波乱の料理対決、ついに決着!
前回、明との料理対決の第2ラウンドが終わったところだったよな。
結果発表から始まったんだけど、これがまたムカつく展開でさ。イ・ホンは明の料理に8点をつけた。公正な評価だ。ところが、明の使節ユ・クンは朝鮮の料理にたったの1点。ありえないだろ!イ・ホンも当然ブチギレて、こんなの無効だってことで、結局このラウンドは引き分けになった。
対決の後、イ・ホンがジヨンを呼び出したんだ。てっきり作戦会議かと思いきや、疲れてるジヨンにお茶を淹れて休ませてあげたんだよな。優しいとこあるじゃんか。王様は国の未来を料理対決なんかに賭けるのは間違いだったとか言って、第3ラウンドを中止しようと提案する。でもジヨンは引かない。始めたことは最後までやり遂げるって言って、王を安心させたんだ。イ・ホンは医者を呼んで、ジヨンの手首の怪我まで治させてた。もう、ただの王と料理人の関係じゃないよな、これ。
最後の勝負はサムゲタン!
そして運命の第3ラウンドが始まった。
ジヨンたちが作るのは烏骨鶏サムゲタン。鶏に高麗人参を詰めて煮込む、滋養強壮に最高の料理だ。この料理の決め手は、特注の圧力鍋。なのに、その大事な蓋を持ってくるはずのチャン・チュンセンが来ない!ジヨンが別の策に切り替えようとした、その瞬間だった。チュンセンが手作りの飛行機みたいなやつに乗って、空から登場!ギリギリで蓋を届けてくれたんだ。このシーン、ちょっと笑っちゃったけど、マジでハラハラした。
一方、明の厨房はすごい。鹿のアキレス腱、ヤマブシタケ、ナマコ。聞いたこともないような高級食材をふんだんに使った料理、韓国で言う仏跳牆(ぶっとびスープ)を作ってた。
ついに試食の時間。ジヨンのサムゲタンは、いつも通りみんなの心を鷲掴みにする。明の料理も負けてない。全員が皿を空にするほど美味かったらしい。公平を期すために、今回は料理人同士がお互いの料理を採点することになった。
まさかの展開、敵の心を溶かした一杯
ここで問題が発生した。
明の料理人の一人、コン・ウェンリが物を食べられないんだ。どうやら拒食症らしい。自分の料理さえ味見しないっていう。そんな彼に、ジヨンは普通に盛り付けた料理じゃなくて、全部を一つの器で混ぜ合わせたものを差し出したんだ。
昔、ウェンリが子供だった頃、彼のおばあちゃんが同じようにして食べさせてくれたらしい。その記憶が蘇って、彼はついに一口食べた。そして、涙を流してジヨンに感謝したんだ。この味を思い出させてくれてありがとうって。料理って、ただ美味いだけじゃないんだよな。人の心まで動かす力がある。ジヨンはそれを見事にやってのけた。
勝利の代償と新たな陰謀
採点の結果、明は朝鮮に28点をつけた。朝鮮は明に27点。わずか1点差で、ジヨンの勝利が決まった!
これで一件落着、かと思いきや、そうは問屋が卸さない。負けたユ・クンがとんでもないことを言い出した。要求は全て取り下げる。その代わり、ジヨンを明の皇帝への貢ぎ物として差し出せって。ふざけるなよ!これには温厚(?)なイ・ホンも大激怒。ユ・クンに掴みかかって、強烈な頭突きを一発お見舞いした。両国の兵士たちが剣を抜いて、一触即発のヤバい雰囲気に。
救世主、インジュ大妃登場
その場を収めたのは、なんとインジュ大妃だった。
彼女は亡くなった明の前皇帝の第二夫人、つまり自分の叔母からの手紙を取り出した。そこには、ユ・クンが皇帝を騙して、勝手な要求をしていたことが書かれていたんだ。皇帝本人は、そんな無理難題を朝鮮に押し付けるつもりはなかった。完全に形勢逆転。ユ・クンは真っ青になって命乞いをして、すごすごと帰っていった。いやー、痛快だったな!
最悪の罠、ジヨン絶体絶命
でも、これで終わりじゃなかった。
インジュ大妃はイ・ホンに、幼い大君のチンミョンがジヨンの料理を食べたがっていると伝える。もちろんイ・ホンは快諾。でも、これをカン側室が聞きつけていた。彼女はジェサン大君と組んで、とんでもない計画を立てる。チンミョン大君を毒殺して、その罪をジヨンになすりつけようっていう、最悪の筋書きだ。
翌日、イ・ホンはジヨンに新しい料理人の服をプレゼントして、夕食の後に会う約束をする。いい雰囲気だったんだよ、本当に。
そして、チンミョン大君が食事にやってきた。ジヨンは烏骨鶏の丸焼きを振る舞う。食事は無事に終わったように見えた。
その夜、事件は起きた。チンミョン大君が危篤状態に陥ったんだ!原因はジヨンの料理だとされ、大君の母親はジヨンを捕らえ、自白させるために拷問まで始めた。何も知らないイ・ホンは、温室でジヨンが来るのをただ一人、待ち続けていた。
第9話の感想、ちょっと語らせて
いや、もう感情が追いつかない回だったな。
まず、料理対決の決着のつけ方が最高だった。特に、拒食症の料理人コン・ウェンリのエピソードにはグッときた。ただの勝ち負けじゃなくて、料理で人の心を救うっていうジヨンの本質が描かれててさ。あれは良かった。
イ・ホンのジヨンへの気持ちも、もうダダ漏れ状態だったな。心配して休ませたり、怪我を治してやったり。最後のユ・クンの要求に対するブチギレ頭突きは、見ててよくやった!って声が出たよ。王としての立場とか全部忘れて、一人の男としてジヨンを守ろうとしたんだ。
でも、カン側室の陰謀が本当にエグい。せっかくジヨンが国を救う大勝利を収めたっていうのに、一瞬で地獄に突き落とすんだから。あの女、どこまでやるんだよ。最後の、拷問されるジヨンと、何も知らずに彼女を待つイ・ホンの対比が残酷すぎて、胸が痛くなった。やっと幸せになれるかと思ったのに、このドラマは本当に甘くない。
つづく