あらすじ
形ばかりの夫婦となった陸炎(ルー・イエン)と于登登(ユー・ドンドン)。祝宴の席で、陸炎は寨主である登登の立場を思いやり、不器用な優しさを見せ始める。しかしその夜、宴の客が次々と怪物に変わるという恐ろしい事件が発生。青泉寨に疑いの目が向けられ、登登は絶体絶命の窮地に立たされる。その時、陸炎が隠していた人知を超えた力を発揮するが、それは新たな波乱の幕開けに過ぎなかった。二人の関係が少しずつ変化する中、寨の存続をかけた謎の解明が始まる。
ネタバレ
さあ、始まりました『請君』第5話!形だけの夫婦となった陸炎(ルー・イエン)と于登登(ユー・ドンドン)。最初の試練は、なんと陸炎(ルー・イエン)が雄鶏に「主夫のお茶」を捧げるという、とんでもない儀式でした。千年生きてきた将軍にしてみれば、こんな屈辱はありませんよね。「冗談じゃない」とばかりに固まる陸炎(ルー・イエン)。
これ幸いと、登登に反発する者たちがやじを飛ばしますが、我らが寨主・登登が一喝!「私が嫌なら、この儀式はやめる!」と啖呵を切ります。それでも食い下がる男がいましたが、なぜか突然声が出なくなるという奇妙な現象が…。これはもしや、陸炎の力…?
夜の祝宴では、陸炎は相変わらずの氷のような表情。客たちが陰口を叩くのを見かねた登登は、夫の面子を保つために自ら杯をあおり始めます。しかし、飲み過ぎは登登の体に宿る雲羲(ユン・シー)の霊識に悪影響が。それを案じた陸炎は、そっと登登の杯を奪い、代わりに飲み干すのでした。不器用な優しさが垣間見えますね。
宴も終わり、いよいよ初夜の部屋へ。しかし、外では野次馬たちが聞き耳を立てています。彼らを追い払うため、登登はベッドのきしむ音を立てるという策に。その理由を「私が見下されたら、この青泉寨が虐げられるから」と語る登登に、陸炎の心は少し動かされた様子。彼は自らその役目を引き受けます。
同情か、それとも罪悪感か。陸炎は登登に願い事を尋ねます。登登が語ったのは、雪がたくさん降った日に母と雪だるまを作り、父の帰りを待っていた思い出。「もう一度、母の顔をよく見たい」。それが彼女の切ない願いでした。
そんなしんみりした雰囲気も束の間、寨に大変な事件が起こります!宴の客たちが突然老人のように変わり果て、わら人形のように動かなくなってしまったのです。他の寨の者たちは「青泉寨の仕業だ!」と大騒ぎ。登登が懸命に場を収めようとしますが、今度は老人たちが怪物のように動き出し、大パニックに!
その時、脱出してきた顧北西(グー・ベイシー)(グー・ベイシー)(グー・ベイシー)が駆けつけます。陸炎は彼に登登を託すと、圧倒的な力で次々と怪物を制圧。その人間離れした姿を見た人々は、彼を伝説の「尋猟師」だと思い込み、ひれ伏すのでした。
事件後、寨同士の醜い責任のなすりつけ合いが始まりますが、顧北西(グー・ベイシー)(グー・ベイシー)が「青泉寨は俺の仲間だ。登登に指一本でも触れたら許さない」と宣言し、場を鎮めます。しかし彼は、陸炎の正体が尋猟師ではなく、本当の狙いは登登自身ではないかと疑念を抱くのでした。
寨の危機を救ってもらうため、登登は陸炎にご機嫌取りを試みますが、彼は全く動じません。業を煮やした登登が「一人で怪物を調査しに行く!」と言い出すと、陸炎は彼女の身を案じ、ついに同行を承諾。そして、おもむろにこう言います。「服を脱げ」。
えっ、今なんて…!?戸惑う登登を待てなかったのか、陸炎は自ら彼女の服のボタンに手をかけて…!一体どうなってしまうのでしょうか!?
『請君~遥かなる恋人たち~』第5話の感想
今回のエピソードは、陸炎と登登の関係に確かな変化が見られた回でした。最初はただの迷惑な存在でしかなかった登登に対し、陸炎が彼女の背負う責任や過去の悲しみを知り、少しずつ心を開いていく様子が丁寧に描かれていました。特に、彼女の代わりに酒を飲んだり、初夜の部屋で外の野次馬を追い払うために協力したりする場面には、彼の不器用な優しさが表れていて印象的です。後半の怪物騒動では、陸炎の圧倒的な強さが初めて公になり、物語が大きく動き出す予感に満ちていました。コメディとシリアス、そしてアクションのバランスが絶妙で、二人の心の距離と物語の謎がどう進展していくのか、目が離せません。
つづく