あらすじ
陸炎(ルー・イエン)との離縁を父に迫られた于登登(ユー・ドンドン)は、機転を利かせた偽の離縁状でその場を切り抜ける。二人の絆が深まる一方、誅戎(ジュー・ロン)の陰謀が静かに進行していた。白十七(バイ・シーチー) の誕生日パーティーで、登登の父・于瘫子(ユー・タンズ)が何者かに毒を盛られ、凶暴化して大騒動を巻き起こしてしまう。陸炎の力で事態は収拾されるが、一行は追われる身となり、仲間たちの助けを借りて廃寺へ身を隠すことに。事件の真相を追う中で新たな謎が生まれ、物語はさらに緊迫した局面を迎える。
ネタバレ
前回、父である于瘫子(ユー・タンズ)に陸炎(ルー・イエン)との離縁を迫られた于登登(ユー・ドンドン)。さあ、どうする登登!?と思いきや、彼女の機転が光りましたね!
父の命令は絶対?登登のウィットに富んだ反撃!
「陸炎(ルー・イエン)を追い出せ!」と息巻く父を前に、登登は意外にもあっさりと離縁状を書くと言い出します。陸炎(ルー・イエン)も「え、マジで?」と焦ったことでしょう。でも、さすがは我らが登登。彼女が書いた離縁状は、なんと各行の頭文字を読むと「本書作廃 休書為假(この書は無効、離縁状は偽物)」となる、見事な「縦読み」の詩だったんです!
陸炎にこっそり真相を明かし、「ね?」といたずらっぽく笑う登登。その笑顔に陸炎の表情がパッと明るくなるシーンは、二人の絆の深まりを感じさせてくれて、思わずニヤけてしまいました。
忍び寄る黒い影…パーティーに渦巻く陰謀
一方、不穏な動きを見せるのは誅戎(ジュー・ロン)。彼は手下の男に霊虫を操らせ、何やらよからぬことを企んでいる様子。その魔の手は、白十七(バイ・シーチー) の誕生日パーティーにまで伸びていました。
何も知らず、ご馳走に夢中になっていた登登の父・于瘫子。彼が口にした一杯の酒が、悪夢の始まりでした。酒には霊虫を操る毒が仕込まれていたのです。毒が回り、正気を失った于瘫子は、まるで獣のように豹変!薬屋の主人に襲いかかり、ついにはパーティーの主役である白局長(はくきょくちょう)にまで牙をむきました。
会場は一瞬にしてパニックに。駆けつけた登登と陸炎でしたが、変わり果てた父の姿に登登は言葉を失います。陸炎が術を使ってなんとか于瘫子を鎮めましたが、怒り心頭の白局長(はくきょくちょう)は彼らを捕らえようとします。まさに絶体絶命!しかし、陸炎の部下・阿鑫(アーシン)が呼んだ駕籠に乗り込み、一行は間一髪でその場を脱出するのでした。
仲間との合流と新たな謎
その頃、捕らえられていた彭大海(ポン・ダーハイ)は顧北西(グー・ベイシー)(グー・ベイシー)(グー・ベイシー)によって救出されます。大海は得意の(?)変身術で女の姿になり追っ手をかわしますが、顧北西(グー・ベイシー)(グー・ベイシー)がピンチに。そこへ颯爽と現れたのが、なんと白十七(バイ・シーチー) !彼の助けで、二人は無事に登登たちが身を隠す廃寺へとたどり着きます。
廃寺でようやく正気に戻った于瘫子。登登は、もう少しで父を永遠に失うところだったと恐怖に震え、必ず犯人を見つけ出すと心に誓います。
白十七(バイ・シーチー) の協力で、パーティーにいた怪しい記者(誅戎の手下だった男)の家を突き止めますが、そこはもぬけの殻。しかし、不気味な写真が大量に貼られた隠し部屋を発見します。そこで待ち受けていた記者と対決する陸炎。激しい戦いの末、男を捕らえ、駆けつけた警察に引き渡すことに成功します。
一件落着かと思いきや、陸炎の心には新たな疑問が。「虫王は死んだはずなのに、なぜ于瘫子は今も霊虫に苦しめられているんだ…?」
時を同じくして、于瘫子の容態は再び悪化。登登は必死に自分の元能を注ぎ込みますが…。物語はさらに謎が深まる展開で幕を閉じました。
『請君~遥かなる恋人たち~』第20話の感想
今回は、登登と陸炎のコミカルで愛情あふれるやり取りから一転、サスペンスフルな惨劇へと突き落とされる、緩急の激しいエピソードでした。特に印象的だったのは、于瘫子が豹変するシーンの恐ろしさです。昨日まで当たり前にいた大切な家族が、得体の知れない力によって怪物と化してしまう恐怖と絶望は、登登の心情を思うと胸が締め付けられました。陸炎が冷静に対処し、常に登登を守ろうとする姿は頼もしい限りでしたが、彼の力をもってしても解明できない謎が残ったことで、物語に一層の深みと不穏さが加わりました。また、敵だと思っていた白十七が意外な形で救いの手を差し伸べるなど、キャラクターたちの関係性も複雑に変化し始めています。単なるラブストーリーに留まらない、人間と霊族、そして家族の絆を巡る重厚なドラマが展開されており、目が離せません。
つづく