第2話:地獄の底で見た光と闇
希望に見えた弁護士
刑務所でのテジュンの毎日は地獄そのものだった。そんなある日、国選弁護人のキム・サンラクが面会に来たんだ。彼はテジュンの事件がどうもおかしいって気づいたらしい。助けるって約束してくれた。
テジュンは一つのことを思い出す。弟テジンの部屋に自分のブレスレットを落としたかもしれない。サンラクは弟に会いに行ってくれることになった。これで少しは状況が良くなるかもしれない。テジュンはそう思っただろうな。
でも、刑務所の中は甘くない。すぐにボスのヨ・ドクスに目をつけられる。他の囚人からもボコボコにされる毎日だ。
突き落とされた絶望
サンラクが戻ってきた。でも、彼が持ってきたのは最悪の知らせだった。弟のテジンが自殺したって言うんだ。もう耐えられないってメモを残して。
これにはテジュンも完全に心が折れた。何度も自分で命を絶とうとした。もう全部どうでもよくなったんだろう。見てるこっちも辛くなる。
そんなテジュンに、一人の囚人が声をかけた。ノ・ヨンシク。刑務所内の教会で侍者をやってる男だ。彼はテジュンを慰めてくれた。とにかく今は生き延びろ、と。
その言葉でテジュンは変わった。筋トレを始めた。勉強もした。庭いじりまでするようになった。いじめや暴力は続く。それでもテジュンはどんどん強くなっていく。勉強の甲斐あって、資格までいくつか取った。聖書も読み始めた。
5年後、新たな出会いと疑惑
場面は一気に5年後に飛ぶ。
ここでアン・ヨハンっていう謎の男が出てくる。すごいハイテクな部屋で、街中の監視カメラを操ってるみたいだ。電話の向こうの誰かにこっちは俺が処理するなんて話してる。どう考えてもヤバい奴だ。
刑務所では、テジュンがすっかり落ち着いていた。親切な看守と話したり、植物の世話を頼まれたりしてる。そこへ、ノ・ヨンシクがやってきた。今日、出所するらしい。彼はテジュンに例のブレスレットとケーキを渡した。お互いに感謝を言い合って別れる。いいシーンだったよ。
テジュンはヨンシクの後を継いで、教会の侍者になった。
ある日、新しい囚人が入ってきた。ボコボコにされてる。テジュンは彼にケーキと聖書を渡そうとした。すると、その新入りの話が、テジュンの事件とそっくりだったんだ。
彼もスマホを拾って届けようとした。そしたら身に覚えのない罪を着せられた。彼にも国選弁護人がついた。その弁護士から、母親が自殺したと聞かされた。
テジュンは頭が混乱した。偶然にしては出来すぎている。
黒幕の正体
翌朝、その若い囚人が死体で見つかった。聖書のページを喉に詰まらせていた。自分でやったことになってる。
テジュンはすぐに行動した。国選弁護人だったキム・サンラクに連絡する。新しい情報があると嘘をついて呼び出したんだ。
そして、サンラクを問い詰めた。あの新入り囚人のことを。するとサンラクはあっさり白状した。自分がテジンと、あの新入り囚人の母親を殺したって。テジュンを陥れたのも、全部こいつの仕業だった。
サンラクは帰り際に電話をかける。後始末が必要になったと誰かに伝えていた。こいつ一人じゃない。裏に組織がいるってことだ。
テジュンは神父に侍者を辞めると告げた。そして、教会の長椅子から、そっと釘を一本引き抜いた。彼の目はもう絶望していなかった。復讐の炎が燃えていた。
第2話の感想:地獄の底から這い上がる決意
いや、マジでとんでもない回だったな。前半はテジュンが可哀想すぎて見てられなかった。希望が見えたと思ったら、弟の死でどん底に突き落とされる。あの絶望感はキツかった。でも、そこからヨンシクの助けで立ち直って、5年間で心身ともに別人みたいに強くなる過程は、すごく見ごたえがあった。
一番の衝撃は、やっぱり弁護士のサンラクだよな。唯一の味方だと思ってたのに、まさかそいつが全ての元凶だったとは。彼が自分が殺したって認めるシーンは鳥肌が立った。しかも、電話で後始末とか言ってるから、もっと大きな組織が関わってるのが確定した。話が一気にデカくなった。
最後のテジュンが釘を抜くシーン。あれは最高だった。もう被害者じゃない。ここから反撃が始まるんだっていう決意表明だ。言葉はなくても、彼の怒りがビシビシ伝わってきた。このドラマ、ただの冤罪モノじゃなくて、巨大な陰謀に立ち向かう復讐劇なんだってことがハッキリした回だった。
つづく

