あらすじとネタバレ

山賊のアジトでまさかの鉢合わせ

まず、崔琳(さいりん)が行方不明になったって話からだ。崔家軍の柳承鋒(りゅう しょうほう)は、知らせを聞いてブチギレ。すぐに兵をまとめて、郭直(かくちょく)の陣営に乗り込む勢いだ。一方、崔琳(さいりん)の腹心である桃子(ももこ)は冷静だった。彼女は、崔琳(さいりん)がいつも身につけている特別な薬の粉の匂いをたどれば、絶対に見つけられるって信じてたんだ。

その頃、当の崔琳は山賊のアジトで縛られてた。最悪だよな。で、そこに飯を届けに来た男が、うっかり罠にはまって一緒に捕まっちまう。それが誰かと思ったら、なんと李嶷(りぎょく)!こんなところで再会するなんて、どんな運命なんだよ。

絶体絶命!とっさの嘘で切り抜けろ

山賊たちは、崔琳をどうするかで揉めてた。金のために売り飛ばすかいや、いっそ頭の嫁にしちまうかなんて、ろくでもない相談ばっかり。頭目の黄有義(こうゆうぎ)は、らちが明かないから直接崔琳に正体を聞くことにした。

ここで崔琳が頭の回転の速さを見せるんだ。私は皇孫である李嶷(りぎょく)さまに寵愛されている妾ですって、とっさに嘘をついた。隣にいる李嶷(りぎょく)もビックリしてたけど、すぐに空気を読んで話を合わせる。俺は、このお方を望州までお連れする護衛だってな。この二人の即興コンビプレー、なかなか見事だったぜ。

駆け落ちカップル爆誕?

話がややこしくなってきたところで、山賊の中から李嶷の顔を知る男が現れた。元鎮西軍の兵士だった趙有徳(ちょうゆうとく)だ。彼が李嶷の正体を明かしたことで、場の空気は一変する。

山賊たちは、腐敗した朝廷にうんざりしてたんだ。だから、英雄的な皇孫の登場に大興奮。李嶷さまについていけば、俺たちの未来も変わるかもしれねえ!って、みんなで鎮西軍に加わることを誓う。でも、その血盟の儀式で、なぜか李氏皇族だと思い込まれている崔琳に刃を向けやがった!

ここで李嶷が叫ぶんだ。待て!この人は俺の愛する人で、今まさに駆け落ちの真っ最中なんだ!って。この一言で、山賊たちの態度は180度変わった。さっきまで殺そうとしてたのに、今度は崔琳をあねごと呼んで、すぐに縄を解いてくれた。本当に現金なやつらだよ。

束の間の平穏と、悲しい別れ

二人きりの部屋で、李嶷と崔琳はベッドの取り合いでじゃれ合ったりして、ちょっといい雰囲気になる。でも、そんな時間は長く続かない。崔琳を探していた桃子(ももこ)が駆けつけて、李嶷を敵と勘違いして弩(いしゆみ)を放つ。李嶷はとっさに崔琳をかばった。

仲間も合流して一安心したのも束の間、今度は郭直の軍が山を攻めてきたって知らせが入る。李嶷と崔琳は、山賊たちを助けるために協力することを決意。それぞれ助手を残して、二人で山を降りることにした。

崔琳は足の怪我で山道を歩けない。李嶷は村人のふりをして馬車を手に入れ、なんとか関所までたどり着く。でも、途中で役人が民をいじめてるのを見て、やむなく険しい山道にルート変更。痛みに耐えられない崔琳を、李嶷は黙って背負って歩くんだ。

夜になって、二人は親切な老夫婦に助けられる。食べ物を分けてもらい、少しだけ心休まる時間を過ごした。崔琳は感謝の気持ちとして、こっそり自分の珠を老婆に渡した。でも、官兵の襲撃で、その幸せはあっけなく壊される。老夫婦は二人を地下室に隠し、自分たちは外で兵士の相手をした。結局、二人をかばったことで、老夫婦は無残にも殺されてしまったんだ。その光景を目の当たりにした李嶷は、自分を責めるように崔琳に怒りをぶつける。この乱世の厳しさが、胸に突き刺さるような回だった。

第3話の感想

いやあ、第3話は感情のアップダウンが激しかったな。前半は、李嶷と崔琳が嘘に嘘を重ねてピンチを切り抜ける展開がコミカルで、思わず笑っちまったよ。駆け落ちカップルっていう設定は最高だった。単純な山賊たちとのやり取りも、いいスパイスになってたと思う。

でも、後半は一転して、胸が締め付けられるようなシリアスな展開だった。親切にしてくれた老夫婦が、自分たちをかばったせいで殺されるシーンは、本当に見ていて辛かった。この時代の非情さ、人の命の軽さがリアルに描かれていて、このドラマがただのラブコメじゃないってことを改めて思い知らされた。李嶷が崔琳を背負うシーンは、二人の距離がぐっと縮まった感じがして良かったんだけど、その直後の悲劇で全部吹っ飛んだ気分だ。甘さと苦さが混じり合った、忘れられない回になったよ。

つづく