第3話:未亡人の逆襲、ここから始まる
夫ジャンスの突然の死。残された家族は悲しみに暮れる。でも、そんな感傷に浸っていられる時間は長くなかった。
葬儀の場で、さっそく一波乱起きる。ジャンスの妻グァンスクは、結婚してたったの10日。彼女の実の母親がやってきて、とんでもないことを言い出すんだ。あんたはもう赤の他人だ。喪主なんてやめて、ここを去りなさいってね。あまりに現実的すぎる。娘の気持ちなんてお構いなしだ。
でも、グァンスクは折れない。10年でも10日でも、ジャンスは私の夫で、私は彼の妻だった。きっぱりと言い放つ。この強さ、グッとくるよな。
一方、ジャンスの弟たちもそれぞれ罪悪感で押しつぶされそうになってる。三男のチョンスは、グァンスクに告白する。自分が事故の原因かもしれないって。実は彼、会社をクビになって、シングルファーザーとして暮らしてた。その秘密をジャンスが亡くなる直前に知って、ショックを受けたせいじゃないかって。グァンスクは彼を責めない。自分こそ、あの旅をお願いしたからだって言う。二人は結局、これは誰のせいでもない、変えられない運命だったんだって結論を出す。見ていて本当に切ないシーンだった。
葬儀が終わると、もっと冷たい現実が待ってた。次男で一番理性的なボムスが、家業のイーグル醸造所の経営状態を調べる。結果は最悪。借金まみれで、倒産寸前だったんだ。おまけに、ライバル会社シラ醸造所の社長、トッコ・タクがこの状況を嗅ぎつけた。この男、絵に描いたような悪役でさ。ジャンスの死を好機と見て、イーグル醸造所を乗っ取る計画をすぐに始める。
どうしようもなくなった兄弟たち。彼らは、一番やっちゃいけない手を選ぶ。グァンスクに香典の残りを渡して、出て行ってくれって言うんだ。君のためなんだ、新しい人生を歩んでくれって。優しさのつもりかもしれないけど、これは残酷すぎる。グァンスクは言葉を失う。そりゃそうだよな。
兄弟たちはグァンスクを追い出した後、酒を飲んで後悔する。彼女は実家に帰ったと思い込んでる。でも、このドラマのヒロインは、そんなヤワじゃない。
翌朝、グァンスクの母親から電話が来る。娘は帰ってないと。兄弟たちが慌てて醸造所に駆けつける。すると、発酵室から出てきたのは、すっきりした顔のグァンスク本人だった。彼女は、最高の笑顔でこう言うんだ。おはようございます、義兄さんたち。
ここで第3話は終わり。彼女の戦いが、ここから始まることを告げる最高のエンディングだった。
第3話の感想
いやー、今回のグァンスクは本当に強かった。普通なら夫を亡くして、義理の家族に追い出されたら泣き寝入りするしかない。なのに彼女は、実の母親にも義理の兄弟たちにも屈しないんだ。あの最後の笑顔には鳥肌が立ったよ。彼女がただのかわいそうな未亡人じゃないってことを、はっきり見せつけた回だったと思う。
兄弟たちの不器用さもすごくリアルだ。特に次男のボムス。冷静ぶってるけど、結局パニックになって一番ひどい選択をしてしまう。三男チョンスの告白も重かったな。みんなそれぞれに後悔と事情を抱えてる。そこにトッコ・タクっていう分かりやすい敵役が出てきて、物語が一気に動き出した感じがする。悲しみの中に、グァンスクの決意っていう強い光が見えた。これからどうやって醸造所を立て直すのか。兄弟たちとの関係はどうなるのか。目が離せない展開になってきたよ。
つづく