あらすじ

朝廷の権力闘争が極限に達する本作の第33話では、名将への過酷な冤罪事件が幕を開けます。 異民族の使者と内通者が結託して仕掛けた罠により、天下最強を誇る崔家軍が反逆の危機に追い詰められていきます。 最愛の人の家族を守るため、主人公が激しい暴雨の中で新皇に宣戦布告する屈指の神回です。

ネタバレ

冤罪に落とされる名将と東宮を揺るがす最悪の権謀

朝廷の権力闘争が極限に達する本作の第33話では、名将への過酷な冤罪事件が幕を開けます。

異民族の使者と内通者が結託して仕掛けた罠により、天下最強を誇る崔家軍が反逆の危機に追い詰められていきます。

最愛の人の家族を守るため、主人公が激しい暴雨の中で新皇に宣戦布告する屈指の神回です。

陰謀が渦巻く朝廷の対決から決死の跪宮までの全貌

加里(かり)と柳承鋒(リウ・チェンフォン)の結託による朝廷での崔倚(ツイ・イー)への冤罪構陷

朝堂の場で加里(かり)は崔倚(ツイ・イー)大将軍が敵国である掲碩と内通し、白水関の戦いを敗北に導いたと虚偽の告発を行います。

行軍大総管の裴献(ペイ・シェン)は激怒して加里の腹黒い動機を厳しく追及しますが、朝廷の文臣たちも加里に加担しました。

かつて第27話の白水関失守の裏で糸を引いていた柳承鋒(リウ・チェンフォン)の影が、再び朝廷を支配し始めます。

異変を察知した李嶷(リー・ニー)は加里の証言の矛盾を突き、新皇の命で引き出された柳承鋒と激しい論戦を展開しました。

柳承鋒は第11話の両王の乱の救出劇さえも崔倚の自作自演だと主張し、新皇の深い猜疑心を巧みに刺激します。

かつて命を救われた恩を忘れた新皇は、疑惑に目を眩ませて崔倚を京城へ召喚する冷酷な聖旨を発布しました。

大理寺の不審火による証人滅口と李嶷(リー・ニー)の太子妃宣言

危機を察知した崔琳(ツイ・リン)は実父へ密書を送り、李嶷もまた彼女の安全を確認するため深夜に屋敷へと忍び込みます。

しかしその直後、重要証人の加里が幽閉されていた大理寺が突如として炎上し、加里が死亡する事件が発生しました。

新皇はこれを崔倚による口封じの犯行だと断定し、即座に裴源(はいげん)を派遣して大将軍の拿捕を命じます。

朝臣から崔琳(ツイ・リン)への警戒を促された李嶷は、自ら彼女に逢った事実を認め、新皇の前で堂々と太子妃宣言を行いました。

激怒した新皇は退位を盾に脅迫し、李嶷は真相究明のために自ら崔倚の護送を引き受ける条件を呑むことになります。

李嶷が京城を離れた隙を狙い、新皇と顧相は顧婉娘(グー・ワンニアン)を良娣に冊立して東宮を囲い込む陰謀を成立させました。

顧婉娘(グー・ワンニアン)が仕掛けた懸梁自尽の苦肉の策と李嶷の誤算

数日後、李嶷は堂々たる態度を崩さない崔倚を伴って西長京へと帰還を果たしました。

しかし東宮へ戻った彼を待っていたのは、顧婉娘が懸梁自尽(首吊り自殺)を図ったという侍女からの悲痛な急報です。

李嶷は驚愕し、かつて第20話で亡き生母の肖像画を贈ってくれた彼女への情義から、急ぎ顧婉娘の元へと駆けつけました。

病床の顧婉娘は涙を流しながら、崔琳との障壁になりたくなかったと语り、巧みな苦肉の計で李嶷の罪悪感を誘います。

純良な李嶷はこれが彼女の緻密な罠であることを見抜けず、ただの友人として彼女の命の尊さを必死に諭しました。

顧婉娘の偽りの涙によって、東宮の正室を巡る女たちの戦いはさらに不気味な泥沼へと引きずり込まれます。

豪雨の宮殿前に響く怒号と昏庸な新皇への訣別

激しい大雨が降りしきるなか、李嶷は宮殿の前に直立して跪き、国家の功臣である崔倚の冤罪を涙ながらに訴え続けます。

しかし、冷酷な宮殿の扉が開くことはなく、かつて自分を救った英雄を切り捨てる新皇の姿勢に李嶷の心は崩壊しました。

怒実に震える李嶷は朝堂へ乗り込み、小人を重用して功臣を殺す新皇に対し、君主の資格はないと辛辣に言い放ちます。

功高震主を恐れる新皇の猜疑心と大理寺放火に隠された陽謀

今回新皇が柳承鋒たちの杜蒜な嘘を信じた背景には、封建社会の鉄則である功高震主(功績が高すぎて主君を脅かす)があります。

崔家軍の圧倒的な兵力は、中央集権を進めたい多疑な新皇にとって、生きているだけで最大の脅威に他なりませんでした。

柳承鋒はこの心理的死角を完璧に突いており、大理寺の放火滅口も含めて崔倚を絶対的な逆賊へと仕立て上げています。

また、顧婉娘が仕掛けた自殺の芝居は、李嶷の重情重义(情に厚く義を重んじる)という性格を完全に利用した陽謀です。

彼女は権力を欲する姿をあえて隠し、被害者を演じることで李嶷の道徳的負疚感(罪悪感)を限界まで刺激しました。

これにより、彼女は崔琳を悪人に仕立て上げながら、東宮の正座へと確実に一歩近づくことに成功したのです。

崩壊する父子関係と修羅の道を歩み始める十七郎の未来

豪雨の中で許凱(シュー・カイ)が見せた魂の哭シーは、信じていた父親への完全な訣別を意味する圧巻の演技でした。

景甜(ジン・ティエン)演じる崔琳も一族の滅亡という絶壁に立たされ、二人の純愛は最悪の試練を迎えています。

次回、捕らえられた崔倚を救うため、ついに李嶷が東宮の兵権を動かして新皇への本格的な反撃を開始するのか注目です。

つづく