あらすじ
物語の舞台は、緊迫する皇都・西長京から始まります。 李嶷(リー・ニー)(リー・ニー)は朝廷の重臣との極秘会談を成功させ、天下平定への足がかりを掴んだかに見えました。 しかし、実父である梁王(リャンワン)が放った一枚の檄文が、都に血の嵐を巻き起こします。
ネタバレ
偽装の祝言から戦友虐殺の地獄へ!第14話の最大の見どころ
物語の舞台は、緊迫する皇都・西長京から始まります。
李嶷(リー・ニー)は朝廷の重臣との極秘会談を成功させ、天下平定への足がかりを掴んだかに見えました。
しかし、実父である梁王(リャンワン)が放った一枚の檄文が、都に血の嵐を巻き起こします。
追手を逃れるため、李嶷(リー・ニー)と崔琳(ツイ・リン)は奇策を弄して真っ赤な喜服に身を包み、命がけの偽装婚礼を挙行。
しかし、都を脱出した二人の前に広がっていたのは、何者かに峝関(どうかん)を奪われ、血の海に沈んだ鎮西軍の骸でした。
第13話の醤園で魂を重ね合わせたはずの二人に、乱世の非情な罠が襲いかかります。
喜服の逃亡劇と血塗られた急襲!二人の絆を試す暗黒の全貌
1. 顧相との密会成功と、梁王(リャンワン)の無謀なお家再興宣言が招いた弾圧
顧婉娘(グー・ワンニアン)(グー・ワンニアン)の完璧な手引きにより、李嶷はついに朝廷の権力者である顧相(こしょう)との対面を果たしました。
李嶷は、朝廷内の人脈を駆使して旧臣をまとめ、鎮西軍と内外から呼応して都を挟み撃ちにする戦略を提案。
顧相は孫靖(スン・ジン)の徹底的な監視体制を懸念しつつも、この好機に賭け、李嶷の手を取ることを決意します。
しかし、李嶷の不在を突いて動いたのが、彼の二人の兄たちでした。
彼らは生きていた梁王を秘めやかに王府へと連れ戻します。
息子の不孝な書信(第12話参照)に憤っていたはずの梁王は、兄たちの甘言と至れり尽くせりの世話に気を良くし、再び野心を燃やし始めました。
あろうことか、自らが首領となって孫靖(スン・ジン)を討伐し、濼陽(らくよう)で即位して大裕王朝を再興するという檄文を天下に飛ばしたのです。
これを知った孫靖は激怒。
即座に檄文の流通に関わった者を捕らえて処刑し、都の旧臣世族を宮中に監禁する強硬手段に出ます。
西長京の街は瞬く間に孫靖の兵で埋め尽くされ、息の詰まるような厳戒態勢へと変貌しました。
2. 危機一髪の偽の新郎新婦!老婆の恩返しと鳴り響く婚礼の太鼓
追っ手に追い詰められた李嶷と崔琳(ツイ・リン)は、かつて道中で孫靖の兵から救った老婆(第13話の母娘)の家に逃げ込みます。
老婆は命の恩人を匿うことを快諾し、二人は夜闇を待って脱出する計画を立てました。
刻一刻と兵の足音が近づく中、崔琳は老婆の娘が間もなく嫁入りを控えていることに目をつけます。
私たちが新郎と新婦に化けて、祝言のドサクサに紛れて城門を抜けるのはどう?
女の子の家名に傷がつくことを恐れる李嶷でしたが、老婆の強い勧めで二人は真っ赤な喜服に身を包むことになります。
華やかな婚礼の楽器が鳴り響く中、お互いの晴れ姿に一瞬だけ目を奪われる二人。
孫靖の兵の鋭い臨検を奇策で煙に巻き、二人は見事に西長京を脱出することに成功しました。
3. 柳承鋒(リウ・チェンフォン)の黒い裏切りと、引き裂かれた従者たちの小さなすれ違い
その頃、崔家軍の陣営では柳承鋒(リウ・チェンフォン)が桃子(タオズ)の熱心な看病により体力を回復させていました。
しかし、その胸の内には李嶷への激しい憎悪が燻り続けていました。
彼は崔琳に隠れて秘密裏に孫靖の勢力と結託。
鎮西軍の重要拠点である峝関を奪取するべく、悪魔の証明とも言える陰謀を巡らせていたのです。
一方、軍営の片隅では、桃子(タオズ)が崔琳の好みに合わせて用意した果実や木の実を、李嶷の心腹である謝長耳(シエ・チャンアル)に手渡していました。
第13話の道中でも息の合った動きを見せていた二人ですが、謝長耳(シエ・チャンアル)のあまりの木訥さに桃子はへそを曲げて立ち去ってしまいます。
老鮑(ラオ・バオ)に急かされて追いかけるものの、不器用な言葉しか紡げない謝長耳に、桃子の怒りは収まりません。
同じ頃、前太子妃の蕭氏(しょうし)は、皇孫の李玄澤(りげんたく)が生き延びている報せに安堵しつつも、孫靖の不穏な軍の動きが濼陽ではなく、鎮西軍の本拠地である峝関へ向いていることに深い疑念を抱いていました。
4. 血に染まる峝関の悲劇!突きつけられた裏切りの刃
都を離れた李嶷と崔琳は、道中で孫靖の軍に敗れて散り散りになったとされる崔家軍の残党に遭遇します。
二人は何かがおかしいと直感しながらも先を急ぎますが、彼らの前に現れたのは、満身創痍で這い出してきた鎮西軍の生き残りたちでした。
あの何氏女が崔家軍を率いて俺たちを騙し、峝関を血の海に変えたんだ!
瀕死の戦友たちは、崔琳を指さして激しく罵倒します。
不意打ちによって多くの同胞が惨殺され、要所である峝関が陥落したという地獄の光景。
言葉を失う李嶷の胸に、かつてない激しい疑惑と怒りが湧き上がります。
崔琳は自分が絶対に背信行為に関わっていないと必死に身の潔白を叫びます。
しかし、目の前で命を落としていく部下たちの血を前に、統帥・裴源(はいげん)の怒号が響き渡り、李嶷の冷たい剣が崔琳の喉元へと突きつけられました。
第13話で千の願いも叶えると誓い合ったはずの愛の言葉は、峝関の赤黒い血の中に消え去り、二人の関係は修復不可能な破滅の淵へと追い込まれます。
峝関陥落の軍事地政学と柳承鋒の借刀殺人の罠
第14話において、物語の軍事バランスを崩壊させた最大のエンティティは峝関(どうかん)の陥落です。
峝関は鎮西軍の生命線であり、ここを押さえられることは、李嶷が第13話で顧相と交わした西長京を内外から挟み撃ちにするという戦略の前提条件が根底から崩れることを意味します。
ここで柳承鋒が用いた計略は、孫靖の兵力を利用して鎮西軍を滅ぼし、その罪をすべて崔琳になすりつける借刀殺人(他人の刃で人を殺す)の極みです。
第12話で崔琳が実兄の崔璃(さいり)に襲われた際、李嶷が命がけで彼女を救ったことで、柳承鋒の歪んだ独占欲は完全に狂気へと変わりました。
崔琳の崔家軍の錦囊女という身分(第5話参照)を逆手に取り、崔家軍の旗を使えば鎮西軍が油断することを見抜いたこの罠は、二人の精神的支柱である信頼を最も残酷な形で破壊する心理トラップとして機能しています。
喜服の赤から血の赤へ!残酷すぎる乱世の運命に涙が止まらない
言葉を失うほどに、あまりにも残酷で、そしてドラマチックな第14話でした。
前半、老婆の家で真っ赤な喜服に身を包み、まるで本物の新婚夫婦のように照れくさそうに見つめ合っていた二人の姿が幸せだったからこそ、後半の峝関での地獄絵図が狂おしいほどに引き立ちます。
どれだけ崔琳が私はやっていないと訴えても、李嶷の目の前には息絶えていく鎮西軍の同胞たちがいるという逃れられない現実。
第13話の醤園で、知了殻(セミの殻)の孤独を共有し、やっと結ばれた二人の心が、これほど一瞬で引き裂かれる脚本の容赦なさに鳥肌が立ちました。
次回、剣を突きつけ合った二人の運命はどこへ向かうのでしょうか。
罠にハメられた崔琳の無実を、李嶷が再び信じる日は来るのか。
血を流す鎮西軍の反撃と、泥沼化する二人の愛憎劇から目が離せません。
つづく


