側室となったダリと、消された口封じ
物語は、意識を失ったダリをイ・ガンが抱きかかえる緊迫したシーンから始まります。大王大妃(テワンテビ)は、王子を傷つけた罪で尚宮(サングン)の長を逮捕させました。
イ・ガンは、ジェウンを救うために自ら詩を書いたことを認めます。これにより、左議政(チャイジョン)もジェウンを釈放せざるを得なくなりました。
ダリが回復する中、セドルが重要な手がかりを持ってきます。以前見つけた香袋は、王が宮中の使用人全員に与えたものだったのです。
さらに、かつて家族を失った女性の証言を思い出します。仮面の男が5日ごとに毒虫を買いに来ていたというのです。
イ・ガンが訪問者記録を調べると、尚宮の長が5日ごとに宮殿を出ていたことが判明しました。急いで彼女の元へ向かいますが、時すでに遅し。彼女は牢獄で首を吊っており、その所持品からは仮面が見つかりました。
一方、意識を取り戻したダリは、世子嬪(セジャビン)だった頃の悪夢にうなされます。イ・ガンは彼女を安心させるため、ある決断を伝えました。すべてが終わるまで守り抜くため、そなたを側室にすると。
すれ違う想いと、ウヒの決断
ダリは新しい住まいに案内されますが、疑問を口にします。なぜイ・ガンは、自分の詩と一緒に二人の写真を保管していたのかと。
しかし、イ・ガンは復讐が終わるまで本心を隠すと決めていました。他に置く場所がなかっただけだと冷たく突き放してしまいます。こうしてダリは正式に側室となり、ソフンという称号を与えられました。
イ・ガンは、尚宮の長に監禁されていた洞窟で見た鳥の影を思い出します。洞窟へ向かうと、そこには籠に入った真鳥(毒鳥)の雛が残されていました。これは明らかに彼らへの挑発です。
そんな中、左議政がダリとの面会を画策します。心配して駆けつけたイ・ガンに対し、ハンチョルは疑いの目を向けました。彼女に特別な感情があるのではないか?
イ・ガンはまたしても嘘をつきます。命を救われた責任感から側室にしただけだその言葉を立ち聞きしてしまったダリは、深く傷つくのでした。
一方、ジェウンはウヒと再会し、ハンチョルが失脚したら一緒に逃げようと約束します。その夜、大王大妃から初夜を過ごすよう命じられた二人。しかしイ・ガンはダリに指一本触れず、痛む背中に薬を塗ってあげるだけでした。
翌日、ウヒがイ・ガンの元を訪れ、取引を持ちかけます。真鳥の居場所を教える代わりに、ジェウンと私を逃がしてほしい
炎の中の告白、そして口づけ
ウヒの情報をもとに、イ・ガンたちは山奥の酒屋へ向かいます。隠し通路を見つけ、奥へと進む一行。しかし、そこには仮面の暗殺者が待ち構えており、爆薬が仕掛けられていました。
イ・ガンは爆発を阻止しようと扉を破壊しますが、その隙に真鳥が逃げ出してしまいます。鳥は雛を求めて宮殿へと飛んでいってしまいました。直後、洞窟は大爆発を起こし、証拠はすべて消え去ります。
宮殿に現れた巨大な真鳥に、あたりはパニックに陥ります。ダリはイ・ガンの復讐のために鳥を生け捕りにしようと、雛をおとりに鳥をおびき寄せました。
イ・ガンたちがロープで親鳥を捕獲しようとしますが、鳥は暴れてロープを引きちぎります。襲いかかる鳥に対し、イ・ガンはやむなく火矢を放ち、その命を奪いました。
証拠となる鳥を殺してしまったことで、ダリは自分を責めます。私のせいで計画が台無しになりましたと謝るダリ。
その夜、イ・ガンはついに仮面を脱ぎ捨て、本心を打ち明けました。復讐のためではない。そなたを守りたかったのだ想いが通じ合った二人は、静かに口づけを交わします。
第8話の感想
やっと…やっとですね!
ずっと本心を隠して冷たく振る舞っていたイ・ガンが、ついにデレました!
責任感だけだなんて言われた時のダリの切ない表情には胸が痛みましたが、ラストのキスシーンですべて帳消しです。
それにしても、宮殿に巨大な毒鳥が飛来する展開には驚きました。
証拠は消えてしまいましたが、二人の絆が深まったので良しとしましょう。
つづく


