いやー、今回の31話は、正直かなりキツかったな。でも、その分だけ見ごたえはあった。早速、振り返っていこうか。
あらすじ
復讐の鬼
もうね、冒頭から息が詰まる展開だった。李嶷(りぎょく)の体をちゃんと安置するんだ。そして、血が滴る剣を拾い上げる。その目にはもう、怒りと悲しみしか宿ってなかった。完全に復讐の鬼と化してたよ。
その姿を見た李崃(り らい)は、ビビりまくって後ずさり。揭碩(けっさつ)の兵にあいつを囲め!って命令するんだけど、誰も李嶷(りぎょく)を止められない。今の李嶷(りぎょく)は、憎しみが理性を食い尽くしてるからね。もう誰にも止められない状態だった。
崔琳(さいりん)の一矢
李嶷は、重傷で体はボロボロ。足元だっておぼつかない。それでも、執念だけで李崃にじりじり迫っていくんだ。李崃はそれを見て、チャンスだと思ったんだろうね。ニヤつきながら剣を振り下ろす。でも、李嶷も最後の力でなんとかそれを受け止めるんだ。
激しい斬り合いの末、ついに李嶷の体力が尽きる。李崃に蹴り飛ばされて、気を失ってしまうんだ。勝った!って李崃が勝ち誇った、まさにその瞬間だった。一本の矢が夜の闇を切り裂いて、正確に李崃の首を貫いた。あっけない幕切れだったよ。矢を放ったのは、もちろん崔琳(さいりん)だ。
ネタバレ
癒えない心の傷
崔琳(さいりん)は、倒れた李嶷に必死に駆け寄る。彼の名前を呼び続けて、なんとか意識を取り戻させようとするんだ。その声が届いたのか、李嶷は一瞬だけ重い瞼を開ける。でも、すぐにまた意識を失ってしまう。彼の頭の中では、老鮑(おうぼう)や仲間たちと焚き火を囲んで笑いあった記憶が駆け巡ってた。その楽しい思い出が、今は刃物みたいに彼の心をえぐるんだ。
悪夢から覚めた李嶷は、ゴボッと黒い血を吐く。それを見た崔琳は、胸が張り裂けそうな顔で彼の背中をさすってやる。謝長耳(しゃちょうじ)も俺がもっと早ければって自分を責めてて、見てるこっちも辛かった。桃子(ももこ)が、そんな彼を優しく抱きしめて慰めてたのが唯一の救いだったな。
夜、李嶷はまだ動ける体じゃないのに、そっと崔琳のそばへ行くんだ。彼女の手の甲にキスをする。まるで別れを告げるみたいに。その後、一人でお寺の前に座り込むんだけど、彼の心はもう限界だった。老鮑(おうぼう)との思い出が頭から離れない。結局、こらえきれずにまた大量の血を吐いてしまう。
そこに崔琳が静かにやってきて、彼の隣に座る。生きないとダメだって、優しいけど強い言葉で彼を諭すんだ。生きてこそ、この国も愛する人も守れるってね。そして、冷え切った李嶷の体を力強く抱きしめる。このシーンは本当にグッときた。
宮廷の思惑
一方、宮廷では新皇がビクビクしてた。皇子が李嶷一人になっちゃったからね。彼を太子に立てるしかないって分かってる。でも、死んだ李俊(リージュン)や李崃の罪を軽くしようとしたりするんだ。裴献(ペイ・シェン)が国法を優先すべきです!って正論をぶつけるんだけど、どこまで響いてるんだか。
さらに、崔琳を太子妃にする話も出る。でも、新皇は崔家の軍事力を警戒してる。顧丞相(こしょう)もそれに乗じて邪魔をする。まったく、こっちは命がけで戦ってるっていうのに、宮廷の連中は権力争いのことしか頭にない。
二人の和解
日に日に落ち込んでいく李嶷を見て、崔琳はある決心をする。彼のために、新しい服を縫い始めたんだ。その姿を見て、李嶷の心も少しずつ動いていく。
これまでは、いつも李嶷から崔琳を抱きしめていた。でも、今回は違った。崔琳が、彼の背後からそっと抱きしめたんだ。李嶷は、今までにない安心感に包まれたと思う。
崔琳は手品だよなんて言いながら、お守りの簪(かんざし)をこっそり李嶷の服に忍ばせる。李嶷もその気持ちをちゃんと受け止めて、母親の形見だった珠を彼女に贈るんだ。長かった二人のすれ違いや誤解が、この瞬間に全部溶けてなくなった。固く抱き合う二人を見て、やっと報われたなって思ったよ。
感想
いやもう、今回は感情の揺さぶりがすごかった。老鮑を失った李嶷の絶望が、画面越しに痛いほど伝わってきたよ。仲間との楽しかった日々を思い出しては、血を吐くほど苦しむ姿は見ていられなかった。彼の心の傷の深さを思うと、本当に胸が締め付けられる。
そんなズタボロの李嶷を救ったのが、やっぱり崔琳だったな。ただ慰めるだけじゃないんだ。生きろと叱咤し、その体で温もりと力を与える。彼女の強さと深い愛情がなかったら、李嶷は本当に壊れてたかもしれない。李崃を射殺した冷徹な判断力と、李嶷を包み込む母性みたいな優しさ。この両方を持っているのが崔琳の魅力だと改めて感じた。
そして最後の和解シーン。これまでのすれ違いがあったからこそ、あのバックハグと贈り物の交換がめちゃくちゃ心に染みた。多くを語らずとも、お互いが一番の支えだと確認し合えた瞬間だったね。宮廷の権力争いは相変わらず面倒だけど、この二人ならきっと乗り越えていける。そう信じさせてくれる、希望に満ちたラストだった。
つづく