あらすじ

互いの誤解を乗り越え、ついに心を開きかけた李嶷(リー・ニー)(リー・ニー)崔琳(ツイ・リン)(ツイ・リン)に、最大級のターニングポイントが訪れます。 従者たちが仕掛けた和解の宴から始まり、夜闇に乗じた逃亡劇、そして本物の崔家軍総帥とのスリリングな謁見が展開。 これまで幾度となく名前だけが登場していた伝説の地、楽游原で二人が抱き合い、お互いの未来を誓い合うロマンチックかつ濃厚なエピソードです。

ネタバレ

偽りの幽閉劇から最愛の聖地へ!第17話の最大の見どころ

互いの誤解を乗り越え、ついに心を開きかけた李嶷(リー・ニー)崔琳(ツイ・リン)に、最大級のターニングポイントが訪れます。

従者たちが仕掛けた和解の宴から始まり、夜闇に乗じた逃亡劇、そして本物の崔家軍総帥とのスリリングな謁見が展開。

これまで幾度となく名前だけが登場していた伝説の地、楽游原で二人が抱き合い、お互いの未来を誓い合うロマンチックかつ濃厚なエピソードです。

漆黒の河を渡る知略と月夜の誓い!正体を明かした二人の全貌

1. 従者の粋な計らいと、血塗られた峝関から届いた一対の護腕

月明かりが美しく照らす夜、侍女の桃子(タオズ)と心腹の謝長耳(シエ・チャンアル)は、主人のために密かな和解の宴を準備していました。

夜風の冷たさに崔琳(ツイ・リン)が身震いした瞬間、李嶷(リー・ニー)は優しく暖めようと近づきますが、崔琳は第12話の激痛の拔箭で見せたような強情さで、暗器を構えて彼を拒絶します。

謝長耳(シエ・チャンアル)が仲裁に入ろうとするのを桃子(タオズ)が二人の愛の形だと引き止め、従者たちは静かにその場を離れました。

一人残された李嶷は、崔琳がかつて柳承鋒(リウ・チェンフォン)のために手を傷つけてまで将棋を刻んだ嫉妬(第16話参照)に胸を痛めていました。

すると崔琳は、袖の中から一対の精巧な皮護腕(革のリストガード)を取り出します。

それは、悲劇が起きる前の第14話の峝関(どうかん)にいた頃から、李嶷のために密かに編み進めていた世界に一つだけの贈り物でした。

誤解のせいで手渡せずにいた本心を知った李嶷は、彼女の冷たい言葉すら甘く受け止め、子供のように喜びます。

2. 湯気なき夜の再眠と、リストガードが暴いた主帥の将計就計

甘えるように崔琳に護腕を嵌めてもらい、愛おしそうに見つめる李嶷。

しかし、その幸せな瞬間の隙を突き、崔琳は再び麻酔の暗器を放って彼を深い眠りへと誘いました。

崔琳は眠る李嶷の唇に切ない別れのキスを落とし、桃子と共に手配していた小舟へ乗り込み、夜の河を逃走します。

朝霧が晴れる頃、目を覚ました崔琳は、船を漕ぐ船夫の腕にあの皮護腕が嵌められているのを見て激怒しました。

船夫に変装していたのは他でもない李嶷であり、彼女の逃亡ルートは最初から彼の掌の上だったのです。

さらに李嶷は、彼女がただの何氏女ではなく、崔倚(ツイ・イー)の血を引く唯一の独生女(一人娘)であるという究極の真実にたどり着いていました。

崔琳は、自分の身分を人質にして父親の崔倚(ツイ・イー)を脅迫しようとする李嶷の冷徹な軍略を察知し、父を怒らせれば、タダでは済まないと鋭い警告を突きつけます。

3. 豪傑の父・崔倚の登場と、最愛の聖地楽游原への逃避行

娘の幽閉を聞きつけた崔家軍の総帥・崔倚は、凄まじい軍勢を率いて濼陽へ駆けつけ、梁王(リャンワン)ら李氏の身内を人質に取る形で李嶷に娘の釈明を求めました。

初めて対面した崔倚の豪快で真っ直ぐな気性に、李嶷は崔琳の面影を重ね合わせます。

阿蛍(崔琳の乳名)の容姿は、父親と母親のどちらに似ているのかと尋ねる李嶷に対し、崔琳は幽閉された怒りを忘れないと冷たく言い放ちました。

別れの時が近づいていることを悟った二人は、どちらが先に相手に気づかれず姿を消せるかという秘密のゲームを開始します。

最初の勝負に敗れた李嶷でしたが、二人はそのまま馬を走らせ、ついに夢にまで見た楽游原の広大な丘へと到着しました。

満天の星空の下、李嶷は天下が平和になったら、本物の皇孫を連れ戻し、父を退位させて、君と二人で遠くへ駆け落ちしたいという至高の夢を語ります。

実現が極めて困難な夢物語であると知りながらも、崔琳はその言葉のなかに自分の居場所があることに深い涙を滲ませ、二人は風が吹き抜ける草原で激しく抱き合いました。

崔琳は、幼少期に柳承鋒(リウ・チェンフォン)に命を救われ、女の身を隠して崔家軍の影の総帥として生きてきた壮絶な身の上話をすべて李嶷に告白します。

夜が更けるまで語り明かし、李嶷の腕の中で眠りについた崔琳。

翌朝、目を覚ました二人は、お互いの髪飾りや小物が密かに入れ替わっていることに気づき、自分たちの運命がもう二度と切り離せないものであると確信するのです。

楽游原の誓いに隠された政治的リアリズムと独生女という最大の切り札

第17話でついに回収された最大のエンティティは、ドラマのタイトルでもある楽游原(らくゆうげん)の具現化です。

これまで第7話の灯会泛舟などで、理想の象徴として語られてきたこの場所は、単なるデートスポットではありません。

李嶷にとっては皇家という冷酷な檻からの解放を意味し、崔琳にとっては男装という偽りの殻からの脱却(第16話の知了殻の比喩とリンク)を意味する絶対的な聖地です。

しかし、二人が交わした約束の裏には、極めてシビアな政治的リアリズムが横たわっています。

李嶷が崔琳を崔倚の独生女と見抜いて包囲した計略は、一見すると愛するがゆえの独占欲に見えますが、軍事的には崔家軍という天下最強の私兵を鎮西軍の北伐(西長京奪還)に確実に巻き込むための最強のレバレッジ(梃子の原理)です。

崔倚という巨大な駒が盤上に乗ったことで、孫靖(スン・ジン)打倒のチェス盤は一気に最終局面へと加速することになります。

口づけの味は切なく、飾りの交換に震える乱世の最高峰ロマンス

胸の奥が熱くなる、完璧な第17話でした。

河の上の小舟で、李嶷が変装を解いて崔琳の前に現れ、手作りの皮護腕を見せるシーンの演出の鮮やかさには脱帽します。

お互いに騙し合い、暗器で眠らせ、それでもなお額へのキスや、小物の交換で愛を証明し合う二人の関係は、まさに大人の極上サスペンスロマンスです。

楽游原の美しい緑の中で、初めて女としての自分をすべて曝け出して李嶷の胸に飛び込んだ崔琳の姿には涙が止まりませんでした。

次回、崔倚の軍勢と鎮西軍は、ついに狡猾な孫靖(スン・ジン)が待つ西長京への総攻撃を開始するのでしょうか。

最強のバディとなった二人の、天下無双の進撃が始まります。

つづく