ヨハンの屈辱と襲撃
物語は、ヨハンがドギョンの両親とレストランで会う場面から始まります。
ヨハンはドギョンの母親と親しげに会話を交わしていました。
その後、彼はペク議員に対し、テジュンがドギョンを狙っていることを理由に新たな警護を提案します。
しかし、ペク議員はこの提案を鼻で笑いました。自分の身は自分で守れると一蹴し、ヨハンを使用人のように見下す態度をとります。このシーン、ペク議員の傲慢さが際立っていてハラハラしましたね。
その夜、ヨハンの自宅を覆面をした男たちが襲撃します。これはペク議員からの返答だったのでしょう。しかし、ヨハンは彫刻の一部である剣を手に取り、たった一人で全員を制圧してしまいました。彼の戦闘能力の高さには驚かされます。
ヨンシクの過去と逃走劇
一方、Eun-biの友人の家では、ヨンシクがテジュンに自身の過去を語り始めました。
彼はかつてアルコール依存症でした。
妻と喧嘩した夜、床にタバコを投げ捨てて家を出てしまったのです。
戻ったときには家が燃えており、妻を助け出す勇気が出なかったといいます。警察は放火を疑い、彼は逮捕されました。真実を知ると、ヨンシクの背負っているものの重さに胸が痛みます。
その頃、Eun-biはタバコを買いに出た店でファン刑事と遭遇してしまいます。すぐに逃げ出しますが、刑事たちは執拗に追跡してきました。Eun-biはなんとか追っ手を撒き、隠れ家に到着します。
警察が踏み込んだときには、テジュンはすでにバイクで逃走した後でした。Eun-biとヨンシクは何食わぬ顔で車を修理に出し、テジュンの居場所は知らないとしらを切ります。二人の連携プレーが見事でしたね。
直接対決とドギョンの最期
その後、ヨハンはEun-biとヨンシクの前に現れました。
テジュンに金で雇われたのかと問い詰めますが、二人は否定します。
さらにヨハンがEun-biの母親の話を持ち出すと、激昂したEun-biが殴りかかりました。
結果、ヨハンは二人を容赦なく痛めつけます。冷酷さが際立つ場面です。
一方、テジュンはドギョンのSNS投稿を手がかりに、彼らの居場所を突き止めました。そこにはドギョンとソンギュ、そして手下たちが待ち構えていました。ドギョンが自白を拒否すると、テジュンはおなじみのネイルガンを取り出します。
激しい戦いの末、テジュンはソンギュを倒し、彼の銃を奪いました。そして逃げるドギョンを追いかけます。第1話の冒頭を彷彿とさせるカーチェイスの始まりです。
テジュンは奪ったバンでドギョンの車を押し出し、対向車線のトラックに衝突させました。血まみれのドギョンに自白を迫りますが、彼は拒否したまま息絶えてしまいます。真実を聞き出せなかったのは悔しいですが、壮絶な最期でした。
ヨハンの正体と宣戦布告
ドギョンが死んだ直後、彼の携帯電話が鳴ります。
電話の主はヨハンでした。
テジュンは電話に出て、ようやく黒幕がヨハンであることに気づきます。
ヨハンは元の生活に戻してやると金を提示し、手を組まないかと持ちかけました。しかし、テジュンは断固として拒否します。必ずお前を倒すと宣言するテジュンの声には、強い決意が込められていました。
場面は変わり、高級マンションの一室。ヨハンはペク議員と、一緒にいた若い女性を殺害します。死にゆく議員に対し、ヨハンは衝撃の告白を始めました。
彼は16歳の時、資産を寺に寄付しようとした両親を殺害していたのです。100回以上も刺し、脱獄犯に罪をなすりつけたといいます。それが、この捏造ビジネスを思いつくきっかけでした。ヨハンの闇の深さに戦慄が走ります。最後に彼はヨンシクの店を訪れ、ヨンシクとEun-biの写真を燃やすのでした。
第10話の感想
ヨハンの正体が想像以上にサイコパスで震えました。まさか自分の両親まで手にかけていたとは、悪役としての格が違います。ドギョンがあっけなく死んでしまったのは予想外でしたが、これで物語はテジュン対ヨハンという最終局面に突入しましたね。ペク議員の最期も自業自得とはいえ衝撃的でした。残り話数も少ない中、テジュンはどうやってこの巨悪に立ち向かうのでしょうか。
つづく

