あらすじ(ネタバレあり)
崖っぷちのナクス、最後の賭けに出る
会社での立場がマジでヤバくなってきたナクス。リストラの恐怖がすぐそこまで迫ってる。彼は大家の友達ノンペンイに電話して弱音を吐く。でも返ってきたのは厳しい言葉だった。昔のダチだからって、チョンテが助けてくれると思うなよって。そりゃそうだよな。あいつはもう雲の上の人なんだから。
一方、ナクスの奥さんハジンは自分の道を進もうとしてた。不動産の試験を受けるって妹に宣言する。妹にはからかわれるけど、ハジンは本気だ。もし受かったら車をよこせって約束まで取り付ける。夫婦の間にも、少しずつ距離ができ始めてるみたいだ。ハジンはサンチョルの会社で働けば?なんて提案までする。ナクスはプライドが許さない。俺のコネが目当てだろうって、完全にひねくれてる。もうハジンも愛想を尽かしたのか、あとは自分で何とかしてと突き放す。
いよいよ追い詰められたナクス。彼は起死回生の一手を打つことにした。翌日、大量の飲み物とドーナツを手に会社へ現れる。チームのみんなは部長、辞めるんですか?ってザワザワする。でも違う。これはナクスの懐柔策だったんだ。
昔の栄光よ、もう一度
ナクスは屋上でチームのメンバーを集める。そして全員で営業に出るぞ!と号令をかけた。もちろん、今の仕事を放り出して営業に出れば、業務は滞る。無茶な作戦だ。
部下のソングはナクスを諭そうとする。部長、ドーナツくらいじゃ誰もついてきませんよって。そこでナクスは切り札を切る。全員の評価を最高にして、昇進を約束するっていうんだ。ソンヒ以外のメンバーは、この取引に乗ることにした。現金なやつらだけど、気持ちは分かる。
こうしてナクスの営業チームは外回りに出発した。ナクスはソングと二人で行動する。営業はナクスが一番輝いていた場所だ。彼は昔、チョンテと一緒に駆けずり回った日々を思い出していた。夜になって、ナクスはソングに今夜は泊まっていこうと提案する。
宿で二人きりになったとき、ナクスは本音を漏らす。仕事のために全てを犠牲にしてきた中年男の恐怖。家に帰っても何もない虚しさ。それを語るナクスの姿は、見ていて辛い。でも、ソングはこっそりその会話をスマホで録音していた。マジかよ、お前。
友情か、仕事か
ナクスたちが営業に出ている頃、とんでもないチャンスが舞い込む。クッキウォンっていうデカい客先だ。でも、そこには別の会社も営業に来ていた。テジョン社。その担当者は、なんと元同僚のテファンだった。
テファンは会社を辞めて、給料も半分になったらしい。彼はナクスに頼み込む。この案件だけは見逃してくれ。俺の生活がかかってるんだと。ナクスも心が揺れる。でも、客先のクッキウォンはACT社にしか提供できない4K配信技術を求めていた。結局、ACTはこの巨大な契約を勝ち取ってしまう。ナクスは親友を蹴落として手に入れた勝利に、全く喜べなかった。
最後の晩餐、そして非情な宣告
その夜、ナクスは最後の望みをかけてチョンテを自宅のディナーに招待した。奥さんのハジンと息子のスギョムも一緒だ。ナクスは気まずいくらいにチョンテを持ち上げる。昔のホームビデオを見たり、思い出話をしたり。チョンテが息子に小遣いをくれたり、ハジンがおかずを持たせたり。一見、和やかな時間だった。
食事が終わって、ナクスとチョンテは二人で夜道を散歩する。ナクスは必死に強がった。今回の契約、俺がやったんですよ。昔の仲間も容赦なく潰してねって。でも、チョンテは彼の話を遮った。
人事が君を呼んでる
その一言で、全てを悟るナクス。チョンテは続けた。もう決定事項だと。ナクスは涙をこらえることができない。一人、暗い道端で泣き崩れた。
営業部の再編。キム・ナクス部長の新しい配属先は、アサン工場 安全管理チーム長だった。事実上の左遷だ。
第4話の感想
いやー、今回はマジで胸がえぐられる回だったな。会社のために必死に働いてきたナクスの姿が、痛々しくて見ていられなかった。リストラを回避しようとあがけばあがくほど、どんどん悪い方へ転がっていく。このリアルさが、このドラマのすごいところだよ。特に、部下をドーナツで買収しようとしたり、昇進をチラつかせたりする空回りっぷりは、笑えるけど全然笑えない。中間管理職の悲哀ってやつが詰まりすぎてる。
一番キツかったのは、最後の晩餐のシーン。チョンテに取り入ろうと必死にヨイショするナクスの姿は、もう見てるこっちが恥ずかしくなるくらいだった。でも、あれがサラリーマンの現実なのかもしれない。友情より会社の論理が優先される非情さ。そして、最後の左遷宣告。希望を持たせたところから、一気に突き落とす脚本がエグい。部下のソングが会話を録音してたのも、今後の火種になりそうで怖い。誰も信じられないって、辛すぎるだろ。
つづく