あらすじ
第4話で韓立(かんりつ)の屋敷への潜入ルートを確保した李嶷(リー・ニー)(リー・ニー)と崔琳(ツイ・リン)(ツイ・リン)は、洗児宴の当日に大胆不敵な誘拐作戦を決行。 しかし、狡猾な守将・韓立とその謀士である呂成之(りょせいし)も黙っておらず、偽の虎符を用意して対抗を試みます。
ネタバレ
虎符を巡る危険な心理戦と偽装夫婦のさらなる泥沼化!第5話の見どころ
第4話で韓立(かんりつ)の屋敷への潜入ルートを確保した李嶷(リー・ニー)と崔琳(ツイ・リン)は、洗児宴の当日に大胆不敵な誘拐作戦を決行。
しかし、狡猾な守将・韓立(かんりつ)とその謀士である呂成之(りょせいし)も黙っておらず、偽の虎符を用意して対抗を試みます。
一進一退の頭脳戦が繰り広げられる中、状況は二人の予想を超えた身分の誤認へと発展。
絶体絶命の包囲網を突破するため、二人は再び手を組み、敵の裏をかく将計就計(敵の計略を逆手にとる策)に出ます。
緊迫した空気のなかで繰り広げられる、浴槽での密着劇と、ついに明かされる崔琳(ツイ・リン)の秘密の乳名に胸が熱くなる重要回です。
偽りの崔公子と煙る浴槽の罠!并州城を揺るがす潜入作戦の全貌
偽の虎符と火災の罠!南院の強固なからくりに阻まれる二人
洗児宴の当日、計画通り韓府へ潜入した李嶷(リー・ニー)と崔琳は、韓立の長孫を連れ去ることに成功します。
軍を動かすための虎符との交換を要求された韓立ですが、謀士の呂成之(りょせいし)は、望州で敗北したばかりの鎮西軍と、近くに布陣する崔家軍の双方が并州を狙っていると分析。
警戒を強めた韓立は、ひとまず偽の虎符を手に交換場所へと向かいました。
密偵たちが森を見張るなか、一向に現れない犯人に韓立が困惑していたその時、屋敷から火事だ!との悲鳴が響き渡ります。
この隙に李嶷と崔琳は塀を越えて本物の虎符を探そうとしますが、南院の庭園には無数の致命的な機関(罠)が仕掛けられていました。
無謀な突撃を避けた二人は一度退き、崔家軍の親信になりすまして韓立と直接交渉する道を選びます。
予期せぬ誤認逮捕?崔琳の錦囊女の威光と、崔公子に祭り上げられた李嶷
急ぎ足で屋敷に戻った韓立は、なぜか無傷で送り返されていた長孫の姿を見て、すべては本物の虎符を盗み出すための調虎離山(敵を本拠地から誘い出す策)だったと気づきます。
そこへ、崔家軍の使者を装った李嶷と崔琳が堂々と姿を現し、大金を積んで并州の通過許可を求めました。
強欲な韓立は金の誘惑に揺れますが、使者の中に崔家軍の有名な策士である錦囊女(きんのうじょ)がいると知り、ある誤解を抱きます。
なんと韓立は、隣に立つ李嶷の堂々たる佇まいを見て、彼を崔家軍の総帥である崔公子その人だと思い込み、恭しく最敬礼を捧げたのです。
戸惑う李嶷と崔琳でしたが、この状況を利用しない手はないと瞬時に判断し、そのまま崔公子とその一行として将計就計の芝居を続けることにしました。
監視の目を眩ます鴛鴦戯水!湯気と紅布が隠す緊迫の潜入
その夜、中央の覇者である孫靖(スン・ジン)から韓立の元へ、大量の財宝と共に保護という名目の監視兵が送り込まれてきます。
孫靖(スン・ジン)の支配に不満を持つ韓立は、手元に転がり込んできた崔公子を利用して、孫靖の桎梏から抜け出そうと画策。
すべてを見抜いていた李嶷と崔琳は、与えられた客間の隅々まで不審な仕掛けがないか捜索し、情報が漏れる穴を塞いでいきました。
しかし、突然屋根裏から不審な足音が響き渡り、監視の耳が近づいていることを察知します。
機転を利かせた李嶷はすかさず崔琳の腰を抱き寄せ、近くにあった赤い絹布で目隠しをしながら、二人で豪快に浴槽の中へと滑り込みました。
立ち込める湯気と紅布に阻まれ、覗き見を試みた密偵も中の様子を伺うことはできず、韓立はあの崔公子は、こんな状況でも風流に鴛鴦戯水(仲良く水遊び)を楽しむとは大物だと爆笑します。
月明かりの下で交わされる真実!明かされた乳名阿蛍
ようやく監視を退けた二人は、1つのベッドに横たわり束の間の休息をとります。
ふと李嶷は、第4話の偽装夫婦の際にも未だ謎のままであった、隣で戦う女性の本当の名前を知らないことに思い至りました。
崔琳は頑なに本名を隠し、追及を逃れるために阿錦(あきん)という偽名を口にします。
それが嘘だと見抜いた李嶷は、彼女が第4話で妊婦のフリをしていたことから阿稲(あとう)や阿枕(あちん)と呼んでからかいました。
怒った崔琳は銀針を彼の首元に突きつけますが、李嶷は珍しく真剣な眼差しで彼女を見つめます。
この先何が起こるか分からない。もし死んでしまったら、君の本当の名前さえ知らないのはあまりにも寂しいじゃないか
李嶷の言葉に胸を突かれた崔琳は、寂しげに背を向けたあと、静かに阿蛍(あけい)という、亡き母親がつけてくれた乳名を教えました。
李嶷は愛おしそうにその名前を何度も口ずさみながら、月光のなかで穏やかな眠りへと落ちていきます。
一方その頃、西長京の宮廷では、前太子妃の蕭氏(しょうし)が周囲の目を盗み、前太子の側室である姜氏(きょうし)の部屋を訪れ、彼女の身重の体を密かに気遣っていました。
韓立を罠にかけた将計就計の心理構造と、宮廷に隠された姜氏(きょうし)の伏線
第5話で展開された最も高度な戦略は、偶然の誤解から生まれた崔公子への成りすましという将計就計の計略です。
韓立は、第1話で李嶷が望州を電撃攻略した実力を知っているものの、彼が出来損ないの十七皇子であるという先入観(第2話の梁王(リャンワン)の発言が影響)から、目の前の若き天才を名高い崔家軍の頭領だと錯覚しました。
この心理的な死角を見事に出し抜いた李嶷の決断力は、彼が単なる武官ではなく一流の軍師であることを示しています。
また、ラストに描かれた蕭氏(しょうし)と姜氏の密会は、今後の物語を大きく揺るがす重要なエンティティです。
第2話で孫靖とポロに興じていた蕭氏ですが、彼女が密かに守ろうとしている姜氏のお腹の子(前太子の血脈)は、第3話で山賊の趙有徳(ちょうゆうとく)たちが語っていた李氏皇族の未来に直結する最大の伏線であり、辺境の闘いと都の暗闘がこの先どう交錯していくのか、緻密なストーリー設計が見て取れます。
縮まる距離と迫る危機!完璧なバディが魅せた至高の夜(感想)
第5話は、知略戦のスリルとロマンスのバランスが本当に完璧なエピソードでした。
浴槽に二人で飛び込み、敵を欺くために恋人のフリをするシーンは、第1話の命がけの水中戦を知っているからこそ、現在の二人の絶対的な信頼関係が際立って見えます。
お互いに素性を隠すライバルでありながら、危険な戦場でもし死んだらを意識し合い、ついに大切な母親との思い出が詰まった本名を明かした崔琳。
李嶷が阿蛍と優しく呼ぶシーンの静けさには、乱世の過酷さを忘れさせる美しさがありました。
次回、この偽りの崔公子作戦を逆手に取り、二人は韓立の強固な南院から虎符を奪い取ることができるのか、并州奪還作戦のクライマックスに期待が最高潮に達します。
つづく


