あらすじ:詐欺師オ・ミスクを追い詰めろ

ユン・ドンヒがいた独房の鍵が、なぜか開いていた。彼はそこから出て、医者の白衣を羽織ってまんまと施設から脱走する。どう見ても誰かが手引きしてるよね。外にはご丁寧にバックパックと車のキーまで用意されてるんだから。

その頃、病院ではペク・スンムが緊急治療を受けていた。ジェギョンはフィリップに、スンムへの訴えを取り下げると伝える。まあ、当然の判断だ。

シン社長とチェ刑事はドンヒが逃げた施設へ向かう。でも、警備員に止められて担当医には会えない。シン社長はキム・スドンに、ドンヒの隠し資産がないか調べるよう頼む。チェ刑事の方も、上司にドンヒの協力者を捜査させてくれって頼むけど、あっさり却下される。本当、警察って組織は面倒くさい。

チキン店にはキム判事が顔を出す。シン社長が何かおかしなことをしたら教えろ、なんてフィリップに釘を刺していく。フィリップ自身は、スンムたちの不動産詐欺の件で頭がいっぱいだ。

意識を取り戻したスンムに、シン社長は諦めるなと声をかける。その夜、スンムのそばにはジェギョンがいた。二人はお互いに謝って、やっと仲直りする。翌日、フィリップは二人が詐欺師オ・ミスクを正式に訴える手助けをした。ここからが本番だ。

ネタバレ:シン社長のやりすぎ?な正義執行

当の詐欺師、オ・ミスクとパートナーのイ・インチョルは、海辺のホテルでバカンス気分。懲りずに次の詐欺の準備までしてる。ホームレスからIDを盗むなんて、やることがえげつない。

シン社長はパク会長に会う。口が堅くて注射がうまいヤツを紹介してくれって頼む。紹介されたのは、なんとマダム・ジュの部下のペ支配人。ヤバい人脈がどんどん繋がっていく。キム・スドンがインチョルの携帯の位置を特定。チームは一気に海辺の町へ向かった。

ペ支配人が運転手になりすまして二人を車に乗せる。そして薬入りの飲み物を渡して眠らせる。手際が良すぎる。

その頃、キム・ヨンウはマダム・ジュのところへ乗り込んでいた。ジウはどこだって問いただすけど、マダム・ジュは教える気ゼロ。逆に脅されて追い返されてしまう。

フィリップとシオンは地道に聞き込みを続ける。ホームレスから話を聞いて、カン・ヨンムクって男の名義が盗まれたことを突き止める。ミスクはその名義でアパートを3戸も契約していた。二人は夫婦のフリをして不動産屋へ。案の定、ミスクの物件を勧められた。その瞬間、ヨギョンたちがオフィスに踏み込んできて、不動産屋を詐欺で逮捕。見事な連携プレーだ。

場面は変わって、寂れた温室。シン社長はミスクとインチョルを縛り上げて点滴に繋いでいた。二人が目を覚ますと、シン社長は冷たく言い放つ。3分やる。どっちが生きるか決めろ。二人が決められないでいると、シン社長はインチョルの口に白い粉を無理やり押し込んだ。インチョルは口から泡を吹いて気絶する。これにはミスクも完全にビビった。自分の命が惜しくて、被害者全員に金を返すって約束し、その場で全額を送金した。

ジェギョンたちにも、ちゃんと保証金が戻ってきた。一件落着かと思いきや、シン社長はミスクの口にも例の白い粉を流し込む。容赦ない。しばらくして二人が目を覚ますと、目の前にはヨギョンたちが立っていた。そのまま逮捕。

後でわかるんだけど、あの白い粉の正体はブドウ糖の錠剤と発泡ビタミン剤。口の中で泡立つやつだ。シン社長、役者すぎるだろ。

今回の感想

いやあ、今回はスカッとしたね。シン社長のやり方は完全に法律アウトだけど、被害者のお金が全部戻ってきたんだから文句はない。インチョルが泡を吹いて倒れたシーンは、こっちまで心臓が止まるかと思ったよ。まさか正体がビタミン剤だったとは。あの恐怖を演出したシン社長の脚本家としての才能、恐るべし。悪党を騙すためには、悪党以上の役者になる必要があるってことか。

フィリップとシオンの地道な捜査も良かった。カップルのフリして不動産屋に潜入するなんて、ベタだけどやっぱり面白い。二人の距離が少し縮まった感じもして、いい癒やしになった。スンムとジェギョンの和解シーンもグッときたな。スンムが面会に来たミスクに俺の本当の家族は孤児院のみんなだって言い放ったところは、彼の成長を感じてジーンとしたよ。

ただ、最後にドンヒが不気味な動きを見せてたのが気になる。保育園で写真を受け取るって、一体何が始まるんだ?次の事件の匂いがプンプンする。

つづく