あらすじとネタバレ

レース前の腹の探り合い

今回も囚人たちに豪華な食事が振る舞われる。デスレース前の最後の晩餐ってわけだ。この食事の席で、みんな裏でコソコソ動き始める。

Jin-yongがテジュンのところにやって来た。テジュンが自動車整備士の免許を持ってることを知ってたんだな。同盟を組まないかと持ちかける。もちろん、他の連中も生き残るために必死だ。それぞれが怪しい同盟を結び始めてる。

その頃、ガンジェは支配者ヨハンのご機嫌を取りに行く。ヨハンをおだてて、長期的なパートナーシップを結びたいと提案する。ヨハンは考えておくとだけ答えて、軽くあしらう。

次にドクスがヨハンの部屋を訪れる。こいつの目的はもっとヤバい。囚人を一人殺したいとストレートに伝える。ヨハンの答えはもっとヤバかった。レース中なら好きにしろ。もうこのゲーム、何でもありの状態だ。

前哨戦、スポーツカー争奪

テジュンはJin-yongと組んで、彼の車をチェックし始める。その間に、ある囚人が別の囚人の車を盗む事件が起きた。これを見たガンジェが気づく。ルールがないなら、一番いい車を盗めばいいじゃないかと。

すぐにJin-yongの車がただの車じゃなく、高性能なスポーツカーだということが全員にバレる。案の定、ガンジェたちがその車を奪いに来た。

テジュンとJin-yongはスポーツカーで逃走。ドクスとガンジェがすぐ後ろから追いかけてくる。ちょっとしたカーチェイスだ。ヨハンは囚人たちがすでに争い始めたのを見てる。部下には放っておけと指示するだけ。楽しんでるんだよな、あいつは。

結局、追いつ追われつの末に3台ともクラッシュ。ここでようやくヨハンが争いを止めさせる。Jin-yong自慢のスポーツカーは、残念ながら炎に包まれて鉄くずになった。

脱出計画とデスレース開幕

翌朝、テジュンがヨハンのオフィスへ向かう。ヨハンのオフィスは高い塔の上にあって、そこから工場一帯が見渡せる。テジュンは外の景色をじっと見て、あるものを見つける。脱出用のスロープとして使えそうな、長い金属板だ。工場の外には、そのまま逃げられる道も続いている。

テジュンはヨハンに単刀直入に聞く。なんでこんなことをするんだ?。ヨハンの答えは狂っていた。面白いから。こいつの頭の中は、本当に理解できない。

その夜、テジュンは自分の車を改造する。車体を守るための装甲を取り付けたんだ。翌朝には、他の囚人がエンジンをターボエンジンに載せ替えた、なんて自慢話も耳にする。

一方、ヨハンはガンジェに連絡を取る。例のパートナーシップの提案を受け入れると伝えた。おまけにレースが面白くなるように、お前の車にプレゼントを置いといたと不気味なことを言う。

バイクでの逃走劇

いよいよ全車がレーストラックに並ぶ。ヨハンがルールを発表する。最初に20周した奴が勝ちだ。

レースがスタート。最初に脱落したのは、あのターボエンジンの男だった。自慢のエンジンが火を吹いてリタイア。まあ、そうなるよな。

ガンジェとドクスは協力してテジュンの車を追い詰める。だけど、車の中に乗っていたのはJin-yongだった。テジュンはとっくに入れ替わってたんだ。

本当のテジュンは11号車に乗って、コースから外れていた。ヨハンのドローンが11号車を見つける。でも、車内はもぬけの殻。その瞬間、テジュンがバイクで物陰から飛び出した。これが本当の作戦だった。

この時、ヨハンもついに思い出す。テジュンが、かつて自分が罪をなすりつけて陥れた、あの男だということを。

ガンジェはヨハンからのプレゼントを開ける。中身は一丁の銃だった。ヨハンは無線でガンジェを煽る。あのバイクを追え。

ガンジェは銃を手にテジュンを追いかける。テジュンは冷静だった。チェーンに繋いだ小さなガスシリンダーを地面に引きずって走る。それがガンジェの車のタイヤにうまく当たって、車をスピンさせた。

これを見たヨハンが、またルールを変える。バイクの男を捕まえた奴が勝ちだ!。

一斉に全員がテジュンに襲いかかる。テジュンは刺され、車にぶつけられ、ボロボロになる。それでもまだ生きていた。

ついにヨハン自身がキレた。スナイパーライフルを持ち出して、自らテジュンを狙撃し始める。

テジュンは最後の力を振り絞ってバイクにまたがる。あのガスシリンダーを投げつけて、ヨハンのドローンを破壊。そして、あらかじめ見つけておいたスロープへ向かう。外の道へ脱出するためだ。

テジュンがスロープを飛び越える。その空中で、ヨハンの撃った弾が彼の体に命中する。ここで、この回は終わる。

今回の感想

いや、今回はマジで息つく暇もなかったな。デスレースがメインだけど、その前の心理戦がすごくリアルで面白い。誰が誰と組んで、誰を裏切るのか。極限状態の人間の動きがよく描かれてる。

ヨハンの狂気ぶりがどんどん加速していくのがヤバい。面白いからっていうだけの理由で、人の命を駒みたいに動かす。その底知れない悪意にはゾッとするよ。

それに対するテジュンの頭のキレ具合も半端じゃない。ただ腕っぷしが強いだけの主人公じゃないんだよな。スポーツカーを囮にして、自分はバイクで脱出する計画を周到に準備してた。この知略戦がたまらない。

最後のスロープでのジャンプシーンは最高だった。脱出できるかっていうギリギリのところで撃たれる。このどうなるんだよ!っていう終わり方は反則だろ。ヨハンがテジュンの正体に気づいたのも熱い。これからの二人の直接対決から目が離せないな。

つづく