に描かれてる。鶏スープを食べるシーンは、二人の距離が縮まったのを感じて、見てるこっちも嬉しくなったよ。
もちろん、ラブコメだけじゃない。カン側室はついにヒ素まで持ち出してきて、彼女の狂気がどんどん増していくのが怖い。コンギルの過去も少しずつ明かされて、ミステリー要素も深まってきた。シュニッツェルっていう現代料理が、どうやって王様の心を掴んだのか、その対比も鮮やかだったな。最後の温室でのシーンは、王様の不器用な優しさと、二人の物理的な距離が一気に縮まるドキドキ感が最高だった。
つづく