あらすじ:敵か味方か、死の天使の誘い
前回、ガヨンの前に現れた死の天使イジラエル。話はそこから始まる。彼はガヨンに俺たち、仲間にならないかと持ちかけた。共通の敵はイブリースだろ、ってわけだ。まあ、ガヨンがそんな話に乗るはずもない。彼女は近くにあったシャベルでイジラエルの顔を思いっきり殴りつけた。それで追い返すんだから、さすがだよね。面白いことに、その痛みはなぜかイレムに伝わっていた。彼女はその時、サデとデート中だったのに。
次の日の朝、ガヨンの店に警察がやってきた。最近行方不明になった金髪の女性を探しているらしい。ガヨンとサデは、見かけたら連絡すると約束する。ガヨンは女性の写真を見せてもらった。その瞬間、ピンとくる。サタンの車のテールランプについていた血痕。あれは、この女性のものかもしれない。壊れたメガネの破片を取っておいて正解だった。
ネタバレ:明かされる過去とイブリースの罪
町での騒動とイブリースの暗躍
ガヨンがそんな状況の中、町では別の問題が起きていた。近所のおばあさんたちが、ガヨンへの疑いをどんどん強くしていく。特にスンニョがヤバい。彼女はガヨンが祖母のパングムを殺したと本気で信じている。ミジュは共犯者だと決めつけている。ついにスンニョは仲間たちを引き連れて、パングムの家に押しかけてきた。ガヨンとミジュを激しく問い詰める。ミジュは、あらぬ疑いをかけられるガヨンを見て心を痛める。
その時、チャンシクがパングムの携帯に電話をかけた。すると、なんと本人が電話に出た。みんなびっくり仰天。電話口で代わる代わる挨拶を始める。これで一件落着。疑いは晴れて、みんな帰っていった。
もちろん、これは全部イブリースの仕業だ。彼がパングムの姿になって、みんなを騙した。イブリースはガヨンが喜ぶと思ったんだろう。でも、彼女の反応は真逆だった。ガヨンは悪魔と取引をしてしまった自分自身を責めた。その言葉は、イブリースの心に深く突き刺さる。
真実の夜:ガヨンの願いとイブリースの涙
物語の核心は、ガヨンがイジラエルの提案を受け入れたことから動き出す。彼女はついに、自分が死んだあの夜の真実を知る決意をした。イジラエルは、ガヨンを過去の記憶へと連れて行く。
そこは砂漠だった。イブリースは次の主人を待っていた。そこに通りかかったキャラバンが、野犬の群れに襲われる。商人たちは自分たちが助かるために、奴隷の少年フンビシュを犬の餌にしようとした。その騒ぎの中、ガヨンはランプを見つける。
彼女の最初の願いはフンビシュを救い、彼に長い命を与えてほしい。イブリースはその願いを叶えた。商人たちを殺し、彼らの寿命をフンビシュに与えたんだ。
ガヨンの二つ目の願いは私の民が奴隷として売られることを永遠に終わらせてほしい。イブリースはこれも実行した。交易路を破壊し、津波を引き起こし、結果としてさらに多くの人々が死んだ。良かれと思った願いが、とんでもない大惨事を招いてしまった。
ガヨンが三つ目の願いを口にする前、イジラエルが現れた。彼は、全ての死はガヨンの願いのせいだと彼女を責め立てる。罪悪感に打ちのめされたガヨンは、野犬に襲われた後、自分の命を救うことを拒んだ。
イブリースは、ガヨンが最後には自分の命を救う利己的な願いをすると踏んでいた。でも、彼女の最後の願いは違った。私と、私を騙したイブリースに罰を与えてほしい。ただの人間が神である自分への罰を願ったことに、イブリースは激しく怒った。
その時、イジラエルがイブリースを封印しに現れる。ガヨンこそが、至高の存在が言っていた唯一の正しい人間だった。イブリースは、ガヨンの体が腐り果てて灰になるまで、ずっとその場で見つめていたという。そしてランプに吸い込まれる直前、彼女の灰の一部を手に取った。
現在に戻る。ガヨンは過去の映像の中で、重大なことを見つける。ランプに封印される直前のイブリース。彼の顔には、怒りではなく後悔と真の悲しみが浮かんでいた。ガヨンは彼の顔を確かめるためにひざまずき、そっと手を伸ばして触れた。その瞬間、ランプの中の砂時計が再び動き出す。ガヨンの寿命が、一日分短くなった。
同時に、イブリースの胸に激痛が走る。彼はひざまずき、体中が燃えるように熱くなった。触れるものすべてが燃えてしまう。そして、失われた記憶が少しずつ戻り始めた。過去にガヨンと出会い、血の涙を流し、苦しみ叫ぶ自分の姿が見えた。
感想:ついに核心へ!過去の全貌がヤバすぎた
いや、今回の6話はマジで全部ひっくり返った。今まで断片的にしか分からなかったガヨンの過去。その全貌が明かされたけど、想像以上に重かった。正義感から願ったことが、結果的に大勢の人を死なせてしまうなんて、皮肉がきつすぎる。ガヨンが自分を責めるのも無理はないよ。
そしてイブリース。彼がただの悪魔じゃないことは、これでハッキリした。封印される瞬間のあの悲しい顔。あれは演技じゃない。ガヨンがそれに気づいて触れたことで、物語が根底から動き出した感じがする。彼女の寿命が減って、イブリースに記憶が戻り始めるって、二人の運命がまた繋がったってことだよね。イジラエルも一枚岩じゃなさそうだし、もう誰も信じられない。ここからが本当の始まりだって気がして、めちゃくちゃ面白くなってきた。
つづく