あらすじ

シオンの秘密の傷

シン社長がUFOキャッチャーで遊んでるところから話は始まる。何度やっても取れない。それを見てた男の子が、代わりに取ってくれた。そのお礼にスライムを箱であげて、シン社長は人形を手に入れた。

その足で、シン社長はシオンの妹、イェオンのところへ行く。取った人形をプレゼントするためだ。シオンには内緒にしてくれって頼んだ。するとイェオンも秘密を教えてくれた。シオンの腕に切り傷があって、お腹にはアザがあるって。誰かにやられたみたいだ、と。

一方でフィリップは、前の晩にシン社長が話しているのを盗み聞きしてた。シン社長がイ・サンヒョン親子を逃がすのを手伝ったことを知ってしまったんだ。今はそんなことおくびにも出さず、シオンに配達バイクの乗り方を教わってる。

配達先でのトラブル

店にパク・ミョンジンという老人がやってきた。フィリップが調べたら、とんでもない資産家で、しかもこのチキン店の大家さんだったことがわかる。

シン社長とフィリップが近所のレストランで昼飯を食っていると、そこの店主から嫌な話を聞く。シオンのことで文句を言ってくる面倒な客がいるらしい。ちょうど今、シオンはその客、チェ・ヨンパルという男のところに配達に行ってる。

ヨンパルはわざと食べ物を床に落として、また店にクレームを入れた。どうやらシオンの腕の傷をつけたのもこいつらしい。ヨンパルは帰っていくシオンに脅し文句を浴びせてた。

フィリップ、絶体絶命

その夜、シン社長はフィリップにシオンの配達について行くよう言いつける。ある配達先で、案の定ヨンパルが現れた。またシオンに絡み始めたんだ。こいつは高校時代もシオンをいじめていたらしい。ヨンパルがシオンを殴ろうとした瞬間、フィリップが割って入って押さえつけた。

でも、チキンの代金はまだもらってない。フィリップはシオンを先に帰らせて、一人でヨンパルの部屋へ向かう。シオンはあいつはヤクザだからやめろって言ったのに。部屋の前に着いたフィリップは考えを変えて帰ろうとする。その時、後ろからヨンパルに突き飛ばされて、階段を転げ落ちて気を失った。

ネタバレ

卑劣な罠とギリギリの救出

フィリップと連絡が取れなくなり、シン社長とシオンは異変に気づく。ちょうど店に来ていた謎の帽子男に持ち帰りを頼んで、店を閉めた。その時、シオンはヨンパルが車で走り去るのを目撃して、後を追う。

ヨンパルが向かった先は廃車置き場だった。車のトランクには、縛られたフィリップが閉じ込められている。車はまさにスクラップにされようとしていた。作業員はヘッドホンをしていて、フィリップの叫び声は聞こえない。絶体絶命の瞬間、シン社長とシオンが駆けつけて、なんとかフィリップを救い出した。

シン社長の反撃開始

警察に届けたけど、防犯カメラの電源が切られていて証拠がない。事件にはできないと言われた。だから、シン社長のチームが動き出す。

まずシン社長はヨンパルの家に行って、やつを挑発した。その会話をこっそり録音するためだ。その音声データをキム・スドンに渡す。キム・スドンは、ヨンパルが別のことを言っているかのような偽の音声データを作り上げた。

明かされる謎

シン社長はマダム・ジュに会いに行く。そこで、例の謎の帽子男の正体が判明する。男のスマホの待ち受けは、マダム・ジュの娘ジウの子供の頃の写真だった。防犯カメラの映像を見せると、マダム・ジュは顔色を変えた。その男はジウの父親、キム・ヨンウだという。

その頃、フィリップと勉強していたシオンは、ヨンパルからの嫌がらせが1ヶ月も続いていたことを打ち明ける。自分の無力さを嘆くシオンを、フィリップは励ました。

政治家を追い詰める一手

フィリップはついにシン社長に、イ・サンヒョンを逃したことを知っていると告げる。シン社長は改めてその理由を説明した。そこへキム・スドンがヨンパルについての調査報告を持ってくる。ヨンパルの父親はチェ・ウンシクという市議会議員だった。現在4期目を目指して選挙活動中だ。

翌日、シン社長はチェ・ウンシク議員を訪ねる。そして、シオンとヨンパルの口論を録音した音声を聞かせた。さらに、キム・スドンが作った偽の音声データも再生する。それは、ヨンパルがフィリップ殺害未遂を認める内容だった。自分の息子の声に、ウンシクは動揺する。シン社長は彼に言った。この件から手を引きたいなら、政界から引退しろ、と。

最悪の幕切れ

でも、ヨンパルの狂気はまだ終わらなかった。やつはチキン店の近所に現れ、シオンの配達用バイクに火をつけた。燃え盛るバイクを見つめるフィリップとシオン。今回はここで終わる。

感想

いや、今回の第4話は本当に胸糞悪かったな。シオンをいじめるチェ・ヨンパルって男、ただの嫌なやつじゃなくて、完全に犯罪者だろ。フィリップが殺されかけるシーンは、マジで心臓に悪かった。廃車にされる寸前で助かるって、ドラマだとわかっててもハラハラする。

でも、その分シン社長チームの反撃が最高にスカッとした。特に、録音した声を元に偽の証拠を作って、ヨンパルの親父の政治家を追い詰めるやり方。悪を倒すのに、必ずしも正攻法だけじゃないってのがこのドラマらしい。シン社長の冷静だけど確実な手際にしびれる。

フィリップとシオンの関係も一気に深まった感じがする。フィリップがシオンを守ろうと体を張るシーンは、ただのバイト仲間じゃない、特別な感情が芽生えてるのが見えて良かった。自分のせいでフィリップが危険な目に遭ったって泣くシオンも、見てて辛かったな。

ただ、最後のバイク放火で後味は最悪だ。親父を脅されても、ヨンパル本人はまったく懲りてない。むしろ逆上してる。これで終わりじゃないってことかよ。

つづく