あらすじ

人間界での第3世が過酷さを増す第17話では、記憶を失った楊小祥(よう しょうしょう)を巡る男たちの戦いが激化します。聖凌教の教主となった初空(しょこう)の前に、天界での宿敵である修茗が裴修茗として潜入してきました。

ネタバレ

記憶なき楊小祥(よう しょうしょう)を巡る三角関係の勃発と暗躍する過去の因縁

人間界での第3世が過酷さを増す第17話では、記憶を失った楊小祥(よう しょうしょう)を巡る男たちの戦いが激化します。聖凌教の教主となった初空(しょこう)の前に、天界での宿敵である修茗が裴修茗として潜入してきました。

さらに小祥の家族を奪った滅門事件の背後に、前世での巨大な仇敵が潜んでいる事実が発覚。恋の鞘当てのユーモアと、血生臭い復讐の連鎖が交錯する目が離せないエピソードです。

恋の火花と宿命の歯車!聖凌教で繰り広げられる愛恨劇

裴修茗の計算された負傷潜入と初空(しょこう)の燃え上がる嫉妬心

聖凌教の内部では初空の命を受けた千忍(せんにん)と千謀(せんぼう)が、楊小祥の好感を得るための山賊自作自演計画を練っていました。しかし突如現れた裴修茗の刺客が、小祥を力ずくで連れ去ろうと襲いかかり計画を台無しにします。

初空は天界での記憶を保持したまま下凡しているため、何度も歴劫を阻む修茗の動向に強い不信感を抱きました。裴修茗はあえて敵の刃を身に受ける苦肉の策を用い、負傷者を装って聖凌教への潜入に成功します。

千忍(せんにん)らの調査により、彼は白鶴堂堂主の独子で文武両道の名士として多くの女性を魅了する存在だと判明しました。しかし修茗の心にあるのは小祥だけであり、側近たちは彼が幼馴染の記憶を取り戻しに来たと誤解します。

修茗は記憶を失った楊小祥に対して過去の深い絆を語りますが、彼女の反応は冷ややかなものでした。現在の小祥は聖凌教を大切な我が家だと認識しており、彼の熱い言葉にも全く心を動かされません。二人が親密に話す様子を見た初空は激しい嫉妬に駆られ、修茗に武術修練の強烈なプレッシャーをかけます。

恋愛話本がもたらした「双修」の勘違いと大混乱の客室突入

初空は第15話で李 (り)天王から警告された命簿の崩壊を思い出し、千忍らに修茗の徹底監視を命じました。しかし狡猾な修茗は聖凌教の内部を頻繁に歩き回り、またたく間に側近たちの好感を勝ち取ります。

純真な小祥は修茗から家族の面影を聞かされ、温かい団らんの風景に純粋な憧れを抱き始めました。そんな小祥は命の恩人である初空のために、山で採った甘い果物をプレゼントします。

初空はその愛らしい贈り物に深く感激し、果物が永遠に腐らない方法を千忍に開発させるほど深い溺愛ぶりを見せました。千忍たちは小祥の恋愛感情を呼び覚ますため、恋の指南書として大量の言情話本を手渡します。

話本を読んだ小祥は「双修」という言葉を特殊な武功だと勘違いし、初空に熱心に指導を請いました。純情な初空は小祥の無邪気な誘いに激しく狼狽し、顔を真っ赤にして教内を逃げ回る羽目になります。

小祥は冷たく拒絶されたと思い込んで落胆し、その寂しさを裴修茗の元へ行って打ち明けました。事情を察した修茗は小祥に双修の真意を優しく教えつつ、基本の足腰の鍛錬である馬歩の姿勢を指導します。

第8話の仇敵が潜む金烏派!許文瑞(きょ ぶんずい)の正体と滅門の謎

そこへ千忍から「小祥と修茗が部屋で双修をしている」という最悪の誤報が初空のもとへ飛び込んできました。初空は怒り狂って客室の扉を蹴り開けますが、ただ足腰の練習をしていた二人の姿に激しい気まずさを味わいます。

誤解が解けたものの小祥は恥ずかしさのあまり部屋に引きこもり、初空は自身の独占欲の強さに戸惑いを隠せません。時を同じくして聖凌教の偵察網が、金烏派の掌門である許文瑞(きょ ぶんずい)が小祥の行方を血眼で捜索している事実を捉えました。

許文瑞の顔を確認した初空は、彼こそが第8話で陸長空(ちょうくう)の両親を自刎と殺害に追い込んだ仇敵の馮(ふう)都尉だと気づきます。初空は許文瑞が楊家の滅門惨殺事件の背後にいる黒幕だと確信し、千謀(せんぼう)に金烏派の監視を強化させました。

愛する小祥を再び悲劇に巻き込ませないため、若き教主は密かに決死の迎撃態勢を整え始めます。傷ついた小祥の心を動かすため、初空は側近の提案に従い、自らも苦肉の計を仕掛ける決意を固めました。

言情話本が呼び覚ます前世の記憶と馮(ふう)都尉が背負う因果の輪廻

小祥が千忍から渡された恋愛話本のタイトルに既視感を覚えた描写は、非常に重要な伏線回収を意味します。これは第5話の陸長空(ちょうくう)の時代に、長空が祥雲(しょううん)の心を理解するために必死に読み漁った本と全く同じものです。

天界に戻った第13話でも話本の存在が二人を繋いでおり、記憶を失っても魂の奥底に刻まれた愛がかすかに共鳴した瞬間です。

また金烏派の掌門として現れた許文瑞の正体が馮(ふう)都尉だった事実は、人間界での因縁の根深さを示しています。第8話で三皇子の李修茗の手下として陸家を滅ぼした馮(ふう)都尉が、今世でも修茗の駒として動いている可能性は高いです。

初空がこの宿敵の正体に気づいたことで、楊家の滅門という悲劇を乗り越える逆襲の舞台が完全に整いました。

嫉妬に狂う戦神の人間味と迫り来る宿敵との全面対決

小祥の「双修」という勘違いに本気で慌てて逃げ回る初空の姿が、非常に愛らしくて魅力的なエピソードでした。天界での冷徹なイメージを覆すほどの激しい嫉妬心は、彼が小祥を誰よりも愛している証拠に他なりません。

しかし背後では馮(ふう)都尉の転生体が牙を研いでおり、聖凌教には再び血の嵐が吹き荒れる予感が漂っています。

次回の第18話では、初空が計画した「苦肉の計」が発動し、小祥との距離が一気に縮まる急展開を迎えるでしょう。同時に金烏派による聖凌教への容赦ない襲撃が始まり、二人の愛は命懸けの戦火の中で試されることになります。

つづく