あらすじ

謀反により皇都を占拠した孫靖(スン・ジン)の刃が、ついに李嶷(リー・ニー)の父である梁王(リャンワン)へと迫り、西長京の宮廷にはただならぬ緊張感が漂い始めます。 一方、辺境の望州城を巡る戦線では、それぞれ正体を隠した李嶷崔琳(ツイ・リン)が、狡猾な敵将の軍営へと乗り込む命がけの心理戦が開幕。 互いを騙し合う二人が、予期せぬ危機の連続によって、ついに命のバトンを繋ぎ合う運命的な夜を迎えることになります。

ネタバレ

朝廷の不穏な暗雲と辺境での緊迫した偽名交渉(導入)

謀反により皇都を占拠した孫靖の刃が、ついに李嶷の父である梁王へと迫り、西長京の宮廷にはただならぬ緊張感が漂い始めます。

一方、辺境の望州城を巡る戦線では、それぞれ正体を隠した李嶷崔琳が、狡猾な敵将の軍営へと乗り込む命がけの心理戦が開幕。

互いを騙し合う二人が、予期せぬ危機の連続によって、ついに命のバトンを繋ぎ合う運命的な夜を迎えることになります。

偽りの賽馬から死線の中の共闘へ!騙し合いの果てに急接近する全貌(メインストーリー解説)

宮廷のポロ競技に潜む殺意と、梁王が語る「お荷物皇子」の真実

西長京の宮廷では、大都督の孫靖が前太子妃の蕭氏(しょうし)と華麗にポロに興じ、笑い声を響かせていました。

しかし、謀士の辛绂(しんふつ)が耳打ちした「望州城が奇襲された」という急報により、孫靖の表情は一変し、怒りのあまり放った球が内侍を直撃します。

激怒した孫靖はすぐさま捕らえ身内である梁王を呼び出し、隠された十七皇子、李嶷の素性を激しく詰問しました。

命の危険を感じた梁王は、怯えながら李嶷の不遇な過去を必死に並べ立てます。

母を難産で亡くし、幼少期から粗暴で兄たちと喧嘩ばかり、成人後も何一つ成し遂げられず先帝に牢蘭関へ流された「頑子(出来損ない)」だと主張。

しかし、孫靖は鼻で笑い、その出来損ないが鎮西軍を率いて望州を電撃攻略した事実を突きつけ、梁王は仮病を使って逃げるしかありませんでした。

郭直(かくちょく)の軍営で火花を散らす偽名の二人と、命がけの賽馬対決

望州の対峙を打開するため、李嶷は裴源(はいげん)の名を騙り、崔琳は何校尉(かこうい)という男装の偽名を使って、敵将・郭直(かくちょく)の軍営へと乗り込みます。

郭直は交渉の条件として、勝者に主導権を与える「賽馬(競馬)対決」を提案し、二人は激しく火花を散らして競い合いました。

レースの最中、郭直の部下が矢を受けながらも旗を鉄瓮に突き刺す執念を見せ、さらに狂った軍馬が崔琳目掛けて突進する不測の事態が発生します。

崔琳の危機を察した李嶷は、咄嗟に馬を寄せて彼女を救い、二人の間の険悪な空気が一瞬だけ和らぎました。

夜になり、郭直は戦死した勇士を弔うため休戦を告げ、二人を自陣に泊める引き留め工作を図ります。

しかしそれは、孫靖からの褒賞を狙う郭直が、毒入りの点心で二人を暗殺しようとする罠でした。

煙る戦場での共闘と、溺れる崔琳を救った李嶷の不器用な優しさ

夜更け、崔琳の素性を探ろうと彼女の天幕に忍び込んだ李嶷は、逆に崔琳に軽々と制圧されてしまいます。

運良く毒点心が届いた混乱に乗じて脱出した李嶷は、今度は崔琳を縛り上げて報復しますが、そこへ郭直の軍勢が火箭を放って夜襲を仕掛けてきました。

火の海と化した軍営で、二人は生き残るために一時的な共闘を余儀なくされ、背中を預け合って敵を退けると別々に脱出を図ります。

崔琳は衣服の切れ端や足跡を使って巧妙な偽の痕跡を残しますが、知略に長けた李嶷はこれを瞬時に見抜きました。

川辺で崔琳を待ち伏せした李嶷は、仕返しとばかりに彼女を川へ突き落とすものの、激流に飲み込まれ溺れかけた姿を見て、結局は放っておけず水に飛び込みます。

救われた崔琳は、李嶷が油断した隙に暗器を使って彼を昏睡させますが、命の恩人を放置できず、密かに隠し場所に彼を運んで去っていきました。

極寒の猟師穴での籠城と、1本の焼き肉が溶かす二人の距離

自力で歩き出した崔琳でしたが、運悪く山中に掘られた猟師の罠穴に落下し、愛馬の白馬に見守られながら孤立無援となってしまいます。

夜が更けるにつれ寒風が吹きすさび、怪我を負った崔琳が孤独と寒さに震えていると、暗闇から足音と共に香ばしい肉の匂いが漂ってきました。

現れたのは、目を覚まして追ってきた李嶷であり、彼は手にした焼き肉を掲げ、軍糧の情報と交換しようと冷たく取引を持ちかけます。

「死んでもあんたの施しなど受けない」

崔琳はプライドから激しく拒絶しますが、その強がりに根負けした李嶷は、呆れたように自ら深い穴の中へと飛び降りました。

李嶷は文句を言いながらも、凍える崔琳に温かい焼き肉を分け与え、狭い暗闇の中で二人は静かに火を囲みます。

冷徹な敵同士であるはずの二人の顔が、揺れる火に照らされ、お互いの胸の内に複雑な感情が芽生え始めていました。

梁王の証言が隠す李嶷の真価と、名商「皮四郎(ひしろう)」を巡る第三の影(独自考察・用語解説)

第2話の背後で動く大きなチェス盤のピースは、孫靖による梁王の監禁と、李嶷の過去の隠蔽です。

梁王は息子の李嶷を「出来損ないで朝廷の役に立たない」と酷評しましたが、これは単なる親心からの庇護ではなく、李嶷が皇位継承レースから外され、牢蘭関に流刑同然で送られた宮廷内の確執(第1話参照)を裏付けるエピソードでもあります。

しかし、孫靖が指摘したように、李嶷の軍事の才能はすでに隠しきれないレベルに達しています。

また、二人が偽名を使ってまで郭直の元へ赴いたのは、彼らが追う大糧商・皮四郎(ひしろう)の軍糧ルートが、この地域の軍事バランスを握る決定的な鍵(エンティティ)だからであり、単なる陣取り合戦ではない高度な経済戦が背景にあることが分かります。

焼き肉の匂いは恋の予感?不器用な二人の心理戦に大興奮(感想と次回の見どころ)

第2話にして、早くも二人の距離が物理的にも精神的にも縮まる神回でした。

昼間は激しく騙し合い、川に突き落としたかと思えば命がけで救い出すという、ツンデレ全開の李嶷の行動から目が離せません。

特にラストの猟師の穴の中で、冷たい態度を取りながらも結局は崔琳に焼き肉を分けてあげるシーンは、彼の隠しきれない優しさが滲み出ていて最高でした。

次回、この狭い穴ぐらから二人はどうやって脱出するのでしょうか。

郭直の追っ手が迫る中、一時的な同盟を結んだ二人が望州城で繰り広げる次なる大勝負に期待が高まります。

つづく