仕組まれた逮捕とヨハンの正体

物語は、ファン刑事がテジュンの捜索を打ち切るよう命じられるところから始まります。しかし、ファン刑事は命令を無視し、なんとヨンシクをペク議員殺害の容疑者として逮捕してしまうのです。

ユン刑務官が必死に抗議しますが、聞く耳を持ちません。ニュースでこの事態を知ったテジュンは、急いでソウルのヨンシクの家へ向かいました。

そこには、怯えるEun-biの姿が。テジュンは彼女に必ず事態を収拾すると約束します。

一方、驚きの事実が判明します。ヨハンこそが、謎の芸術家Arleliだったのです。彼は100個目の彫刻を完成させ、これまでの依頼人たちを弄んで楽しんでいたことが分かります。

ヨハンはテジュンに電話をかけ、残酷な選択を迫りました。指定された電話ボックスには、議員を殺害した凶器のナイフと、テジュン宛の白紙小切手が置かれていたのです。

父の愛とテジュンの決断

ここでヨンシクの過去が明らかになります。かつて逮捕された際、娘のEun-biがいじめられるのを避けるため、彼はあえて突き放すような態度を取っていました。しかし、本当はお互いを深く思い合っていたのです。

現在に戻り、ヨンシクはEun-biを守るため、やっていない罪を被って自白してしまいます。ファン刑事の脅しに屈した形ですが、その姿には胸が締め付けられました。

そこへ、テジュンが現れます。彼はヨハンから選んだナイフを証拠として提出し、自分が犯人だと自白したのです。テジュンの犠牲により、ヨンシクは釈放されました。

家に戻ったヨンシクは、Eun-biと涙の再会を果たします。もう二度と離れないと誓い合う二人の姿には、思わず涙がこぼれました。

ユン刑務官の覚醒と反撃の狼煙

警察がヨンシクを釈放したことに、ヨハンは激怒します。彼は刑務所長に電話をかけ、テジュンの殺害を命じました。

翌日、テジュンを刑務所へ移送するのはユン刑務官でした。護送車の中で、ユンはテジュンに諦めたのか？と問いかけます。テジュンが諦めたと答えると、ユンは驚きの行動に出ました。

運転手が休憩で席を外した隙に、自らハンドルを握り、車を発進させたのです！ユンはテジュンを人気のな場所で降ろし、これ以上は何もできないが、すまないと謝罪します。

実はユン刑務官、テジュンが隠したロッカーの証拠を見つけていました。そこには真犯人たちの写真や、事件の全貌を語るキム・サンラクの音声データがあったのです。さらに、所長がテジュン殺害に同意している電話も聞いてしまっていました。

ユンは刑務所に戻ると、所長を殴り飛ばし、内部監査室にすべてを報告したと告げます。一方、テジュンが待っていたバンには、ヨンシクとEun-biの姿が。頼もしい仲間と合流したテジュンは、ついにヨハンへの反撃を開始します。

第11話の感想

今回はユン刑務官の男気に惚れました！これまで板挟みで苦しんでいた彼が、最後にテジュンを救うためにハンドルを握るシーンは鳥肌ものです。そして、ヨンシク親子の絆と、それを守ろうとするテジュンの自己犠牲には涙が止まりませんでした。ヨハンがArleliだったという設定も不気味で、彼の歪んだ芸術性が際立っています。いよいよ反撃開始、次回が楽しみです。

つづく