命がけの説得と父への想い
元のオフィスに戻り、お祝いムードのテプン商事チーム。ところが、そんな喜びも束の間でした。ペ・ソンジュンから父が自殺しようとしているという緊急連絡が入ったのです。
急いで現場に向かうと、ビルの屋上の縁に立つガンシクの姿が。屋上への扉は鍵がかかっていて開きません。非常階段の梯子を見つけますが、錆びついてボロボロ。怖気づくペ・ソンジュンに代わり、テプンが危険を顧みず梯子を登っていきます。
ガンシクはIMF危機の影響で銀行に3000万ウォンの借金があり、追い詰められていました。社員たちは給料が出なくても助けてくれたのに、死んで借金を清算するしかないそう嘆くガンシクを、テプンは後ろから強く抱きしめます。そして、自身の父の死と、どれほど父に会いたいかを涙ながらに語りかけました。
その間にペ・ソンジュンたちが扉を壊して突入し、無事にガンシクを保護。ペ・ソンジュンは借金なんて、お父さんがいなくなることに比べたら何でもない!と父に訴えます。このシーン、親子の絆に胸が熱くなりましたね。
テプンの決断と涙の別れ
ガンシクの会社ダボンテックを訪れたテプンたち。そこで、ガンシクが実は20以上の特許を持つ発明家だと知ります。特に、音に反応して動く警備ロボットカメラの性能は素晴らしいものでした。テプンはこのカメラの輸出を計画し、ガンシク一家を助けようと動き出します。
しかし、ここで最悪の展開が待っていました。ヒョンジュンが、父バクホから奪った合意書を持ってテプン商事に乗り込んできたのです。彼はテプンに対し、社員たちの雇用を守りたければ辞表を書けと迫ります。
仲間を守るため、テプンは苦渋の決断を下しました。退職届にサインをし、最後の仕事としてダボンテックとの契約を成立させます。何も知らない社員たちに別れを告げるテプン。オフィス中が涙に包まれ、見ているこちらも辛い気持ちになりました。
仕組まれた倒産、そして反撃へ
テプンはダボンテックで働き始めますが、ヒョンジュンの嫌がらせは終わりません。ガンシクが借金を返済しようと銀行へ行くと、なんと内部事情で1時間早く閉店していたのです。そこにはヒョンジュンと、マーク・チェという外国人の姿が。
結局、支払いができなかったダボンテックは倒産処理され、資産は競売にかけられることに。あまりにも理不尽な展開ですよね。しかも、ヒョンジュンがその資産を安く買い叩こうとしていることが判明します。
これはおかしいと勘づいたテプン商事のメンバーたちは、再び団結します。掃除婦として潜入していたソンテクの手引きで、夜のピョ商船オフィスに忍び込むことに。警備員に見つかりそうになるハラハラドキドキの展開でしたが、なんとか逃げ切ることに成功しました。
父の形見が教えてくれた真実
逃走中、テプンはヒョンジュンの部屋で見つけた父カン・ジンヨンのネームプレートを落としてしまいます。すると、プレートが割れ、中から一枚の紙が出てきました。それはなんと、バクホがジンヨンに会社の株式30%を譲渡すると約束した覚書だったのです!父が遺したこの証拠が、これからの逆転劇の鍵になりそうですね。
第15話の感想
ヒョンジュンの悪事には本当に腹が立ちますが、テプンが社員を守るために退職届を書くシーンは涙なしでは見られませんでした。でも、最後に父のネームプレートから証書が出てくる展開には鳥肌が立ちました!これで大逆転の予感ですね。離れていてもチームワーク抜群なテプン商事のメンバーたちの絆に、心が温かくなる回でした。
つづく


