今回の『暴君のシェフ』第8話、見た?もうね、ただの料理対決じゃない。国の威信とか、個人のプライドとか、いろんなものがごちゃ混ぜになってて、画面から目が離せなかったよ。
第8話 あらすじ(ネタバレあり)
第1ラウンド:消えた唐辛子とまさかの引き分け
ついに始まった明との料理対決。第1ラウンドのテーマは誰も見たことがない肉料理。ジヨン率いる朝鮮チームは、豚カルビの煮込みで勝負をかける。順調に進むかと思いきや、ここで事件が発生。なんと、味の決め手になるはずの唐辛子粉がごっそり消えちまったんだ。
普通ならパニックになるところだけど、ジヨンは違う。すぐにメニューをビーフ・ブルギニョンに変更。この切り替えの早さが、さすが未来から来たシェフって感じだよね。
でも、明の料理人ヤ・フェイシュウが、見せびらかすように唐辛子粉から作ったラー油を使い始めた。これにはジヨンもまさかって顔になる。試食の後、ジヨンは不正を確信して、明の料理を味見させてくれって直訴するんだ。その結果、やっぱりジヨンたちの唐辛子粉を盗んでいたことが発覚。
しかも、その手助けをしたのが、なんと王様の弟、ジェサン大君だった。彼はジヨンに必要だとは知らなかったなんて言い訳してたけど、どう見ても怪しい。
結局、明の料理長タン・バイロンが潔く負けを認めた。なのに、王様イ・ホンが引き分けを提案。その上、3ラウンド全部引き分けなら明の勝ちっていう、向こうに有利な条件までつけちゃった。まあ、外交上の判断なんだろうけど、こっちとしてはスッキリしないよな。
第2ラウンド:裏切りと師弟の絆
気を取り直して第2ラウンド。ジヨンが選んだお題は、なんと北京ダック。これ、明の宮廷料理だからね。敵の得意料理で勝負を挑むなんて、ジヨンの胆力はたいしたもんだ。
でも、宮中では新たな陰謀が動いてた。カン側室が、ジヨンのチームのメン料理長を呼び出して脅迫。故郷の母親を人質にとって、次の対決でわざと負けろって命令するんだ。最悪だよ、まったく。
そして対決当日。北京ダックを完璧に焼き上げた後、最後の切り分けって一番大事な場面で、メン料理長が自分の手を切ってしまう。これで朝鮮チームは絶体絶命のピンチ。
でも、話はここで終わらない。実はメン料理長、脅迫されたことを事前にジヨンに打ち明けていたんだ。そして、この日のために、弟子のギルグムに北京ダックの切り分け方を徹底的に叩き込んでいた。師匠の想いを背負って、ギルグムが見事に代役を果たすシーンは、マジで泣ける。
涙の北京ダックと謎の料理人
両チームの料理が完成して、いよいよ試食。先に明の料理長タン・バイロンの料理。これがまたすごかった。彼は突然流暢な朝鮮語を話し始めて、実は昔、朝鮮の寺で5年間も料理修行をしていたことを明かすんだ。敵ながら、ただ者じゃない。
そして、ついにジヨンたちの北京ダックの番。明の使節ユ・クンは本場の味を再現できるわけがないってバカにしてたけど、一口食べた瞬間、彼の表情が変わる。あまりの美味さに、なんと涙を流すんだ。王様イ・ホンも大絶賛。
両国のトップがそれぞれの点数を書き終えて、いよいよ結果発表、というところで今回はおしまい。ここで終わるなんて、焦らすよな!
第8話の感想
いやあ、今回は本当に濃かった。料理対決っていう分かりやすい軸がありながら、その裏で不正や脅迫が渦巻いてて、一瞬も気が抜けなかった。第1ラウンドの引き分け裁定には、正直王様、甘くない?ってツッコミを入れたくなったけど、それが国を背負うってことなんだろうな。
でも、今回一番グッときたのは、やっぱりメン料理長とギルグムの師弟関係だよ。脅されてただ従うんじゃなく、ジヨンと協力して、弟子に未来を託すっていう策を講じていた。自分の身を犠牲にしてでも、チームと弟子のために道を開く姿には、本当に感動した。ギルグムが震える手で包丁を握り、見事にやり遂げた瞬間は、今回のハイライトだったと思う。
敵である明の料理長タン・バイロンが、実は朝鮮の食文化に深い敬意を持っていたっていう展開も良かったな。単純な悪役じゃない、深みのあるキャラクターが出てくると、物語が一気に面白くなる。
最後の、ユ・クンが北京ダックを食べて泣くシーンは、見ているこっちまで胸が熱くなった。料理が人の心を動かすってことを、改めて感じさせてくれる名場面だったよ。早く来週の結果が知りたい!
つづく