ネタバレ感想
いやー、今回のアジンはマジですごかったな。もはや悪女とかそういうレベルじゃない。完璧な脚本家だよ、彼女は。人の心を完全に読んで、自分の思い通りに駒を動かしていく。見ていて鳥肌が立ったよ。
罠、罠、また罠。アジンの計画がえぐすぎる
まず冒頭からすごい。ジュンソの家にジソンが乗り込んでくる。そこにいたのは、ジュンソのシャツを着たアジン。もうね、この時点で宣戦布告。ジソンがキレて殴りかかってくるのも計算のうちだろうな。
仕事のほうでは、次のターゲット、俳優のインガンに狙いを定める。このインガン、実は過去に大きな罪悪感を抱えていた。後輩のジヒョクがナッツアレルギーなのを知ってたのに、ナッツ入りのマカロンを食べるのを黙って見てたんだ。そのせいで後輩は倒れ、代役でMCになったインガンはスターになった。この罪悪感を、アジンは見逃さない。
パク刑事からの脅迫もエスカレートする。クラブのVIPルームに呼び出されて、お前の未来はこうなるって脅される。でも、アジンはそんなことで怯まない。むしろ、全部を自分の計画の燃料にしていく。
インガンを落とすための計画が本当にえぐい。まず、ジェオを使ってインガンの祖母の日記を盗ませる。その日記から祖母の行動パターンを把握。お寺で偶然を装って出会い、祖母が住むマンションにわざわざ引っ越す。そして引っ越しの挨拶ですってお餅を持って家を訪ねるんだ。完璧すぎる。
もちろんインガンは激怒する。俺に近づくなって。でもアジンは平然と言い放つ。あなたは臆病者よって。かっこよすぎるだろ。
ジェオとジュンソ、まさかの共闘
その裏で、男たちのドラマも動いてた。ジェオがなんと、人の身辺調査をする仕事についていた。最初の依頼がパク刑事の調査っていうのが、また運命的だよな。
ジェオはパク刑事のスマホをクローンする。そこで、刑事がアジンの父親殺しのネタを記者に売ろうとしていることを知る。ジェオはパニックになって、ジュンソに電話するんだ。アジンが親父さんを殺したって本当か?って。
ここで、まさかの展開。ジュンソとジェオが手を組む。アジンをパク刑事から守るために。恋敵とか言ってる場合じゃない。二人がアジンのために協力する姿は、正直ぐっときた。
彼らのやり方もなかなか強引だ。パク刑事を拉致して、アメリカにいる娘の薬物ネタで脅す。結果、刑事は記者へのリークを断念。この記者、実はレン・レイナのいとこで、レン・レイナが裏で糸を引いてたことも判明する。どこまでいっても敵だらけだな。
インガン攻略、完遂。そしてジュンソは…
アジンの計画は最終段階に入る。インガンの罪悪感を消すために、後輩のジヒョクに接触。インガンと話してあげてと説得する。ジヒョクはインガンに会って、実は自分もマカロンにナッツが入っていることに気づいていたと告白する。これでインガンの肩の荷が下りる。これも全部アジンのシナリオ通り。
心が軽くなったインガンは、アジンに謝罪してディナーに誘う。でも、アジンはここで終わらせない。ジェオに頼んで、インガンがディナーに遅れるように仕組むんだ。わざと軽い追突事故を起こさせて、インガンのスマホを溝に落とす。ジェオ、どこまでお人好しなんだよ。
インガンはタクシーを拾って、最後はレストランまで全力疾走。店を出ようとするアジンを見つける。自分が遅れたのに、ずっと待っていてくれたアジンを見て、インガンは完全に落ちた。アジンが自分のマフラーを彼に巻いてあげると、インガンは彼女にキスをする。完璧なエンディングだ。アジンが描いた通りの。
でも、その裏でジュンソはボロボロになっていた。レン・レイナとバーで飲んでいる時、アジンの悪口を言う男たちにキレて喧嘩になる。ボコボコにされて、意識が朦朧としているところで今回は終わり。アジンが光を手に入れれば入れるほど、彼女を想う男たちが闇に落ちていく。この対比が残酷で、たまらない。
今回のエピソードについての感想
今回のアジンは、もはや策略家として芸術の域に達していたと思う。特に、俳優インガンを落とすための一連の計画は本当に見事だった。彼の罪悪感を利用し、祖母にまで接近して外堀を埋めていく手腕には鳥肌が立ったよ。彼女の行動は、誰かを蹴落とすためじゃなく、自分がトップに立つためだけっていう純粋な執念から来ている。だからこそ、見ていて清々しささえ感じてしまう。
その一方で、彼女のために動くジェオとジュンソの姿が切なかったな。まさかの共闘は熱い展開だったけど、結局二人ともアジンの計画の駒でしかない。特に、ジュンソがアジンの悪口に怒ってボロボロになる最後のシーンは、かなり心にきた。アジンが成功への階段を上るたびに、誰かが犠牲になっている。このドラマの核心を突く、すごく重い回だったと思う。
つづく


