あらすじ
行方不明の父の手がかりと特殊な薬を求め、陸炎(ルー・イエン)一行は霊族だけが暮らす異空間の街「詭市」へと足を踏み入れます。しかし、そこで于登登(ユー・ドンドン)が人間であることが発覚し、トラブルに巻き込まれてしまいます。謎の術によって窮地に陥った登登を救ったのは、やはり陸炎(ルー・イエン)でした。この一件をきっかけに、陸炎は登登をある場所へ連れて行き、これまで謎に包まれていた3000年前の出来事、そして登登と瓜二つの聖女・雲羲(ユン・シー)との出会いを語り始めます。物語の核心に迫る、重要な転換点となるエピソードです。
ネタバレ
霊族の街「詭市」でまさかの大騒動!
夜空に金色の鯤(こん)が舞う幻想的なシーンから始まった12話。これは強力な霊族が亡くなった時に現れる幻影で、残された者への祝福なんだとか。なんともロマンチックな幕開けです。
そんな中、陸炎(ルー・イエン)はひらりと舞い落ちた花びらを于登登(ユー・ドンドン)にプレゼントしようとしますが…まさかのライバル登場!?顧北西(グー・ベイシー)(グー・ベイシー)(グー・ベイシー)がその花びらをサッと奪い取ってしまいます。気まずい空気が流れる中、一行は目的の薬「五香丸」を探しに「長楽酒館」へと向かいました。
この「五香丸」、気絶した人を起こしたり、滋養強壮に効いたりと万能薬のようですが、その正体は…なんと百年生きたゴキブリの霊族のフンやカメムシの羽から作られているとのこと!うーん、名前の響きとは裏腹に、なかなかの代物ですね(笑)。
霊族だらけの酒館は危険だと判断した陸炎(ルー・イエン)は、登登たちを外で待たせ、一人で中へ。お目当ての『千年真題』という本の下巻を無事手に入れます。しかし、その間に外ではとんでもない事件が起きていました!
幻術トラップ発動!登登、大ピンチ!
陸炎(ルー・イエン)を待つ間、登登、彭大海(ポン・ダーハイ)、顧北西(グー・ベイシー)(グー・ベイシー)の3人は行方不明の登登の父・于瘫子(ユー・タンズ)を探して別行動を開始。しかし、ここで登登が人間であることがバレてしまい、霊族たちに囲まれてしまいます!
さらに、謎の人物に術をかけられ、霊族たちが恐ろしい姿に見える幻覚を見てしまう登登。パニックになった彼女は、髪に挿していた簪(かんざし)に触れ、陸炎の名前を絶叫!その声に応えるように、陸炎が颯爽と現れ、彼女を救い出します。
駆けつけた大海と顧北西も、まんまと幻術の餌食に。顧北西は、故郷の青泉砦が襲われ、陸炎が登登の首を絞めている悪夢を見せられます。そして大海が見たのは…なんと自分が妊娠した花嫁になって結婚式を挙げ、子供たちに「お母さん!」と呼ばれるという、衝撃的すぎる幻覚!このシーンは思わず笑ってしまいました。
明かされる3000年前の真実
なんとか幻術から覚めた一行。陸炎は登登を連れて詭市の外にある洞窟へ向かいます。ここで登登はついに「あなたが私についてくる理由、分かってるわ」と陸炎に切り出しました。
そして、物語は3000年前の回想シーンへ。
若き将軍だった陸炎は、霊族との戦の最中、敵の首領・誅戎(ジュー・ロン)に追い詰められます。そこへ天から舞い降りたのが、霊族の聖女・雲羲(ユン・シー)でした。彼女は陸炎を救い、「かつて霊族は人間を下等な食料としか見ていなかった。でも、九州に来て万物に霊が宿ることを知った。だから、人間と霊族が共に生きる道を探したい」と語ります。
この出会いをきっかけに、陸炎は雲羲を人間界に案内し、彼女は人々の文化や感情の豊かさに触れていくのでした。
ついに陸炎と雲羲の過去、そして登登にそっくりな聖女の本当の想いが明かされ始めましたね!物語の核心に一気に迫った12話でした。
『請君~遥かなる恋人たち~』第12話の感想
今回は、コミカルなパートとシリアスなパートのバランスが絶妙な回でした。大海が見た「妊婦の花嫁」の幻覚には思わず吹き出してしまいましたが、その直後には登登が人間だとバレて命の危険に晒されるというスリリングな展開が待っていました。陸炎が颯爽と助けに来るシーンは、まさに王道の格好良さでしたね。そして、物語の根幹をなす3000年前の過去がついに明かされ始め、陸炎と聖女・雲羲の出会いや、彼女が抱いていた平和への強い願いが描かれたことで、物語にぐっと深みが増しました。なぜ陸炎がこれほどまでに雲羲(ユン・シー)に執着するのか、その理由の一端が見えたことで、キャラクターへの感情移入がより一層深まりました。
つづく