あらすじ

謎の地宮の奥深くで、于登登(ユー・ドンドン)と彭大海(ポン・ダーハイ)は幻想的な蛍の光に遭遇する。しかし、突如現れた罠によって二人は離れ離れになってしまい、登登は一人で未知の脅威と対峙することに。彼女の前に現れたのは、救いの手か、それとも更なる絶望か。一方、地宮の秘密を巡り、外でも新たな対立が勃発。愛する人を救うため、そして3000年にわたる因縁に決着をつけるため、陸炎(ルー・イエン)が地宮へと向かう。隠された真実が、今、暴かれる。

ネタバレ

いやあ、今回もすごかったですね!『請君~遥かなる恋人たち~』第27話、物語が大きく動き出しました。地宮の謎、そして陸炎(ルー・イエン)と于登登(ユー・ドンドン)の宿命が、さらに深く絡み合っていく展開から目が離せません!

蛍の光が導く先は…地宮の奥で待ち受ける罠

前回、謎の地宮に迷い込んでしまった登登と彭大海(ポン・ダーハイ)。無数の蛍が舞う幻想的な空間で、登登はふと「死んだ人の魂は蛍になる」という言い伝えを思い出します。もしかしたら、この蛍たちは出口へと導いてくれるかもしれない…。そう考えた登登は、聖女の力である元能を使い、さまよえる魂たちを鎮めようと試みます。

しかし、まだ力を制御しきれない登登は、少し元能を使っただけで体力を消耗してしまいます。そこへ突如として現れたのが、不気味な「鬼蔓藤」!植物の化け物が二人を襲います。登登はとっさに大海を突き飛ばし、彼を助けようとしました。なんとそのおかげで、大海は偶然にも出口の仕掛けを作動させ、一人だけ密室から脱出成功!でも、皮肉なことに、一度閉まった扉は二度と開かず、登登は一人、危険な密室に取り残されてしまうのです。

偽りの救世主、その正体は…

鬼蔓藤と一人で戦う登登。絶体絶命のピンチ!…かと思いきや、そこに現れたのは、なんと父親代わりの于瘫子(ユー・タンズ)でした。彼の登場に一瞬安堵する登登ですが、すぐに違和感を覚えます。彼が残した道しるべ、そして何気ない会話の端々から、目の前の人物が偽物であることを見抜くのです。賢い!

登登は、あえてそのことには触れず、偽の于瘫子に従いながら、自分だけの目印をこっそり残していきます。そして、ついにしびれを切らした登登は、短刀を偽物の首筋に突きつけました。観念した偽物が正体を現すと…そこにいたのは、なんと3000年前に陸炎(ルー・イエン)と雲羲(ユン・シー)が倒したはずの霊族の首領、誅戎(ジュー・ロン)でした!

3000年の時を超えた復讐劇の幕開け

「3000年前、聖女であるお前は霊族を裏切った。だが今度は、私が霊族を率いて九州を踏み潰してやる!」

そう高らかに宣言する誅戎。彼は登登を強力な陣の中に閉じ込め、その元能を吸い取ろうとします。登登は血の力で陣を破ろうとしますが、誅戎はそれを読んで短刀を奪い、粉々に砕いてしまうのです。万策尽きた登登の悲鳴が地宮に響き渡ります…。

その時です!颯爽と現れたのは、我らが陸炎(ルー・イエン)将軍!愛する人の危機を察知し、駆けつけたのです。陸炎の圧倒的な力の前に、分が悪いと悟った誅戎は早々に退散。本当に、陸炎の登場シーンはいつ見ても頼もしいですね!

衛都の忠誠心と悲しい真実

しかし、一難去ってまた一難。一行が地宮から脱出しようとすると、今度は衛都(ウェイドゥ)とその部下たちが立ちはだかります。彼は、古蜀国の秘宝「避塵珠」が盗まれたことに気づき、激怒していたのです。

ここで、この地宮の恐ろしい秘密が明らかになります。衛都は、避塵珠のエネルギーを維持するために、なんと人間の命を犠牲にし続けていたのです。地宮に転がる無数の人骨は、その犠牲者たちのものでした。全てを悟った登登に問い詰められ、衛都はついに罪を認め、全員を道連れに自爆しようとします。

しかし、それも陸炎が間一髪で阻止。登登の説得により、衛都は自らの過ちを認め、陸炎に罪を請うことを決意するのでした。

王の誕生、そして新たな波乱の予感

忠誠を誓う衛都と民のため、陸炎は古蜀国の王として即位することを承諾します。衛都たちは大喜びで即位式の準備を始めますが、陸炎の表情は晴れません。彼は王の座よりも、ただ登登と共にいる平和な暮らしを望んでいるのです。それでも民のため、彼は避塵珠に自らの元能を注ぎ込むことを試みます。

物語の最後には、街で逃げる小梅(シャオメイ)の姿を見かける陸炎や、白十七(バイ・シーチー) が描いた自分の肖像画を見て涙する顧北西(グー・ベイシー)(グー・ベイシー)(グー・ベイシー)の姿も描かれ、それぞれの物語がまだまだ続いていくことを予感させました。

『請君~遥かなる恋人たち~』第27話の感想

今回は、物語の根幹に関わる重要な情報が一気に明かされた回でした。特に、3000年の時を経て復活した宿敵・誅戎の登場は、今後の展開に大きな嵐を呼ぶことを確信させます。彼の存在によって、陸炎と登登(雲羲)の過去の因縁が、より鮮明に、そしてより重くのしかかってきます。一方で、国への忠誠心ゆえに罪を犯してしまった衛都の姿には、単純な悪役として片付けられない悲哀を感じました。彼の行動は許されるものではありませんが、その根底にある思いを考えると、胸が締め付けられます。そして、ついに王となることを決意した陸炎。彼が望むのは世界の平和か、それとも愛する人とのささやかな幸せか。その葛藤が、彼のキャラクターにさらなる深みを与えています。様々な人物の思惑が複雑に絡み合い、物語はますます重厚になってきました。

つづく