あらすじ
陸炎(ルー・イエン)はついに、3000年前に愛した聖女・雲羲(ユン・シー)との悲しい別れの物語を于登登(ユー・ドンドン)に語り聞かせます。それは、自らの命と引き換えに愛する人を救った、壮絶な自己犠牲の物語でした。そして陸炎は、ある方法で登登の出生に隠された驚くべき秘密を明らかにします。突然の事実に戸惑いを隠せない登登。一行は、新たな謎を追って次の目的地・鶯都へと向かいますが、そこでは登登をめぐる陸炎と顧北西(グー・ベイシー)(グー・ベイシー)の想いが静かに交錯するのでした。
ネタバレ
さっそく、胸が締め付けられるような切ない過去から、衝撃の真実まで、14話のすべてを振り返っていこう!
3000年前の悲劇…雲羲の愛と陸炎(ルー・イエン)の決意
物語は、陸炎(ルー・イエン)が登登(ユー・ドンドン)に語り聞かせる、3000年前の壮絶な過去から始まります。
瀕死の陸炎(ルー・イエン)を前に、聖女・雲羲(ユン・シー)は究極の選択を迫られました。自分と陸炎、どちらか一人しか生きられないのなら、彼女は迷わず陸炎を生かすことを選びます。なぜなら、陸炎が自分の代わりにこの世界を見守り、人と霊族が平和に共存する日を見届けてくれると信じていたから。
雲羲は自らのかんざしで胸を裂き、力の源である「元丹」を取り出して陸炎に与えます。そして最後の力を振り絞り、忠実な部下である阿鑫(アーシン)を呼び出すと、陸炎を連れて逃げ、今後は彼に仕えるよう命じたのです。
愛する陸炎が無事に去ったのを見届けた雲羲は、静かに竹にもたれかかり、初めて人間の「男女の情」を理解します。「愛する人のためなら、死ぬこともいとわない」。その想いを胸に、彼女は穏やかな笑みを浮かべて息を引き取り、後には一本の金色の羽だけが残されました…。切なすぎる!
一方、雲羲の元丹によって一命を取り留めた陸炎。彼は、霊族に伝わる「湖のある山に三千年間自らを封印すれば、散らばった霊識を集めて復活させられる」という、わずかな可能性にすべてを賭けることを決意します。伝説に過ぎないと言われても、彼は試さずにはいられなかったのです。陸炎は雲羲が遺した霊羽を青泉山に置き、自らもそこに三千年の長きにわたり封印されるのでした。
「お前が雲羲だ」衝撃の真実と登登の戸惑い
陸炎の壮絶な過去を聞き、雲羲の深い愛情に感銘を受けていた登登。しかし、話が終わるやいなや、陸炎は彼女の動きを封じてしまいます。
『千年真題』の下巻を手に入れた陸炎は、ついに登登が雲羲の生まれ変わりであるかを確認する時が来たと確信していたのです。陸炎が手をかざすと、空中に過去の映像が映し出されました。
そこには、雲羲の霊羽が小さな女の子に姿を変える様子が。通りかかった于夫妻は、その子が霊族だと警戒しますが、亡くなった自分たちの娘と同じくらいの年頃だったため、娘として育てることを決意します。
「自分が二人いる…?」登登が混乱していると、彼女の頭のかんざしが光を放ち、額には聖女の印が浮かび上がります。それを見た陸炎は、三千年間待ち続けた愛しい人、雲羲をついに見つけ、救うことができたのだと、喜びを隠せません。
しかし、当の登登はパニック!雲羲の記憶など全くない彼女にとって、それはあまりにも突拍子もない話。「私が聖女ですって?冗談でしょ!」と、陸炎を突き放し、かんざしを返そうとします。
陸炎は、そのかんざしが雲羲のものであり、自分の体を傷つけられる唯一の武器だと説明。信じない登登の前で、陸炎はかんざしで自らの手を傷つけ、その傷がなかなか癒えないことを見せて証明します。運命の証を目の当たりにした登登は、戸惑いながらもかんざしを受け取るのでした。
新たな目的地・鶯都へ!忍び寄る恋の影?
宿に戻った一行は、五香丸で客たちを無事に目覚めさせます。宿の主人から、鶯都(インド)で失踪した親たちを探すために宿を営んでいたと聞いた登登は、彼女の親探しを手伝うと約束。
ついに鶯都に到着した一行。陸炎は約束通り、登登とは距離を置き、陰ながら彼女を見守ります。しかし、夜になっても登登は「自分が聖女だなんて…」と、かんざしを手に考え込んでいました。この秘密を打ち明けられた彭大海(ポン・ダーハイ)は、いつもの調子で大笑い。ところが、この重大な秘密は、翌日にはあっさりと顧北西(グー・ベイシー)(グー・ベイシー)(グー・ベイシー)の耳にも入ってしまうのでした。
森の中で休息中、登登、大海、顧北西(グー・ベイシー)(グー・ベイシー)がふざけあっていると、突然の雨が。すると、どこからともなく傘が現れます。それは、遠くから見守っていた陸炎の仕業でした。彼の存在に気づいた登登の胸には複雑な想いがよぎり、それを見つめる顧北西の心もまた、穏やかではいられないのでした。
『請君~遥かなる恋人たち~』第14話の感想
今回は、物語の根幹をなす3000年前の真実が明かされ、非常に見ごたえのある回でした。愛する人のために自らの命を捧げた雲羲の覚悟と、その愛に応えるために3000年という想像を絶する時間を待ち続けた陸炎の一途さには、ただただ胸を打たれます。彼の行動原理のすべてが雲羲への愛に基づいていることが分かり、これまでのミステリアスな言動にも納得がいきました。一方で、そんな壮大な運命を突然告げられた登登のコミカルなまでの戸惑いが、物語の重厚さを和らげる良いスパイスになっています。自分が伝説の聖女だと信じられない彼女の人間らしい反応は、視聴者の気持ちを代弁してくれているようでした。ついに運命が交差した二人と、それを見つめる顧北西。新たな舞台・鶯都で、彼らの関係がどう変化していくのか、目が離せません。
つづく