第3話 ネタバレ解説
ヨハンの歪んだゲーム
いきなり始まったのは、高級そうなオークションだ。アン・ヨハンがオンラインで入札している。狙いはArleliっていう芸術家の彫刻作品。競り合っている相手はShin Myung-ho会長っていう大物だ。
実はこれ、ただのオークションじゃない。会長のバカ息子の不祥事を、ヨハンが金で揉み消してやった。この彫刻はその報酬みたいなもの。会長はヨハンのために作品を落札しようとしている。なのにヨハンは、会長がいくらまで金を出すか見たくて、わざと競り合ってるんだ。性格がねじ曲がってるよな、ほんと。結局、会長が60億ウォンというとんでもない額で折れて、彫刻はヨハンのものになった。
ヨハンは手に入れた彫刻を、ずらりと並んだ自分のコレクションに加える。そのあと会長に電話して、こう告げた。あなたの息子の身代わりになった男、刑務所で死にましたよそう、前の回で聖書を破って命を絶った、あの男のことだ。ヨハンは何もかもお見通しってわけ。
テジュンの脱獄計画、始動
刑務所にいるテジュンは、相変わらず厄介ごとに巻き込まれている。ボスのヨ・ドクスの手下にまた襲われた。でも今回は違う。テジュンは全員を叩きのめして返り討ちにした。ドクス本人にももう俺に構うなとハッキリ警告する。
そんな中、テジュンの知り合いのノ・ヨンシクが面会にやってくる。テジュンは彼に、とんでもない計画を打ち明けた。ここから脱獄する看守の交代時間、午後3時半。そこから生まれる30分の隙を狙う、緻密な計画だ。そのためにはまず、刑務所内のBゾーンの清掃係になる必要があった。
計画はすぐに動き出す。ドクスは部下のJin-yongにテジュンを始末させようとする。Jin-yongはテジュンと同じ房に移された。だけど、返り討ちにあって失敗する。翌日、テジュンはドクスをわざと挑発した。怒ったドクスが殴りかかってきたところを、看守に取り押さえさせる。ドクスは独房送り。すべてはテジュンの計算通りだった。
鍵の複製、そして迫る危機
計画は着実に進む。テジュンは親切なOfficer Yangをうまく利用した。教会の飾り付けに使うと言って、緑色のスポンジを手に入れる。その後、Bゾーンで働く囚人にわざと喧嘩を売って、自分が清掃係の仕事を手に入れた。
そしてついに、Bゾーンの鍵を手にするチャンスが訪れる。テジュンはその鍵を例のスポンジに押し付けて、完璧な型を取った。型に接着剤を流し込み、合鍵の元を作る。手際は完璧だ。
だけど、物事が順調に進みすぎるなんてありえない。ヨハンの部下が医者に化けて刑務所にやってきた。囚人たちにワクチンを接種するためだ。テジュンは看守の車の修理を頼まれていて、その場を偶然離れていた。修理の合間に、作業場の道具を使って合鍵を完成させる。
房に戻る途中、今度はDo Gang-jaeっていう別の囚人に絡まれた。ドクスが消えた今、自分がボスになると息巻いているやつだ。手を組んでドクスを完全に終わらせようと持ちかけてくる。テジュンはもちろん断った。
房に着くと、もっと厄介な事態が待っていた。看守が一人、テジュンを待っていたんだ。翌日、囚人同士の大きな賭け試合が開催される。看守はテジュンに大金を賭けていた。だから、テジュンがワクチン接種をパスできるよう、代わりに別人を向かわせたと言う。
試合当日。時刻は午後3時。脱獄決行の時間が迫っている。テジュンは試合なんてやってる場合じゃない。適当に一人を殴り倒して、さっさとその場を去った。
だが、最大の障害が立ちはだかる。Officer Yangがテジュンのワクチン未接種に気づいたんだ。例の偽医者を連れて、テジュンの房までやってきた。有無を言わさず、テジュンの腕に注射針が突き刺さる。注射されたのは、他の囚人とは違うピンク色の液体だった。脱出までの残り時間は、刻一刻と減っていく。
感想
いやー、今回の回は息つく暇もなかったな。テジュンの脱獄計画がめちゃくちゃ具体的で、見てるこっちもドキドキした。鍵の型を取るとか、看守の動きを読むとか、頭脳戦がすごい。ただ賢いだけじゃなくて、ちゃんと腕力もあるのがテジュンの魅力だよな。ドクスをいなす手際とか、見ててスカッとする。
でも、計画が完璧に進むほど、邪魔が入るのがお約束だ。特に最後のワクチン注射はヤバい。あれ、絶対ただのワクチンじゃないだろ。ヨハン側の動きも不気味だし、テジュンは本当に逃げられるのか。Do Gang-jaeっていう新しいキャラも出てきて、刑務所内のパワーバランスも変わりそうだ。一つ解決したと思ったら、次の問題が三つくらい降ってくる感じ。もう目が離せない。
つづく

