あらすじ
行方不明の父の手がかりを求め、鶯都へやってきた于登登(ユー・ドンドン)、彭大海(ポン・ダーハイ)、顧北西(グー・ベイシー)(グー・ベイシー)。父が探していた本を餌におびき出す作戦を実行するも、思わぬ騒動に発展してしまう。そんな中、登登は謎の仮面の男に襲われるが、駆けつけた陸炎(ルー・イエン)に救われる。この一件をきっかけに、二人の関係には少しずつ変化が。一方、父の情報を得るため、一行は鶯都の有力者・白家への潜入を計画するが、予期せぬ事態が彼らを待ち受けていた。
ネタバレ
行方不明のお父さん(于瘫子(ユー・タンズ))を探すため、鶯都(インドゥ)にやってきた于登登(ユー・ドンドン)一行。今回は、そんな彼女たちの奮闘と、陸炎(ルー・イエン)との関係に大きな変化が訪れる、見逃せないエピソードです!
お父さんがずっと探していた幻の本『千年真题』。これを使えば、お父さんをおびき出せるかも!そう考えた登登は、彭大海(ポン・ダーハイ)と一緒に街角で露店を開きます。南風寨の主・顧北西(グー・ベイシー)(グー・ベイシー)(グー・ベイシー)も加わり、自慢の大声で客寄せを開始!あっという間に人だかりができますが、肝心の本は一冊も売れず、挙句の果てには巡捕に目をつけられてしまう始末。
三人は見事な連携プレー(?)で本を巡捕に投げつけ、一目散に逃走!路地裏に逃げ込んだ登登でしたが、そこで待ち受けていたのは、不気味な仮面をつけた謎の男でした。その男こそ、霊族の首領・誅戎(ジュー・ロン)。彼は登登の正体が、かつて愛した聖女・雲羲(ユン・シー)であることを見抜いていたのです。
術を使う相手に、登登はなすすべなく捕らえられてしまいます。絶体絶命のピンチ!その時、颯爽と現れたのが陸炎(ルー・イエン)でした。彼は登登を救い出し、この仮面の男こそが、かつて青泉寨で人々の精気を吸っていた犯人だと気づきます。
雨が降る中、一つの傘で寄り添いながら宿まで歩く陸炎(ルー・イエン)と登登。宿の前に着き、陸炎が傘を渡して去ろうとしたその時、登登は彼を呼び止め、素直に「助けてくれてありがとう」と感謝を伝えます。その言葉に、陸炎は驚きながらも、喜びを隠しきれない様子。その背中は、見ているこちらがキュンとしてしまうほど嬉しそうでした。
一方、陸炎は、登登を襲った男が3000年前に戦った誅戎と同じ「金蝶」の幻術を使ったことに気づきます。しかし、街を探っても彼の気配は感じられません。
その頃、大海と顧北西(グー・ベイシー)(グー・ベイシー)は酒場で情報収集をしていました。しかし、強引に酒を飲まされた大海の体に異変が…!なんと、美しい女性の姿に変わってしまったのです!パニックになった大海は路地裏へ逃げ込みますが、そこで男に絡まれてしまいます。もみ合いの末、大海は男の頭を瓶で殴ってしまい…。駆けつけた顧北西は、気絶した男が警察局の小隊長だと知り、目が覚めた彼をもう一発殴って黙らせるのでした。
部屋に戻った登登は、無意識に陸炎の似顔絵を描いてしまいます。大海に「未練があるんでしょ」とからかわれ、照れ隠しに絵の上へ陸炎の悪口を書き連ねて丸めてポイ!しかし、その紙くずは巡り巡って陸炎本人の手に。彼は怒るどころか、むしろ嬉しそうに微笑むのでした。その夜、悪夢にうなされる登登の部屋にそっと忍び込み、術で彼女を安らかな眠りへと導く陸炎。優しすぎます!
お父さんの行方を追うため、鶯都の有力者である白(バイ)家への潜入を決意した登登たち。白家のご令嬢を賊から救うという自作自演の作戦を実行しますが、ご令嬢は思った以上に手強く、さらには馬が突然暴走するという予期せぬトラブルが発生!果たして、彼らの作戦の行方は…!?
『請君~遥かなる恋人たち~』第15話の感想
今回は、物語が大きく動いた回でした。サスペンスフルな誅戎の登場と、陸炎と登登の甘酸っぱい恋模様、そして大海と顧北西が繰り広げるコミカルな騒動と、様々な要素が絶妙なバランスで織り交ぜられていました。特に印象的だったのは、雨の中、陸炎が登登を送るシーンです。ぶっきらぼうながらも素直に感謝を伝える登登と、それを受けて隠しきれない喜びが背中からあふれ出ている陸炎の姿は、二人の心の距離が確実に縮まっていることを感じさせ、とても温かい気持ちになりました。また、登登が無意識に描いた陸炎の絵に悪口を書き連ねてしまう場面は、彼女の素直になれない可愛らしさがよく表れていました。シリアスな展開の中にも、こうした心和むシーンが散りばめられているのが、このドラマの大きな魅力だと改めて感じます。
つづく