あらすじ
記憶を失った楊小祥(よう しょうしょう)が聖凌教で巻き起こす騒動と、彼女を溺愛する教主・初空(しょこう)の不器用な距離感が描かれる第16話。 手作りの海棠花糕が招いた不意打ちのキスや、厨房での爆笑の毒キノコ事件などコミカルな展開が満載です。
ネタバレ
運命の第3世が本格始動!記憶を失った楊小祥(よう しょうしょう)を巡る甘く危険な共同生活
記憶を失った楊小祥(よう しょうしょう)が聖凌教で巻き起こす騒動と、彼女を溺愛する教主・初空(しょこう)の不器用な距離感が描かれる第16話。
手作りの海棠花糕が招いた不意打ちのキスや、厨房での爆笑の毒キノコ事件などコミカルな展開が満載です。
しかし裏では御剣宗の懸賞令や裴修茗の陰謀が動き出し、新たな危機の足音が二人のすぐ側まで迫っていました。
笑いと胸キュンが止まらない!聖凌教での愛の空回り日常
殺人級の海棠花糕と唇が重なった偶然のハプニング
記憶を失った楊小祥は、聖凌教の全員が大好きだと笑顔で初空(しょこう)に告げます。
初空は一瞬だけ胸を躍らせますが、自分だけへの特別な感情ではないと知り、激しく落胆しました。
小祥は師父のために、一生懸命に海棠花糕作りの試行錯誤を繰り返します。
第15話で彼女が命懸けで摘んだ海棠花を使い、まごころを込めて焼き上げた新作の菓子。
意を決して差し出された菓子を、初空は側近の小放(しょうほう)の制止を振り切って口に放り込みます。
しかしその味は凄まじく、戦神の表情は一瞬でフリーズしてしまいました。
お茶目な小祥は、初空の口元についた菓子の粉を指先で優しく取ろうと手を伸ばします。
この愛らしい仕草を、初空は自分への情熱的な求愛だと完全に勘違いしました。
引き寄せられた身体が重なり、二人は意図せぬ不意打ちの接吻を交わしてしまいます。
予期せぬキスに驚いた小祥は、顔を真っ赤に染めて部屋から走り去りました。
小香猪の臭臭の誕生と厨房を火の海にした教主の愛
逃げられた初空は深く落ち込み、側近の千忍(せんにん)長老に恋の相談を持ちかけます。
千忍(せんにん)は二人の心の距離を縮めるため、様々な恋愛成就の作戦を教主に伝授しました。
初空は格好良い剣技を披露しますが、小祥は花を摘んだことを怒られたと勘違いします。
次に可愛い子豚の小香猪を贈るも、小祥がそれを調理したと誤認して初空は激怒しました。
実際はただの誤解であり、子豚は臭臭(しゅうしゅう)と命名されて彼女のペットになります。
千忍の提案を受け、初空は小祥のために自ら厨房に立って手料理を振る舞う決意を固めました。
慣れない調理のせいで厨房は火災寸前の大爆発を起こし、黒煙が激しく立ち込めます。
なんとか完成した料理のなかで、唯一まともそうだったのがキノコスープでした。
しかし、このスープを飲んだ初空、小祥、千忍、千謀(せんぼう)の4人は揃って毒キノコ中毒で倒れます。
並んで寝込む羽目になった空間には、奇妙な温もりと笑いが満ちていました。
キノコ中毒の夜に明かされた秘密と裴修茗が放つ暗殺令
並んで横たわる静かな夜、小祥は千忍から彼の複雑な身世の秘密を聞かされます。
さらに千謀(せんぼう)と、一輪の小さな不思議な花である千蘿(せん ら)との切ない恋の因縁を知りました。
3人はこれまでの作戦失敗を反省し、次は完璧な苦情戯(苦肉の計)を演じる計画を立てます。
小祥の危機に初空が颯爽と現れる、英雄救美のシチューションを仕組む算段でした。
一方、江湖の裏では御剣宗の新宗主となった陳堂主(ちんどうしゅ)が、楊小祥の首に巨額の懸賞令を出します。
千忍の調査により、実家の楊家と結怨のあった金烏派の許文瑞(きょ ぶんずい)らの名前が浮上しました。
宮廷の影に潜む裴修茗も、初空が小祥を連れて教外へ外出するという極秘の情報を掴みます。
修茗は手下へ向けて、初空を冷酷に抹殺し、小祥を力ずくで強奪するよう秘密の暗殺令を放ちました。
金烏派・許文瑞(きょ ぶんずい)の正体に潜む因縁と海棠花糕が繋ぐ魂のコールバック
今回のエピソードで最も注目すべき伏線は、小祥が執着する海棠花糕という存在です。
第15話において記憶を失った楊小祥が、初めて初空のために作ったのがこの菓子でした。
天界の第13話において心経を写すシーンでも、初空が海棠の花弁を操る演出がありました。
形を変えながら何度も登場する海棠は、二人の魂の深い結びつきを示す重要なコールバックです。
また、千忍の調査報告のなかに登場した金烏派の掌門・許文瑞の名前も見逃せません。
この許文瑞の正体は、のちに第17話や第19話で二人の最大の障壁となる馮(ふう)都尉の転生体です。
第8話において陸長空(ちょうくう)の両親を悲惨な自刎へと追い詰めたあの仇敵が、今世でも牙を研いでいます。
修茗の手下として動く因縁の輪廻が、この御剣宗の動向を通じて不気味に再燃していました。
波乱を呼ぶ苦肉の計の幕開けと忍び寄る急襲の罠
毒キノコで全員が全滅するコミカルな日常から、一気にシリアスなサスペンスへと舵を切る展開。
不意打ちの接吻に慌てる初空の人間らしい表情には、プロのライターとしても胸が熱くなりました。
臭臭の愛らしい存在感も含め、聖凌教の仲間たちの強い絆が美しく描写されています。
しかし、地牢の奥で暗躍を続ける裴修茗の容赦のない包囲網が、二人の行く手を阻んでいました。
次回の第17話では、3人が計画した「苦肉の計」の最中に、本物の刺客の集団が急襲を仕掛けます。
教主となった初空は、記憶なき最愛の小祥を守り、この過酷な第3世を生き抜けるのか目が離せません。
つづく


