あらすじ
陸炎(ルー・イエン)に裏切られたと思い込み、深く傷心する寨主の于登登(ユー・ドンドン)。父代わりの彭大海(ポン・ダーハイ)は彼女を元気づけようと、陸炎の悪評を街中に広めます。一方、陸炎は登登に誤解されたまま、彼女を狙う新たな霊族の影から陰ながら守ろうと奔走していました。そんな中、登登に優しく寄り添う顧北西(グー・ベイシー)(グー・ベイシー)の存在が、二人の関係に変化をもたらそうとします。すれ違う想いと、静かに迫りくる危機。登登の恋と運命が、新たな局面を迎える回です。
ネタバレ
陸炎(ルー・イエン)への裏切りに、すっかり傷心モードの于登登(ユー・ドンドン)。そんな彼女の気持ちなんてお構いなしに、父代わりの彭大海(ポン・ダーハイ)は陸炎(ルー・イエン)の私物を街で叩き売り!おまけに、陸炎(ルー・イエン)を「恩知らずの男」と罵る芝居まで上演させて、街中を巻き込んでの大々的なネガティブキャンペーンを展開します。これには、陰から見守る陸炎も、さすがに気まずい表情を隠せません。
でも、陸炎が本当に心配なのは自分の評判なんかじゃありません。登登が本当に探し求める聖女・雲羲(ユン・シー)なのかを確かめるには、どうしても『千年真題』の下巻が必要不可欠。それに、霊族が彼女を狙っている今、一瞬たりとも目が離せないのです。
そんな中、登登は茶館で顧北西(グー・ベイシー)(グー・ベイシー)(グー・ベイシー)を待っていました。そこに現れたのは、芝居一座の座長が連れてきた陸(ルー)と名乗る色男の役者。「寨主への贈り物です」なんて言われて、登登もヤケになったのか、その役者と酒を酌み交わし始めます。
酔いが回った登登は、陸炎への恨みを「大きな白いウサギ(陸炎)に裏切られた、おバカなウサギ(登登)の話」に例えて、無理やり笑い飛ばそうとします。でも、その笑顔が痛々しくて…。彼女がどれだけ深く傷ついているのかが伝わってきて、胸が締め付けられますね。
登登が酔いつぶれて寝てしまうと、役者の男が下心丸出しで彼女に近づきます。その瞬間、陰から見ていた陸炎が術で阻止!…かと思いきや、今度はどこからともなく顧北西(グー・ベイシー)(グー・ベイシー)が登場し、役者を一発KO!なんてこった、ヒーローが渋滞してますよ!
顧北西は眠る登登を愛おしそうに見つめ、そっと馬車で連れ帰ることに。しかし、その帰り道、森の中で顧北西たちは何者かの術にかかり、まるで操り人形のように崖っぷちへ…!
間一髪のところで陸炎の部下・阿鑫(アーシン)が彼らを救出。その隙に陸炎は登登の元へ向かいますが、今度は怪しげな蝶が出現!陸炎が蝶を撃退し、彼女を守るための簪(かんざし)をそっと髪に挿そうとした、その時…登登が目を覚ましてしまったのです!
目の前にいるのが陸炎だと気づいた登登は、彼を突き飛ばして逃げてしまいます。ああ、またすれ違ってしまう二人…。
阿鑫(アーシン)の調査で、一行を襲ったのは「幻霊」という霊族の一種で、蝶を操り、その鱗粉で強力な幻覚を見せる能力があることが判明します。新たな敵の出現に、物語はますます不穏な空気に包まれていきます。
その夜、陸炎はこっそり登登の好物である餅を手に、彼女の部屋へ忍び込みます。部屋に飾られたたくさんの自分の肖像画を見て、彼の胸にどんな想いがよぎったのでしょうか。そこへ彭大海(ポン・ダーハイ)が餅を持ってやって来たため、陸炎はとっさに術を使い、自分の餅とすり替えるという可愛らしい一面も。
一方、彭大海(ポン・ダーハイ)は登登の傷心を癒すため、顧北西に「今がチャンスだ!」とけしかけます。その気になった顧北西は、登登に手作りのスープを届け、昔話で彼女を慰めます。良い雰囲気になりかけたのですが、「青泉寨にずっと問題があれば、君のそばにいられるのに」なんて余計な一言を言ってしまい、登登に追い出されてしまうのでした。
そして、部屋に戻ろうとした登登の前に現れたのは、ずっと彼女を待っていた陸炎。二人の視線が絡み合ったところで、9話は幕を閉じます。
『請君~遥かなる恋人たち~』第9話の感想
今回は、登場人物たちの感情が複雑に絡み合い、物語が大きく動いた回でした。陸炎への想いを断ち切れないまま、意地を張って彼を拒絶する登登の姿が非常に切なかったです。彼女の心の痛みと、それを不器用ながらも必死に守ろうとする陸炎の行動が、見ているこちらの胸を締め付けました。一方で、本格的にアプローチを開始した顧北西の存在が、この三角関係に新たなスパイスを加えています。彼の真っ直ぐな優しさが、傷ついた登登の心をどう動かしていくのか、今後の展開から目が離せません。さらに、幻霊という新たな敵の登場により、単なる恋愛模様だけでなく、ファンタジーとしてのサスペンス要素も増し、物語に深みと緊張感を与えていました。
つづく