あらすじ

大ヒット中の中国古装劇『楽游原』第36話では、東宮の檻で冷戦を続けていた二人の関係が大きく動き出します。 前話での崔家軍解散を巡る深い心の傷を抱えながらも、思わぬハプニングから承鸞殿に甘い熱情が戻ります。 さらに、裏で蠢く外敵の陰謀や、側室の顧婉娘(グー・ワンニアン)が仕掛けた卑劣な罠に対し、李嶷(リー・ニー)が下した冷徹な反撃が描かれる極上のエピソードです。

ネタバレ

避世の夢を追う二人に訪れた承鸞殿の熱情と新たな暗流

大ヒット中の中国古装劇『楽游原』第36話では、東宮の檻で冷戦を続けていた二人の関係が大きく動き出します。

前話での崔家軍解散を巡る深い心の傷を抱えながらも、思わぬハプニングから承鸞殿に甘い熱情が戻ります。

さらに、裏で蠢く外敵の陰謀や、側室の顧婉娘(グー・ワンニアン)が仕掛けた卑劣な罠に対し、李嶷(リー・ニー)が下した冷徹な反撃が描かれる極上のエピソードです。

承鸞殿で火花を散らす布団争奪戦と豊迎楼の鱸魚がもたらした奇跡の仲直り(メインストーリー)

密着する二人の距離と去父留子を告げる崔琳(ツイ・リン)の冷徹な覚悟

穏やかな午後の承鸞殿で、崔琳(ツイ・リン)と桃子(タオズ)は優雅に茶点を楽しんでいました。

門外では、メンツを気にする李嶷(リー・ニー)と謝長耳(シエ・チャンアル)が、冷たい秋風の中で長く待たされています。

しびれを切らして怒り顔で入室した李嶷は、周囲の侍従をすべて下がらせて崔琳と対峙しました。

言い争いの末に部屋を追い出されそうになった李嶷は、床に布団を敷いて居座る構えを見せます。

崔琳も負けじと布団を奪い返そうとし、二人は狭い寝室のなかで激しい争奪戦を始めました。

足元をよろめかせた李嶷が、崔琳の胸へと飛び込む形で二人は畳の上に転がります。

崔琳が袖から必死に銀針を出して抵抗しようとすると、李嶷はその手首を強く掴み取りました。

翻弄される彼女の隙を突き、李嶷は奪い取った銀針を投げ捨てて熱い口づけを交わします。

前夜に食べた火鍋の残り香が漂うなか、冷え切っていた寝室の空気は一瞬にして艶やかな空間へと変わりました。

翌朝、目が覚めた李嶷は隣の寝床が空であることに気づき、慌てて周囲を見渡します

崔琳は化粧台の前で静かに長い髪を梳かしており、その姿は普段の女帥とは思えないほど温婉でした。

昨夜の温もりの痕跡を探る李嶷に対し、彼女は子供ができたら父親はいらないと言い放ちます。

自分が太后となって国を治めれば良いと語る崔琳の言葉に、李嶷の胸には複雑な感情が去来しました。

あまりの冷淡さにへそを曲げた彼は、衣服の帯もまともに締めないまま怒りの表情で部屋を飛び出します。

豊迎楼の蟹醸橙でおびき寄せる神医と最後のスズキが繋いだ二人の笑顔

李嶷と裴源(はいげん)は、正気を失った崔倚(ツイ・イー)を救うため、神医の慕仙鶴(ぼせんかく)を捜しに豊迎楼へと向かいます。

彼の好物である蟹醸橙(カニのオレンジ蒸し)を極上の餌として用意し、見事におびき寄せることに成功しました。

同じ頃、崔琳も掲碩の首領であるウロの弟、ウ延が密かに皇都へ潜入したという不穏な情報を掴みます。

崔琳は桃子(タオズ)を伴って同じ豊迎楼へと調査に赴きますが、そこで鱸魚(スズキ)を巡る可愛い誤解が起きました。

豊迎楼の鱸魚は大好物であり、李嶷は彼女の機嫌を取るために最後の1匹を買い占めようと動きます。

しかし、その魚はすでに隣の部屋の客によって予約済みであると店員から告げられました。

李嶷は諦めきれず客室の前に赴き、崔琳への深い寵愛と自身の無力な立場を語って魚を譲ってほしいと懇願します。

その部屋の中にいるのが崔琳と桃子であるとは、純良な皇子は夢にも思っていませんでした。

愛しい男の必死な訴えを壁越しに聞いた崔琳は、思わず声を殺して大笑いしてしまいます。

静寂のあとで扉が静かに開くと、そこには満面の笑みを浮かべた崔琳の素顔がありました。

李嶷は驚愕しながらも彼女の笑顔を見つめ、二人の間にあった心の壁は一瞬にして氷解します。

顧婉娘(グー・ワンニアン)の部屋に仕掛けられた淫薬の罠と承鸞殿の浴槽での野獣の慰め

東宮の側室となった顧婉娘(グー・ワンニアン)の面目を保つため、李嶷は形式的な訪問を続けていました。

ある夜、彼女の部屋で酒を煽った李嶷は、急激な高熱と意識の朦朧に見舞われます。

これは、二人の仲を強引に進展させようと企んだ侍女が、酒の中に卑劣な薬を混ぜたためでした。

異常を察知した李嶷は、引き留めようとする顧婉娘の手を冷酷に振り払い、その場から脱出します。

よろめきながら承鸞殿へと戻った彼は、待っていた崔琳の身体を強引に抱き上げました。

そのまま二人は温かい浴槽の中へと飛び込み、激しい水しぶきが周囲に飛び散ります。

薬の熱に浮かされた李嶷は、まるで飢えた野獣のように崔琳の優しさを求め続けました。

崔琳は彼の異変を察知し、拒絶することなくその広い胸を温かく受け入れます。

水流の中にすべての不快感と煩悩が洗い流され、二人の肉体と魂は真の結合を果たしました。

慕仙鶴(ぼせんかく)の幻術が起こした奇跡と白髪の老将が流した再会の涙

李嶷は崔倚(ツイ・イー)大将軍の失った記憶を呼び戻すため、ある荒れ果てた古い屋敷へと彼を案内します。

同行した慕仙鶴が極上の幻術(戯法)を発動させると、周囲の景色が幻想的に変貌していきました。

その光景は、第35話で崔倚が釣り糸を垂らしながら語っていた亡き妻・賀敏(がびん)への未練と深く重なります。

薄霧の向こうから现れた愛しき妻の幻影を見つめ、白髪の老将の瞳から涙がこぼれ落ちました

時空を超えた短い相聞のなかで、崔倚の心に刻まれていた深い遺憾が静かに癒やされていきます。

顧婉娘の借刀殺人を阻む李嶷の直感と豊迎楼に潜む地政学的暗流

第36話で展開された顧婉娘の侍女による媚薬の混入は、顧相の政治的陽謀と深く連動しています。

前話の第35話で李嶷から冷酷な決別を告げられた顧婉娘は、東宮での絶対的な地位を焦っていました。

肉体関係を既成事実化することで、崔琳を側室へと追い落とす借刀殺人の計略を裏で動かしていたのです。

しかし、李嶷が自らの身体を傷つけてまで承鸞殿の崔琳の元へ帰還した行動は、彼女の計略を完全破壊しました。

また、豊迎楼というエンティティは、単なる高級料亭ではなく、皇都市井における情報戦の最前線です。

外敵である掲碩のウ延が潜入した場所で、主役二人が偶然にも鱸魚を通じて和解した演出は秀逸。

かつて第7話の并州城の灯会で交わした楽游原の約束が、このスズキの部屋の前での告白によって見事なコールバックとして機能しています。

湯船の熱情が溶かした冷戦と、暴かれたウ延の暗殺網

承鸞殿の布団争奪戦から浴槽での濃密な濡れ場への流れは、二人の圧倒的なビジュアルの美しさも相まって息を呑む完成度でした。

父親はいらないと強がる崔琳のツンデレな可愛らしさと、薬を盛られても彼女の元へ走る李嶷の一途な情愛に深く感動させられます。

不器用な謝長耳(シエ・チャンアル)が桃子に地契を渡してプロポーズする微笑ましい一幕もあり、東宮のなかに一瞬の平和が訪れた回でした。

しかし、豊迎楼に潜入した掲碩のウ延の存在が、次なる血の嵐を予感させます。

次回、記憶を取り戻しつつある崔倚の復活を恐れた顧相とウ延が、ついに崔琳の暗殺計画を実行へと移すことに。

和解した最強のバディが、都に張り巡らされた巨大な陰謀の網をどのように一網打尽にするのか、次章の激闘から目が離せません。

つづく