あらすじ(ネタバレあり)

ボロボロの李嶷(りぎょく)

まず、李嶷(りぎょく)の体調が限界突破しちまうんだ。前の戦いで負った傷もまだ治ってないのに、大雨に打たれたのが追い打ちになった。とうとう鼻血を出して、しまいには血を吐いてぶっ倒れる始末。裴献(ペイ・シェン)たちが体休めろって言っても、こいつ全然聞かないんだよね。自分のこと後回しにしすぎなんだよ。

一方、崔琳(さいりん)は何か嫌な予感がしてた。李嶷(りぎょく)のことが心配でたまらない。桃子(ももこ)を使いに出して、様子を探らせるくらいにね。

ひどすぎる取引

そんな中、李嶷本人が崔琳(さいりん)のところにやって来る。新皇帝は崔家の親父さんの無実を信じてる、と。崔琳(さいりん)を太子妃に迎えることも認めてくれた、と。ここまでは良かったんだ。

でも、その条件が最悪だった。崔家軍を解散させろって言うんだよ。崔家軍って言ったら、親父さんが人生を捧げて作り上げた軍隊だ。崔家の魂そのもの。崔琳がブチ切れるのも無理ないよ。

李嶷の言い分はこうだ。太子妃にならないなら、君と親父さんの安全は保証できない。脅しに近いよね、これ。完全に。

壊れていく父親

この話を聞いた崔琳の親父さん、崔倚(つい より)は、すべてを悟る。もう崔家軍を残す道はないんだ、と。彼は崔家軍の兵士たちを全員集めて、軍旗を降ろし、解散を告げた。そのショックで、たった一晩で髪が真っ白になっちまうんだ。

もう正気じゃない。杖をつきながら、解散したはずの兵士たちを探してさまよう。崔琳がそばで支えても、娘のことがもう分からないみたいだった。口から出るのは、崔家軍のことばかり。このシーンは本当に見てて辛かった。

愛のない結婚

結局、崔琳は李嶷と結婚して太子妃になる。でも、そこに愛なんてひとかけらも無い。あるのはお互いへの憎しみと計算だけ。

普通なら幸せなはずの初夜に、二人は剣を抜いて斬り合うんだ。マジかよって思うよね。戦いは崔琳が負ける。李嶷は剣を収めてこれで1回目だ。あと2回は手加減してやるなんて言う。崔琳は殺せるもんなら殺せばいい!って叫ぶ。もうめちゃくちゃだよ。

その夜、李嶷は床に布団を敷いて寝て、崔琳はベッドで彼に背を向けて眠る。冷え切った新婚初夜だ。

仮面夫婦の始まり

翌朝、宮女たちが来る気配を察した李嶷が、すごい速さで行動する。自分の布団をベッドに放り投げて、崔琳の布団に潜り込むんだ。仲睦まじい夫婦を演じるためにね。崔琳が彼を突き飛ばそうとしても、びくともしない。

その後は、新皇帝と皇后への挨拶。もちろん、崔琳は作り笑いを浮かべるだけ。ここで皇后が、お世話係として趙女使(ちょうじょし)っていう宮女を崔琳につける。誰がどう見ても監視役だ。

李嶷はなんで断らないんだって崔琳に聞く。彼女の答えは、氷みたいに冷たかった。昔、十七郎(じゅうしちろう)に接したみたいに、今の太子殿下に接することはできません。

この言葉で、李嶷は完全に打ちのめされる。罪悪感とどうしようもなさで、気づけば目に涙を浮かべてた。二人の間にあったものが、完全に壊れてしまった瞬間だったね。

このエピソードの感想

今回は、とにかく心がえぐられる回だった。特に崔琳の親父さん、崔倚が崔家軍を解散させるシーンは、見ていて本当に胸が痛んだよ。一代で築き上げたものが、誇りが、目の前で崩れ去っていく。その絶望で一夜にして白髪になって、正気を失ってしまう姿は、あまりにも痛々しかった。

そして、李嶷と崔琳の関係だよね。愛し合っていたはずの二人が、憎しみと計算だけの政略結婚をするなんて。初夜に剣を交えるシーンは、このドラマらしい激しさだけど、同時に二人の悲しい現実を突きつけてくる。李嶷の立場も理解できなくはない。でも、やり方が強引すぎるし、崔琳が失ったものの大きさを考えると、同情しかないよ。彼女が李嶷に言い放った昔のようにはなれないっていうセリフは、二人の関係の完全な断絶を意味していて、本当に切なかった。ここから二人はどうなっちまうんだろうな。

つづく