あらすじ

朝廷で、崔倚将軍が敵国と内通しているという衝撃的な告発がなされる。柳承鋒の巧みな話術により、新皇は崔倚への疑いを深めていく。李嶷(りぎょく)は崔倚の無実を信じ、必死に弁明するが、新皇との意見の対立は決定的になるばかり。さらに、告発者が謎の死を遂げたことで、崔倚への嫌疑は一層強まってしまう。追い詰められた李嶷は、自らの手で真相を突き止めるため、危険な賭けに出ることを決意する。

ネタバレ

泥沼の朝廷、仕掛けられた罠

朝廷が、いきなり不穏な空気になった。加里(かり)とかいう将軍が、崔倚(つい より)将軍を名指しで告発し始めたんだ。 敵国と裏で手を組んで、白水関の戦いをわざと負けさせたって。そんなバカな話があるかよ。案の定、裴献(ペイ・シェン)がすぐに反論する。 でも、加里(かり)は新皇に取り入るのがうまい。これは崔倚が勝手にやったこと。陛下の御心が広いとは知らなかったなんて言い出す。新皇はそれで機嫌を良くしてるんだから、こっちが頭痛くなるぜ。柳承鋒(りゅうしょうほう)まで出てきて、崔倚の救援が早すぎたのは怪しいとか言い出した。 もう完全にグルだな、こいつら。新皇はすっかりその気になって、崔倚を都に呼び戻して取り調べるって決定しちまった。

燃え広がる陰謀の炎

李嶷(りぎょく)も黙っちゃいない。加里に直接問いただすけど、柳承鋒がうまく話をそらす。あげくの果てに、李嶷(りぎょく)が私情で自分を疑ってるとか言い出す始末。そんな中、とんでもない事件が起きる。加里が拘束されてた大理寺が火事になって、加里は死亡、柳承鋒はケガをした。 どう考えたって、口封じだろ。でも新皇は、これを崔倚の仕業だと信じ込んでる。 もう、誰が敵で誰が味方か分からない。新皇は裴献に崔倚の逮捕を命令する。 事態は最悪の方向へ転がっていく。

皇帝との対立、李嶷(りぎょく)の叫び

李嶷は崔琳(さいりん)のことが心配で、夜にこっそり会いに行ってた。 そのことを朝廷で指摘されると、李嶷は隠さない。崔琳(さいりん)に会った。彼女は俺が皇太子妃と決めた女だって、堂々と宣言する。これには新皇もブチギレ。そんなに言うこと聞けないなら、俺は皇帝を辞める!って、まるで子供の駄々だ。結局、李嶷が折れる形で、自ら崔倚を都に連れ戻し、真相を明らかにすると約束させられた。

帰還、そして女の涙

数日後、李嶷は崔倚を連れて都に戻ってきた。 これで話が進むかと思いきや、とんでもない知らせが待っていた。李嶷が留守の間に、新皇が顧婉娘(こばんじょう)を良娣(りょうてい)、つまり李嶷の側室に封じていたんだ。 追い打ちをかけるように、顧婉娘が首を吊って自殺しようとしたって話まで入ってくる。李嶷が駆けつけると、彼女は涙ながらに訴える。無理やり側室にされて、あなたと崔琳(さいりん)様の邪魔になりたくなかったって。見え透いた嘘だよ。でも、まっすぐな李嶷は、その演技に気づかない。友達として、彼女を慰めてしまう。

大雨が降る中、李嶷は宮殿の前でひざまずき、崔倚の無実を訴え続けた。 新皇は全く取り合わない。かつて自分を救ってくれた恩人を、なぜここまで陥れるのか。李嶷の怒りは頂点に達する。朝議の場で、彼は新皇に向かって叫んだ。こんなやり方をするなんて、あなたは君主の器じゃない!忠誠と裏切りが渦巻く宮廷で、李嶷の孤独な戦いが始まった。

この回の感想

いやー、今回は本当に胸くそ悪い展開だったな。柳承鋒と顧婉娘のコンビプレーが見事すぎて、逆に感心するレベル。特に顧婉娘の女優っぷりには脱帽だよ。あんな涙を流されたら、李嶷じゃなくても騙されるかもしれない。でも、おい李嶷、しっかりしろ!って言いたくなる。崔琳一筋なのはいいけど、脇が甘すぎるぜ。

新皇も新皇だ。完全に柳承鋒の言いなりで、自分で考えることを放棄してる。かつての恩人である崔倚をここまで疑うなんて、皇帝としての器が問われるよな。雨の中でひざまずく李嶷の姿は、見ていて本当に辛かった。彼のまっすぐな正義感が、ドロドロの権力争いの中でどうなってしまうのか。崔琳も心配だし、とにかく後味が悪くて、次の回が気になって仕方ない。

つづく