あらすじ
村で起きた奇妙な老化事件。その原因は、登登が着ていた婚礼衣装にかけられた呪いだと考えられた。しかし、詳しく調べていくと、呪いの媒体は別にあり、事件の裏には霊族の存在が浮かび上がる。陸炎(ルー・イエン)と共に真相を追う登登だったが、彼女自身の体にも異変が現れ始める。日に日に白髪が増え、体力を失っていく登登。果たして二人は、村人たちと登登を救うため、時間内に真犯人を見つけ出すことができるのだろうか。
ネタバレ
婚礼衣装の呪い?明かされる異変の真相
前回、婚礼衣装がどうしても脱げなくなってしまった登登。陸炎(ルー・イエン)が術を使ってなんとか脱がしてくれましたが、なんとその衣装が壁に張り付き、不気味な黒い煙を噴き出しているじゃないですか!これにはさすがの登登も真っ青。
陸炎(ルー・イエン)によると、この黒い煙が村人たちの意識と精気を吸い取り、老化させていた元凶だというのです。このままではみんな廃人になってしまう…。一刻も早く黒い煙の本体を見つけ出さなければ!
ここで登登がハッと気づきます。「そういえば、被害にあった人たちは私の花嫁衣装には触れていない。でも、みんなお揃いの腰帯をしていたわ!」。そう、あの腰帯こそが呪いのアイテムだったのです。仕入れたのは、あの布商人。怪しい、怪しすぎる!
でも、一つ不思議なことが。登登は一日中、呪いの衣装を着ていたのになぜ平気だったのでしょう?陸炎(ルー・イエン)が彼女の髪に挿していた簪(かんざし)をそっと抜くと、なんと登登の髪が一房、真っ白に…!自分の身にも異変が起きていると知り、内心パニック状態の登登。それでも寨主として皆を安心させるため、気丈に振る舞う姿が健気でたまりません。
犯人追跡!町で待ち受ける新たな謎
陸炎と共に犯人の布商人を探しに町へ向かう登登。そこへ、またもや空回り気味の顧北西(グー・ベイシー)(グー・ベイシー)(グー・ベイシー)が登場し、心配だからと無理やりついてくることに。
町に着いて早々、登登はすれ違った子供に「おばあちゃん」と呼ばれて大ショック!鏡を見ると、白髪がさらに増えているではありませんか…。自分の体がどんどん蝕まれていく恐怖は計り知れません。
その裏で、顧北西(グー・ベイシー)(グー・ベイシー)は陸炎に対し「登登は俺の女だ!」と謎の宣戦布告。お札を使ったりして陸炎を追い払おうとしますが、もちろん全く効きません。陸炎から「そんな無駄なことをしていると、登登がもっと早く死ぬぞ」と冷たく言い放たれ、しぶしぶ引き下がるのでした。
二転三転する事件、真犯人は誰だ!?
ついに見つけた布商人は、大勢の客の前で突然奇怪な姿に変貌!体はねじ曲がり、髪は真っ白に。彼こそが霊族だったのです。パニックになった人々が逃げ惑う中、登登は崖(ヤー)おじさんを助け出します。
捕らえた布商人に話を聞くと、彼の霊力は服を通して人の脂肪を吸うだけで、精気を吸うことはできないと言います。彼が正体を現してしまったのは、崖おじさんが持っていたカメラのフラッシュが原因だったとか。話がなんだか噛み合いません。
その頃、外にいた登登は崖おじさんのカメラを発見。彼を心配していると、背後からその崖おじさんが忍び寄り、彼女に襲いかかろうとします!絶体絶命のピンチを救ったのは、やはり陸炎でした。
陸炎は「こいつは崖おじさんじゃない」と見破ります。なんと、崖おじさんの姿に化けた別の霊族こそが真犯人だったのです!正体を見破られた霊族は黒い煙となって消え去ってしまいました。
崖おじさんの写真館を調べると、被害者たちの写真が。仲間の一人、阿鑫(アーシン)は、写真撮影の際に毒が発動し、それを媒体として精気を吸い取っていたのではないかと推測します。登登が完全には毒に侵されなかったのは、彼女の特別な体質のおかげかもしれません。
しかし、その登登もついに限界が…。すっかり老婆のように弱ってしまった彼女を連れ、一行がたどり着いた先で見たものは、本物の崖おじさんと乞食たちの無残な亡骸でした。登登を休ませる陸炎は、彼女の体がすでにボロボロの状態であることに気づき、静かに心を痛めるのでした。
『請君~遥かなる恋人たち~』第6話の感想
今回は、サスペンス要素が色濃く、物語にグッと引き込まれる回でした。呪いの原因が二転三転し、真犯人が意外な人物だったという展開には驚かされました。単なる恋愛ドラマではなく、しっかりとしたミステリーの骨格があるのがこの作品の魅力だと再認識しました。ヒロインの登登が、ただ守られるだけでなく、自らも危険に立ち向かい、民を守ろうとする強い意志を見せる姿には心打たれます。一方で、彼女の体が蝕まれていく様子は見ていて非常に切なかったです。そんな彼女を多くを語らず、しかし常に見守り、いざという時には必ず助けに来る陸炎の存在が、この物語の大きな支えになっています。二人の絆が試される中で、今後の関係がどう深まっていくのか、目が離せません。
つづく