あらすじとネタバレ
ヘルメット輸出、行き先はタイ
テプン商事のチームは、カンソンヘルメットの担当者と会った。あのヘルメットの頑丈さを実際に見せてもらう。先方も取引にはかなり乗り気みたいだ。これはいい流れ。
商談が終わった後、チームはどこに輸出するかを話し合う。カンソンヘルメットは既にいくつかの国と取引している。だから、新しい市場を見つけないといけない。そこでテプンがタイを提案した。タイは購買力がある。ヘルメット着用の法律ができてまだ2年。市場として伸びしろがあるってわけだ。
行き先はタイに決まった。次にマジンが、タイでの仲介業者を見つけようと言い出す。テプン商事のタイ版みたいな会社だ。彼らが連絡したのはサワディー商事。経営者はコ・マヨンという韓国人。実はこの男、マジンのいとこらしい。マヨンは協力的な態度を見せて、サンプルの送付を頼んできた。
マジンの嫌がらせと、タイへの出発
電話を切った後、マジンがミソンに絡み始めた。女は営業に向いてないから経理でもやってろ、なんて言うんだ。ひどい言い草だよな。ミソンは当然、黙っちゃいない。自分の価値は仕事で証明すると言い返した。
その頃、ナムモはテプンの引っ越しを手伝っていた。そこでテプンがミホの家に住んでいることに気づく。おまけに、すっぴんのミホまで見ちゃったらしい。ナムモはその晩泊まっていく。みんなが寝静まった後、こっそりミホと会っていた。
しばらくして、チームのタイへのビザが下りた。いよいよ出発だ。タイに着くと、いとこのコ・マヨンが暖かく出迎えてくれた。
歓迎ムードからの暗転
でも、マジンはマヨンにミソンをきちんと紹介しない。営業チームの一員なのに、だ。マヨンは彼らを小さな職場とゲストハウスに案内する。会話の中で、マヨンは有力者とのコネの話を持ち出す。クラブに行けば会える、なんて言う。
翌日、ミソンが港と税関に同行したいと申し出た。するとマジンがまた口を挟む。お前は来るな、と。ミソンは静かにその場を離れた。テプンは彼女が心配で後を追う。ちゃんと夕食を食べるように声をかけた。
ミソンはテプンに言う。特別扱いされると、かえって自分の立場が悪くなる、と。テプンはそれを聞いて言い返す。それは君自身の自信のなさから来てるんじゃないか、と。これはキツイ一言だ。
朝になって、4人は港へ向かう。ミソンとマジンの間の空気は最悪だ。テプンが港を見学している隙に、マジンは税関職員のアーティットと会う。
禁断の賄賂、そして逮捕
マジンはミソンをその場に残した。そしてアーティットにタバコの箱を渡す。これはマヨンに言われて用意したものだ。箱の中には現金も忍ばせてあった。賄賂だ。この一件で、ミソンとマジンの対立はもう修復不可能なレベルになる。
ゲストハウスに戻った後、テプンはチーム全員に命令する。今夜はクラブに行くぞ、と。みんな乗り気じゃなかったけど、リーダー命令だ。ゲストハウスの女性がミソンに素敵なドレスを貸してくれた。テプンはそれに合わせて綺麗なブレスレットをプレゼントする。彼が何かを言いかけた時、マジンが部屋に入ってきた。
マヨンの息子のハヌルが、彼らを高級クラブへ案内する。そこではマヨンがテーブルを確保して待っていた。マヨンはニハカムグループ会長の娘、ニーチャという女性を指差す。テプンは彼女と話すことになった。流れでステージで歌まで披露させられる。歌の途中、テプンはミソンが席を立つ姿に気づいた。
彼女はプールサイドで靴ずれの手当てをしていた。テプンはすぐに彼女を見つけ出す。そして自分のハンカチを彼女の足首に巻いてやった。ミソンは本音を漏らす。こんな所まで来て、自分はお金を無駄にしただけじゃないか、と。
テプンは彼女に言った。自分の価値を証明しようと必死になるのはやめろ、と。俺はもう君の価値を知っているから、と。そして、彼女が聞き逃した歌の続きを、彼女だけのために歌ってあげた。
いい雰囲気でゲストハウスに戻った彼らを待っていたのは、衝撃の展開だった。タイの警察が突然現れたんだ。テプン、ミソン、マジンの3人全員を逮捕した。警察署で告げられた容疑は、税関職員への贈賄。警察は防犯カメラに映ったマジンの写真を見せる。ミソンとテプンが抗議する間もなく、マジンは連行されていった。
第8話の感想
今回のエピソードは、マジンの暴走が本当にひどかったな。チームを完全に私物化してる。ミソンへの嫌がらせも、単なる意地悪を通り越して、もはや人格攻撃のレベルだ。あげくの果てに賄賂なんていう最悪の手段に手を出す。ビジネスマンとして以前に、人として終わってる。彼のせいでチーム全体が危機に陥った。
その一方で、テプンとミソンの関係には少し光が見えた。テプンの不器用だけどまっすぐな優しさがいい。ミソンが抱えるコンプレックスを理解して、俺は君の価値を知ってるって伝えるシーンはグッときた。プールサイドでの二人の時間は、この回で唯一の救いだったかもしれない。
最後の逮捕シーンは本当にびっくりした。海外で警察沙汰なんて、どうやって切り抜けるんだ? マジン一人のせいなのに、テプンとミソンまで巻き込まれるなんて理不尽すぎる。この絶望的な状況から、テプンがどうリーダーシップを発揮するのか。そこが見どころになりそうだ。
つづく


