あらすじとネタバレ
国の威信をかけた料理対決
温室でイ・ホンとジヨンがもつれて倒れた拍子に、ジヨンはバッグからマングンロクがなくなったことに気づく。イ・ホンは明の使節が帰ったら見つけ出すと約束した。
厨房に戻ったジヨンは、仲間たちが飲んでいるのを見つけ、自分も酒を飲んで歌い踊り、そのまま気を失ってしまう。翌日、イ・ホンは明からの使節団長であるユ・クンが、朝鮮の食事を一切口にしていないことを知る。ユン内官も厨房のスタッフにその事実を伝え、明の料理人たちが朝鮮の料理人たちとの勝負に勝ち続けていることを話した。
やがて明の使節団が到着する。ユ・クンはイ・ホンに対し、見返りの提示もなく、さらに多くの女性と高麗人参を朝貢として要求した。
その頃、厨房ではジヨンが牛乳から作ったバターを披露し、長旅で疲れた使節団のために甘いものを作ることに決める。そして、マカロンのタワーが王族たちの前に出された。ユ・クンと彼の3人の料理人を含め、誰もがその味を絶賛した。
気を良くしたユ・クンは、朝貢の条件を賭けて、自分の料理人とイ・ホンの料理人との料理対決を提案する。ジヨンが必死に首を振って止めるのも聞かず、イ・ホンはそれを受け入れてしまった。ジヨンは後から止めようとしたが、もう手遅れだった。彼女は料理を断れば死罪、勝負に負けても死罪という絶体絶命の状況に追い込まれる。
それぞれの思惑
一方、大妃インジュはこの状況を知り、親しい間柄だと主張する明の王室に手紙を書くことを決意する。
ジェサン大君は、朝鮮がこの対決に敗れ、王が失脚するのを静かに待っているようだった。彼はカン側室にその考えを話す。明の使節の宿舎では、ソン卿という大臣がユ・クンに、明の皇帝は正気ではなく、民は皇帝の交代を望んでいると告げる。彼は明の料理人が勝つことを約束し、さらに賭けを吊り上げて国の高麗人参すべてを収穫するよう要求しろとユ・クンに助言した。コンギルがソン卿とユ・クンが会っているのを目撃し、そのニュースをイ・ホンに伝える。
秘密の外出
ジヨンは対決の秘密兵器として唐辛子粉を用意する。近くの町の製粉所に行く必要があると知ったイ・ホンは、変装して一緒に行かなければならないと言い張る。ジヨンが庶民の服に着替えると、二人は町へと繰り出した。
ジヨンが唐辛子を挽いてもらっている間、イ・ホンは彼女が欲しそうに見ていたお守りを買う。それはマングンロクに付いていたのと同じお守りだと、ジヨンは気づいていた。
宮殿に戻る途中、市場でジヨンがイ・ホンに贈ろうとしていたアヤメを拾いながら、二人はふざけて泥をかけ合う。宮殿に着くと、イ・ホンは彼女に見ていたお守りを渡した。
ジヨンが厨房に戻ると、明の料理人ヤ・フェイシュウがちょうど帰るところだった。厨房は散らかり、彼女の部下たちはヤ・フェイシュウに負けてすっかり落ち込んでいる。ジヨンは彼らを励まし、士気を高めた。
対決のルール
やがて、対決のテーマを決める時が来た。 第1ラウンドのテーマはこれまで見たことのない肉魚料理。第2ラウンドは知ると変えるという言葉がテーマとなり、イ・ホンはお互いの料理を探求することを提案する。第3ラウンドのテーマは高麗人参を使ったスープだ。
これが決まると、ユ・クンはさらに要求を吊り上げ、100人の女性と国の高麗人参すべてを要求する。その見返りとして、イ・ホンはジヨンが勝った場合に大量のサトウキビと小麦粉を要求し、ユ・クンもそれに同意した。料理人たちには、対決の準備のために5日間の猶予が与えられる。
物語の最後、ジヨンは圧力鍋のようなものの図面を見つめ、鋭く包丁を研いでいた。
感想
いやあ、今回は一気に話が動いたね。国の運命を背負った料理対決なんて、少年マンガみたいでワクワクする展開じゃないか。ジヨンが作ったマカロンが、まさかこんな大事を引き起こすとは。甘いお菓子から国同士のガチバトルに発展するなんて、誰が想像したよ。
それに、イ・ホンとジヨンの関係も目が離せない。王様がお忍びで町に繰り出して、ジヨンとデートまがいのことしてるのが最高だった。お守りをこっそり買ってあげるとか、王様、やることが可愛いんだよな。泥をかけ合ってふざけるシーンは、身分とか全部忘れて、ただの男女に見えてグッときた。
ただのラブコメじゃなくて、ジェサン大君や明側の陰謀が絡み合ってきて、物語に深みが出てる。特に、明の皇帝が正気じゃないって話は気になる。この対決の裏には、もっと大きな政治的な駆け引きがありそうだ。ジヨンはただ料理を作るだけじゃなく、国の未来を背負って戦うことになる。最後、包丁を研ぐ彼女の姿は、もうただのシェフじゃなかった。覚悟を決めた戦士の顔だったよ。
つづく