不穏な幕開けとギョングの涙
物語は、ある男が遺体を乗せた車を回収する場面から始まります。男は遺体をいかだに乗せ、川へと流してしまいました。静かで不気味なオープニングに、背筋が凍ります。
場面は変わり、ムジゲ運輸のメンバーたちへ。整備担当のチェ・ギョングは、マリアという女性から相談を受けていました。彼女の義理の妹、パク・ダソムがネット詐欺に遭ってしまったのです。父へのプレゼントを買うために貯めたお金を騙し取られたと聞き、ギョングは怒りに燃えます。
しかし、ドギやゴウンたちは別の仕事や休息で忙しそう。ギョングは自分が解決してやる!と意気込み、単独行動に出ます。
それから1週間。ギョングと連絡が取れなくなり、チャン代表も心配していました。そんな中、ジノンが遠くからこちらを覗き見ているギョングを発見します。声をかけると、ギョングはその場で泣き崩れてしまいました。実は彼、ダソムたちと一緒に犯人を捕まえようとしたものの、まんまと逃げられ、警察への通報も効果がなく、完全に手詰まりになっていたのです。
ネット詐欺の闇と被害者ミンジョン
ギョングの失敗を聞いたドギとゴウンは、すぐに調査を開始します。犯人がネット上のプロフィールに記載していた住所へ向かうと、廃墟の中で自殺を図ろうとしている女性、ユ・ミンジョンを発見しました。
間一髪で彼女を救い出し、病院へ搬送したドギたち。意識を取り戻したミンジョンから語られたのは、あまりにも残酷なネット詐欺の実態でした。
妊娠中だった彼女は、中古取引サイトでベビーベッドを購入しました。しかし、届いたのはレンガ。警察に届け出ても、犯人は使い捨て携帯を使っているため捜査は難しいと突き放されてしまいます。夫に責められることを恐れたミンジョンは、ネット掲示板に被害を書き込みました。ところが、これが悪夢の始まりでした。
追い詰められた果ての悲劇
掲示板への書き込み以降、彼女の元には大量の出前が勝手に届き、代金を請求される嫌がらせが始まります。さらにはお前が詐欺師だろ!と罵る人々が家に押しかけてくる事態に。
電話番号を変えても、引っ越しても、執拗な嫌がらせは止まりません。犯人は新しい番号に連絡し、彼女の隠し撮り写真を送りつけ、許してほしければ3万ドル払えと脅迫してきたのです。極度のストレスに晒されたミンジョンは、お腹の子供を流産してしまいました。あまりに酷い仕打ちに、言葉を失います。
逆転への罠
ムジゲ運輸の本部に戻ったメンバーたちは、犯人を追い詰める作戦を練ります。
犯人は常にプロキシサーバーを経由しており、足がつかない状態。しかし、ドギはミンジョンとの通話録音に残された犯人の声を頼りに、隠し撮り写真を撮影した人物を特定します。
写真を撮ったのは探偵事務所の男でした。ドギが事務所に乗り込み、男を締め上げると、依頼主の電話番号が判明します。その番号を調べると、なんとそれはチェ・ギョングの携帯番号でした。犯人はギョングの番号すらも悪用していたのです。
組織的な犯行だと見抜いたゴウンは、大胆な罠を仕掛けます。人気グループエレメンツのコンサートチケットを餌にする作戦です。ゴウンは偽のチケット販売サイトを作成し、掲示板でVIPチケットを50枚買いたいと投稿。ボットを使って投稿を拡散させました。
少年と黒幕の影
欲に目がくらんだ犯人がドギに接触してきます。チケットを持っていると嘘をつく犯人に、ドギは証拠を要求。犯人がゴウンの作った偽サイトにアクセスした瞬間、位置情報が特定されました。
ドギが現場に向かうと、そこにいたのはスマホを操作する少年でした。少年は警戒して直接取引を拒否しますが、ドギは逃しません。少年の自転車を奪い、タクシーに押し込んで拉致します。
簡易的な尋問部屋で、ギョングとジノンが少年を脅し、ドギが黒幕を問いただします。少年は会ったことはないが、ゼネラルマネージャーという人物の指示だと白状しました。
ラストシーン。株取引画面を見つめる謎の男、ゼネラルマネージャーの姿が映し出されます。彼は誘拐した子犬を虐待しており、その異常性が浮き彫りになったところで第11話は幕を閉じます。
第11話の感想
今回は本当に胸が痛くなるエピソードでした。ベビーベッドの代わりにレンガが届くだけでもショックなのに、そこからの執拗なサイバーストーカー行為には吐き気がするほどの怒りを覚えました。流産という最悪の結果を招いた犯人たちは、絶対に許せません!
一方で、ギョングが一人で頑張ろうとして泣いちゃうシーンは、彼らしくて少しほっこりしましたね。ラストの子犬をいじめる黒幕、あれは完全にサイコパスの所業です。次回、ドギがどう鉄槌を下すのか楽しみで仕方ありません。
つづく

