テジュンの決意と釜山への追跡

ヨハンの倉庫で凄惨な光景を目撃してしまったテジュン。その直後、ヨハンから挑発的なメッセージが届きます。なんと彼は、ソギョンの個人情報を送りつけ、さらに自身のSNSアカウントを公開状態にしたのです。俺を捕まえられるものならやってみろと言わんばかりの態度ですよね。

テジュンはヨハンのSNSを手がかりに、ペク・ドギョンが釜山にいることを突き止めます。復讐と真実のため、テジュンは迷わず釜山へと向かいました。

一方、テジュンの友人たちの元には、ファン刑事とユン刑事が訪れていました。ちょうどその時、テジュンからユン刑事に電話が入ります。真犯人を探している。必ず無実を証明するそう訴えるテジュンの背後から、釜山駅のアナウンスが聞こえてしまったのです。ファン刑事はすぐに電話を奪い取りましたが、これで警察にも行き先がバレてしまいました。

釜山の闇社会とドギョンの堕落

舞台は釜山へ。ここで新たな危険人物、暴力団のボスであるユ・ソンギュが登場します。彼はドギョンと面識があり、ドギョンはソンギュがオープンするクラブに投資をしていました。

しかし、ドギョンは資金不足に陥っている様子。ソンギュはそんな彼に新しいドラッグを紹介し、今夜船上でパーティーを開くよう指示します。薬に溺れていくドギョンの姿は、見ていて痛々しいものがありますね。

ヨンシクとEun-biも、テジュンの携帯電話の位置情報を頼りに釜山へ向かっていました。警察も同様に追跡を開始しますが、ユン刑事だけはテジュンから送られてきたロッカー番号とパスワードの写真を受け取り、何かを感じ取ったようです。

ヨハンの歪んだ愛情と乳母の狂気

場面は変わり、ヨハンの両親の追悼式が行われています。親族たちはヨハンに自分を責めるなと声をかけますが、ヨハンの表情には不気味な笑みが浮かんでいました。さらに、遺産や株の問題で親族たちが揉めている様子も描かれます。

ここで衝撃的な事件が起こります。ヨハンの乳母が、中国の殺し屋を使って親族の食事会を襲撃させたのです。集まっていた親族たちは無残にも殺害されてしまいました。

重傷を負った叔母に対し、乳母は恐ろしい事実を語り始めます。かつてヨハンは、乳母が自分から離れられないようにするため、彼女の目に水銀を流し込んで失明させたというのです。それでも乳母はヨハンは私にだけ心を開いてくれたと語り、叔母にとどめを刺しました。この二人の関係性、あまりにも歪んでいて背筋が凍ります。

船上の対決と絶体絶命のピンチ

釜山の港では、ドギョンとソンギュがパーティー船に乗り込もうとしていました。待ち伏せしていたテジュンは船に潜入し、ドギョンを追い詰めます。自白を録音しようと試みますが、すぐに警備員たちに見つかってしまいました。ソンギュの一撃を受け、テジュンは気絶してしまいます。

目を覚ますと、テジュンは縛られ、部屋に監禁されていました。薬でハイになったドギョンは、自らの手でテジュンを始末しようと部屋へ向かいます。万事休すかと思われたその時、部屋はすでにもぬけの殻でした。

実は、ヨンシクが間一髪でテジュンを見つけ出し、救出していたのです!ヨンシクの娘とファン刑事たちも現場に到着し、ソンギュは警察の捜索を受け入れざるを得なくなります。

逃走劇と新たな反撃の狼煙

テジュンたちは逃げようとしますが、ファン刑事とユン刑事に追い詰められてしまいます。ここで意外な活躍を見せたのがEun-biでした。なんと彼女、ファン刑事を殴って気絶させたのです!その隙に3人は逃走し、Eun-biの友人の家に身を隠すことになりました。

翌日、ユン刑事はテジュンから知らされたロッカーを確認し、ドギョンに関する重要な書類を発見します。一方、ドギョンはヨハンに電話をかけますが、ヨハンの反応は冷ややかでした。ヨハンはまだゲームが終わっていないことを悟っていたのです。

物語のラスト、ドギョンはSNSに自分の居場所を投稿し、テジュンを誘い出そうとします。それを見たテジュンは、工具を使って即席の銃を作り上げました。覚悟を決めたテジュンの表情で、第9話は幕を閉じます。

第9話の感想

今回はヨハンの過去と乳母の関係性が衝撃的すぎました。離れないように目をつぶすというエピソードは、ドラマ史に残る狂気を感じます。一方で、Eun-biが刑事を殴って逃げるシーンには思わず笑ってしまいました。彼女の度胸はすごいですね。ラストでテジュンが作ったDIYの銃、あれでどう戦うのか次回が楽しみです!

つづく