あらすじとネタバレ
都では、謀反を起こした孫靖(そんせい)が好き放題やってる。 元皇太子妃だった蕭氏(しょうし)をそばに置いて、優雅に球技に興じるなんて、いいご身分だよな。でも、部下から李嶷(りぎょく)が望州城を奪ったって報告を聞いた途端、ブチギレ。 その怒りの矛先は、人質にしてる李嶷(りぎょく)の親父、梁王に向けられる。梁王はビビりまくって、息子のことを昔からどうしようもない奴だったなんてこき下ろす始末。 親子の情もあっけないもんだな。
敵陣での腹の探り合い
一方、こっちの主役二人、李嶷と崔琳(さいりん)はピリピリムード全開だ。崔琳(さいりん)は何校尉(かこうい)っていう男のフリ、李嶷も裴源(はいげん)っていう偽名を使って、敵の将軍・郭直(かくちょく)の陣営に乗り込む。 目的は和平交渉。…もちろん、表向きは、な。郭直(かくちょく)の提案で、なぜか三軍対抗の競馬対決が始まる。 勝った奴が交渉の主導権を握れるっていうルールだ。レースは壮絶で、郭直の部下が矢を受けて重傷を負いながらも、意地で旗をゴールに突き立てる。そのどさくさで馬が暴走して崔琳に襲い掛かるんだけど、そこを李嶷が身を挺して助けるんだ。 敵同士のはずなのに、こういうの見せられるとちょっとドキッとするよな。
まさかの共闘、そして裏切り
レースは日没で中断。郭直は今夜は泊まっていけなんて親切そうな顔して二人を招き入れる。でも、腹の中は真っ黒。毒入りの菓子で二人まとめて始末して、孫靖(そんせい)への手土産にしようって魂胆だ。その夜、李嶷は崔琳の正体を探ろうと彼女の天幕に忍び込む。あっさりバレて軽くあしらわれるんだけどな。そんなドタバタの最中に、郭直の軍が火矢で奇襲を仕掛けてきた。陣営は大混乱。結局、李嶷と崔琳は生き残るために協力して、この場を切り抜ける羽目になる。
川に落ちて、そして…
なんとか脱出した二人だけど、もちろん信用なんてしてない。崔琳は追手をまくために偽の痕跡を残して逃げる。でも、李嶷はその策略を簡単に見破るんだ。そして、さっき忍び込んだ仕返しか、崔琳を川に蹴り落とす!おいおい、やりすぎだろって思ったけど、本気で溺れそうになってるのを見たら、結局助けに入るんだよな。こいつ、根は悪い奴じゃないのかも。でも、助けられた崔琳も黙っちゃいない。隠し持ってた暗器で李嶷を気絶させる。ただ、命の恩人だからか、その場に置き去りにはせず、ちゃんと茂みに隠してやるんだ。どっちもどっちで、面白い関係だよ。
落とし穴で二人きり
一人になった崔琳、今度は狩猟用のデカい落とし穴に落ちるっていう不運。夜になって、寒さと心細さで参ってるところに、誰かが現れる。なんと、気絶させたはずの李嶷だ。しかも、手にはうまそうな焼肉。兵糧を渡せば、この肉をやるなんて交渉を持ち掛けるんだから、こいつの神経は鋼鉄でできてるのか。もちろん崔琳は突っぱねる。結局、李嶷は根負けして穴に飛び降り、二人で焼肉を分け合って食うんだ。敵同士が、狭い穴の中で火を囲んで肉を食う。この奇妙な状況が、二人の関係を少しだけ変えたみたいだ。
第2話の感想
いやー、第2話、めちゃくちゃ濃かったな。李嶷と崔琳、お互い腹の中じゃこいつ何者だ?って探り合ってるくせに、いざとなると息が合うんだよ。特に、李嶷が崔琳を川に突き落としたかと思えば、慌てて助けるシーン。あれは最高だった。ただの完璧なヒーローじゃない、人間臭さが見えるのがいい。崔琳もやられっぱなしじゃなくて、しっかり仕返しするところがまた魅力的だ。強い女、俺は好きだぜ。最後の落とし穴のシーンなんて、もうね。敵同士のはずなのに、あの空間だけはちょっと違う空気が流れてた。焼肉を分け合うって、原始的だけど一番距離が縮まる方法かもしれない。この二人がこれからどうなっていくのか、本当に目が離せない。
つづく