あらすじとネタバレ

崔琳(さいりん)の頑なな心と、李嶷(りぎょく)の報われない優しさ

崔琳(さいりん)の心は、完全に閉ざされちまった。彼女は毎日、亡き柳承鋒(りゅう しょうほう)のことだけを考えて、ひたすら石を彫り続けてる。柳承鋒は、自分の命と引き換えに彼女を守った男だ。その恩義と悲しみが、彼女をがんじがらめにしてるんだよな。

そんな崔琳(さいりん)の姿を見て、李嶷(りぎょく)は居ても立ってもいられない。心配して彼女の部屋を訪ねるけど、待っていたのは強烈な拒絶だった。崔琳は、傷だらけの手で石を彫りながら、李嶷(りぎょく)にこう言い放つ。あんたを本気で好きになったことなんてない。心にいるのは柳承鋒だけだってさ。いや、これはキツい。李嶷の心が折れる音が聞こえてきそうだぜ。

でも、李嶷は諦めない。夜、眠れずにいる崔琳のために、葉っぱで編んだネズミの人形を持って、子守唄まで歌ってやるんだ。健気すぎるだろ、こいつ。ところが崔琳は、その小さな贈り物を容赦なく燃やしちまう。彼女の決意の固さを示すためなんだろうけど、さすがにやりすぎじゃないか?李嶷の落ち込む姿が目に浮かぶよ。

梁王の策略と、李嶷の逆襲

二人の恋愛模様がこじれてる裏で、国の情勢も大きく動く。李嶷の親父である梁王が、なんと皇帝に即位しやがった。で、その最初の命令が、李嶷を溱王(しんおう)に任命して、西長京を奪還しろっていうもの。これは表向きは大手柄を立てるチャンスに見える。でも、本当は厄介払いで、危険な最前線に送り込むための策略なんだよな。

普通なら絶望するところだけど、李嶷は違う。この無茶振りを逆手にとって、天下の兵馬を集める口実にするんだ。さすが、ただじゃ転ばない男だ。彼はすぐに西長京に噂を流して、敵陣に混乱を引き起こす作戦を実行に移す。恋愛で凹んでる暇なんてないってわけだ。

雪解けの兆し

崔琳に冷たくされても、李嶷のアプローチは止まらない。彼女が魚好きだと知ると、桃子(ももこ)を通じてこっそり魚料理を届けさせたりする。遠回しだけど、彼の優しさが伝わってくるよな。

極めつけは、毎日欠かさず崔琳の部屋の前に花を置くこと。ずっと無視されてたんだけど、ついにその日が来る。崔琳がドアを開けて、その花を拾い上げたんだ。この小さな一歩が、見てるこっちとしてはめちゃくちゃ嬉しい。

桃子(ももこ)もすかさず李嶷様は本気よって後押しする。崔琳も、さすがに自分の本当の気持ちから逃げきれなくなったみたいだ。彼女はついに、李嶷への複雑な感情を認めて、彼に会うことを決意する。長かったぜ。本当に。この二人のすれ違い、ようやく終わりが見えてきたかもしれないな。

今回のエピソードについての感想

いやあ、今回は李嶷のメンタルが試される回だったな。好きな女に心にいるのは別の人なんて言われた上に、手作りのプレゼントを目の前で燃やされるんだぜ。普通なら心がポッキリ折れる。でも、李嶷はそれでも彼女を想い続けて、花を贈り続ける。この男の懐の深さは一体どうなってるんだ。彼の行動は、ただの恋愛感情だけじゃない。国を背負う男としての器のデカさも感じさせるよな。

一方で、崔琳の行動も理解できる。命の恩人である柳承鋒への罪悪感と感謝が、彼女を縛り付けてる。李嶷への気持ちに気づいているからこそ、わざと冷たくして自分をごまかそうとしてるのが見て取れる。その葛藤が痛々しいけど、人間らしくて共感できる部分でもある。

だからこそ、最後のシーンで彼女が花を拾った時は、思わずガッツポーズが出たよ。やっと、本当にやっと、彼女が自分の心と向き合う準備ができたんだ。このじれったい二人の関係が、どう進展していくのか。目が離せない展開になってきたな。

つづく