あらすじ

皇帝・慕容高鞏(ぼようこうきょう)は歩音楼(ほいんろう)を案じつつも体面を気にする。一方、皇城に戻った肖鐸(しょうたく)は慕容高鞏の策略で権力を奪われ、栄安(えいあん)のもとに送られる。栄安に侮辱された肖鐸は激怒。歩音楼は父から慕容高鞏が肖鐸を狙っていると知らされる。密会した肖鐸に対し、歩音楼は彼を守るために冷たく突き放し、刀で傷つけてしまう。絶望した肖鐸は関係を断つと宣言するが、未練を断ち切れない。

ネタバレ

やきもき皇帝と、すれ違う二人…切なすぎる再会の予感

上穹宮では、我らが皇帝・慕容高鞏(ぼようこうきょう)が落ち着かない様子。そりゃそうだよね、愛しの歩音楼(ほいんろう)を鹿鳴蒹葭なんていう、ちょっと寂しい場所に置いちゃったんだもん。「あんなところで歩音楼(ほいんろう)は大丈夫だろうか…俺のこと、怒ってないかな…」なんて、もう心配で心配で仕方ないの。でも、孫公公(そんこうこう)に「陛下、万金の玉体ですぞ！そんな場所へ自ら赴くなんて、体面が…」なんて言われちゃって、ぐぬぬ…ってなってる。結局、こっそり孫公公に様子を探りに行かせるんだけど、皇帝の心は鹿鳴蒹葭に飛んでっちゃってるのよね。

一方、我らがヒーロー肖鐸(しょうたく)は、一日も早く皇城に戻るために、西蜀(せいしょく)の賊寇を光の速さで一掃！かっちょいー！そして皇城に着くなり、真っ先に歩音楼(ほいんろう)のいる鹿鳴蒹葭へ。手には甘酸っぱい桜桃の籠を持っちゃってさ、もうどんだけロマンチストなのよ！って思ったら…なんと、門の前で慕容高鞏(ぼようこうきょう)がたくさんの宝物を持って現れる場面に遭遇！うわー、最悪のタイミング！曹春盎(そう しゅんおう)が「旦那様、今乗り込んだら歩音楼様まで巻き込まれますぜ！」って必死に止めて、肖鐸(しょうたく)もぐっと堪えて昭定司へ戻ることに…。ああ、神様、なんでこんな試練を与えるの！？

皇帝の逆鱗と、忍び寄る黒い影

鹿鳴蒹葭の歩音楼も、誰かの来訪を心待ちにしている様子。そこに孫公公が宝物を持ってやってくるんだけど、歩音楼は「こんなものいらないわ！」って見向きもしないの。そりゃそうだよね、欲しいのは宝物じゃなくて、愛する人の温もりなんだから！この報告を聞いた慕容高鞏(ぼようこうきょう)は、もうカンカン！心配そうな顔が一転、怒り心頭よ。「キーッ！」ってなってる時に、追い打ちをかけるように肖鐸(しょうたく)が皇城に戻ったのに挨拶にも来ないって聞いて、イライラMAX！

そんなところに、あの歩太傅(ふたいふ)が登場。このオジサン、何やら良からぬことを考えてる顔してるのよね。「巷では、肖鐸こそが真の皇帝だなんて噂が立ってますぞ。一刻も早く奴の力を削ぐべきです！」なんて進言しちゃって。慕容高鞏も、内心邪魔だった肖鐸を排除できるならって、歩太傅を大理寺卿に任命。そして、于尊(うそん)に命じて、大々的に肖鐸を宮中に呼び出すの。もう、嫌な予感しかしないんですけどー！

案の定、慕容高鞏は肖鐸に会うなり、いきなりデカい濡れ衣を着せて権力を剥奪！おまけに「栄安(えいあん)のもとで仕えよ」だって！ひどすぎる！栄安って、あの執念深い姫様よ！？

栄安の執着と、肖鐸の怒り爆発！

久しぶりに肖鐸と会えた栄安は、そりゃもう大喜び。昔、先皇に冷遇されて邵貴妃(しょうきひ)にいじめられてた時、肖鐸がそばにいてくれた思い出に浸っちゃってる。でも、肖鐸はバッサリ。「あれはあなたが脅迫したからだ」って。ひゃー、容赦ない！話もそこそこに立ち去ろうとする肖鐸に、栄安は焦って歩音楼のことを持ち出して、嘲笑ったり貶めたりするのよ！もう、この女、何様！？これには温厚な(？)肖鐸もブチ切れ！栄安の首をグッと掴んで、目には殺気が…！うわー、怖いけど、歩音楼のためなら鬼にもなる肖鐸、最高！

桜桃に込めた想いと、父からの衝撃の知らせ

その夜、歩音楼の部屋にそっと置かれた一籠の桜桃。それを見た歩音楼は、ハッとして「あの人が帰ってきたんだわ！」って一瞬で笑顔になるの。でも、すぐに「…なんて馬鹿なこと考えてるのかしら」って現実に引き戻されちゃう。切ない、切なすぎるよ！そんな時、ドアがノックされて、期待して開けたら…そこにいたのは父親の歩太傅。え、お父さん、何しにきたの？そして、父から告げられたのは「慕容高鞏は、次に肖鐸を始末するつもりだ」という衝撃の事実！嘘でしょ！？

月夜の密会…愛ゆえの悲しい嘘

月明かりの下、歩音楼は背後に感じる懐かしい気配に振り返る。そこには、御林軍の服に身を包んだ肖鐸が！きゃー！やっぱり来てくれたのね！でも、こんな危険な時にどうして？って心配する歩音楼に、肖鐸は「もう我慢できないんだ」って熱い想いを伝えるの。でもね、歩音楼は肖鐸を守りたい一心で、心を鬼にして冷たい言葉を放つのよ。「私はあなたと落ち延びるなんてイヤ。もっと高い地位に上り詰めて、全てを手に入れたいの」って。うわーん、そんなこと言わないでー！

でも、肖鐸の愛は歩音楼が思っているよりもずっと深かった。「たとえ利用されるとしても、そばにいたい」って言うのよ！もう、涙腺崩壊！でも、歩音楼は肖鐸を危険な目に遭わせたくないから、懐から刀を取り出して、肖鐸の脇腹を浅く刺して「出ていって！」って脅すの！ううう…歩音楼の覚悟が辛すぎる…。

雨が降りしきる中、傷心の肖鐸は去っていく…。部屋に戻った肖鐸は、怒りと悲しみでいっぱい。「今後一切、歩音楼の情報を探るな！俺とあいつはもう関係ない！」って命令するんだけど…翌日には、九郎(くろう)に「鹿鳴蒹葭の様子は…？」なんて聞いちゃってるの。もう、強がっちゃって！やっぱり歩音楼のことが気になって仕方ないのよね！この不器用な二人の愛、どうなっちゃうのー！？

『浮図縁～乱世に咲く真実の愛～』第23話 感想

『浮図縁～乱世に咲く真実の愛～』第23話、見終わった後の胸のざわつきがなかなか収まりません。慕容高鞏の嫉妬と策略が本格的に動き出し、肖鐸と歩音楼の間に大きな壁が立ちはだかりましたね。特に、肖鐸を想うがゆえに冷たく突き放し、自ら刃を向ける歩音楼の姿は、見ていて本当に心が痛みました。彼女の覚悟と悲しみがひしひしと伝わってきて、思わず涙ぐんでしまいました。

栄安の執拗なまでの肖鐸への執着も、物語にさらなる緊張感を与えています。彼女の言動は、肖鐸と歩音楼の関係をより複雑にしているように感じます。そして、歩音楼を想いながらも、彼女の言葉に深く傷つき、一度は関係を断とうとする肖鐸の姿もまた、切なかったです。それでもなお、歩音楼のことが気にかかってしまう彼の人間らしさに、少し救われる思いもしました。二人の未来がどうなってしまうのか、固唾をのんで見守りたいと思います。

つづく