あらすじ
陸炎(ルー・イエン)の驚くべき過去が明らかになる。彼は3000年前、霊族との大戦を終結させた伝説の将軍だったのだ。しかし、その話を聞いた于登登(ユー・ドンドン)は、陸炎が自分の命を狙っていると盛大に勘違いし、子分を連れて逃亡を図る。道中、彼女を追ってきた顧北西(グー・ベイシー)(グー・ベイシー)も合流するが、立ち寄った宿屋で再び陸炎と遭遇してしまう。そこで一行は、新たな謎の市場「詭市」の存在を知り、陸炎の案内で足を踏み入れることになる。
ネタバレ
いやはや、とんでもない事実が明らかになりましたね! まさか、あのクールで謎めいた陸炎(ルー・イエン)の正体が、3000年前に霊族との大戦をたった一人で終結させた伝説の「炎将軍」だったなんて!
ことの起こりは、捕まえた盗賊が語りだした大昔の物語。なんでも、炎将軍こと陸炎は、当時敵対していた霊族の聖女・雲羲(ユン・シー)と許されざる恋に落ち、追われる身となって重傷を負ってしまったそう。彼を救うため、聖女は自らの力の源である「元丹」を陸炎に与え、その結果、彼女自身の霊識は消え去ってしまったというのです…。悲しすぎる恋物語ですよね。
陸炎はその聖女の霊識を再び集めるため、彼女が遺した一本の霊羽を青泉山で3000年もの間、自身の元丹で温め続けていた…と。
この話を聞いた登登の頭の中はもう大変! 「子どもの頃、父上が持ち帰った神鳥…あれが聖女だったんじゃ?」「陸炎が私を狙うのは、聖女の元丹を取り戻すため!?」という盛大な勘違いが始まってしまいます。命の危機を感じた登登は、子分の大海を連れて一目散に逃亡を開始!
そんな登登を追いかけてきたのが、恋のライバル(?)顧北西(グー・ベイシー)(グー・ベイシー)。彼も加わり、3人は逃亡の道中で奇妙な宿屋に泊まることになります。しかし、なんとそこには先回りした陸炎の姿が!
登登と大海は、気休めに買った「霊草」のお守りを握りしめて陸炎と対峙しますが、効果はゼロ。それどころか、登登からもらったお守りを陸炎に見せびらかした顧北西は、術をかけられて声が出なくなってしまう始末。まったく、陸炎には誰も敵いません。
夜中、宿の厨房で大海が見つけたのは、行方不明の于瘫子(ユー・タンズ)の所持品。持ち主の子供によれば、それは「詭市(きし)」という怪しげな市場で拾ったものだとか。
ちょうどその時、この宿屋自体が客から金品を奪うために霊族が化けた幻だったことが判明! 陸炎は、宿の客たちを救うため、登登たちを「詭市」へと誘います。
陸炎の術で霊族の姿に変装し、怪しくも賑やかな「詭市」に足を踏み入れた登登たち。そこで陸炎は、霊族について記された『百霊譜』を登登に見せるのでした。彼の本当の目的は一体何なのでしょうか? そして、登登の勘違いはいつ解けるのやら…。
『請君~遥かなる恋人たち~』第11話の感想
今回は、陸炎が背負ってきた3000年という途方もない時間の重みと、愛する人への一途な想いが明らかになり、物語の深みが一気に増しました。彼の行動原理が「聖女・雲羲の復活」という一途な願いにあると知ると、これまでの無口でミステリアスな態度にも納得がいきます。
その一方で、そんなシリアスな背景を知った登登が「私の元丹を奪う気だ!」と全力で勘違いして逃げ出す展開は、このドラマらしいコミカルさで溢れていて、思わず笑ってしまいました。真実を知っている視聴者からすると、彼女のパニックぶりや、効果のないお守りに必死にすがる姿が愛おしくも感じられます。
また、新たに登場した「詭市」の妖しくも活気のある雰囲気が、物語の世界観をさらに広げてくれました。霊族に変装した一行がこれからどんな冒険を繰り広げるのか、非常に興味をそそられます。
つづく