病院での目覚めとユンスの行方

物語は、モウンが病院で目を覚ますところから始まります。

セフンの祖父であるコ・ドンウクに襲われた彼女ですが、なんとか一命を取り留めましたね。

警察はユンスもその場にいたことを把握し、ドンフン刑事やリュ刑事、ペ・スンドクらによる捜査チームが動き出します。

そんな中、ドンフンはカン・ソヘとソマンに関する記事を見つけます。匿名の情報提供者がいるようですが、ドンフンはその人物が事件と個人的な関わりがあるのではないかと疑い始めました。

すると突然、ユンスの携帯から緊急通報が入ります。発信元はなんと、あのコ・ドンウクの家でした。警察が急行すると、そこにはユンスの携帯だけが残されていました。CCTVには、彼女がドンウクの飼い犬に睡眠薬入りの餌を与えて立ち去る姿が映っていたのです。

残された絵と矛盾する証拠

リュ刑事が現場でユンスのジャケットを発見します。

それは以前、弁護士のジョングが着ていたボクシングジムのものでした。

刑事たちがジムへ向かうと、そこには衝撃的なものが残されていました。

リングの上に、セフンの遺体を描いた絵が置かれていたのです。

しかもそれは、モウンが目撃した通りの本当の死に姿でした。

ジョングは依然としてユンスの無実を信じていますが、ドンフンは彼女こそが犯人だと確信を深めてしまいます。しかし、ここで事態が急変します。鑑識が復元したユンスのデジカメデータから、セフンが死を偽装している写真が見つかったのです。

ドンフン刑事の動揺

ドンフンはその写真を見て、ある矛盾に気づきます。

写真の状況と、司法解剖の結果、そしてユンスが残した絵が一致しないのです。

ついにドンフンも、自分の捜査に疑問を持ち始めました。

彼はジョングの頼みを聞き入れ、入院中のモウンに話を聞く決意をします。

病院でモウンは、ユンスが撮った写真と実際の遺体は別物だと説明します。そして、ドンフンがその事実を知りながらジョングに隠していたことを指摘し、彼の偏見を厳しく非難しました。このシーン、モウンの言葉がドンフンの心に突き刺さるようで、見ていてハラハラしましたね。

ユンスの動画配信と新たな真実

ユンスが夫の作品展が開かれている大学で目撃されます。

ドンフンが後を追うと、ソコボアコという絵の前で足が止まりました。

寄贈者はジン・ヨンインとその妻。

この偶然は一体何を意味するのでしょうか。

その時、ユンスがネット上に動画を公開しました。なんと彼女は、夫を殺したこと、そしてモウンと取引したことを告白したのです。しかし、セフンの殺害についてはきっぱりと否定。さらに、第三者の存在を証明する重要なドライブレコーダー映像を検察が無視したと訴えました。

ソプの誘拐、そして真犯人の影

警察署に戻ったドンフンたちは、リュ刑事からそんな映像は受け取っていないと告げられます。

誰かが嘘をついているのか、それとも証拠が隠滅されたのか。

そんな中、スンドクのもとに最悪の知らせが届きます。

なんと、ソプが老人に連れ去られてしまったのです。

一方、病院ではモウンがヒヨンと面会していました。ヒヨンは、セフンが女性のディープフェイク画像を作り、金儲けをしていたというおぞましい事実を明かします。そして、セフンの猫の世話をしていた少年が、殺害現場を目撃していたことも判明しました。

モウンが誰が殺したの?と尋ねたその瞬間。画面は警察署でユンスの絵を見つめるジン・ヨンインの姿に切り替わります。果たして彼が真犯人なのでしょうか。

第10話の感想

これまで頑なにユンスを疑っていたドンフン刑事が、ついに自分の過ちに気づき始める展開には胸が熱くなりました。

証拠と向き合い、揺れ動く彼の表情がとても印象的です。

それにしても、セフンの悪行には反吐が出ますね。ディープフェイクまで利用していたとは。

ラストシーン、ジン・ヨンインの不気味な視線が全てを物語っているようで、背筋が凍りました。

ソプの安否も心配でなりません!

つづく