あらすじとネタバレ

江南への旅立ち、それぞれの思惑

まず、ぼしゃくかが皇子・劉琛(りゅうしん)と一緒に災害救済で江南へ行くことになった。それを知った定北王・劉衍(りゅうえん)は、馬車を城門まで追いかけるんだ。でも、声をかけない。ただ、遠くから彼女が去っていくのを見つめてるだけ。このシーン、マジで切ないよな。

一方で、劉皎(りゅうきょう)も江南へ向かう。彼女のお目当て、沈驚鴻(しんきょうこう)が江南に行ったって聞いたからだ。なんだか、みんな江南に大集合って感じになってきた。

劉衍(りゅうえん)の屋敷では、執事が最近、慕殿が来ませんねなんて言う。劉衍は彼女は役人だ、俺にばかり構っていられないとクールぶる。でも執事が見つけたんだ。ぼしゃくかが書いた紙切れを。そこには劉衍の名前がびっしり。彼女が劉衍を想って書いてたんだよ。それを知っても、劉衍は彼女の夢を邪魔できないって考えてる。大人の男だな。

空っぽの食糧庫と役人の嘘

江南に着いたぼしゃくかと劉琛(りゅうしん)。彼らが見たのは、空っぽの食糧庫だった。現地の役人は県令様は過労で倒れまして…なんて言う。でも、ぼしゃくかは一瞬で見抜くわけ。その県令って庄さんでしょ? あの人が民のために働いて倒れるなんて信じないね。キレッキレだろ?門番たちはみんな肥えてるし、絶対何か隠してる。この腐敗役人どもめ!

策士たちの頭脳戦

幸い、劉皎(りゅうきょう)の慈善団体済善堂(せいぜんどう)が炊き出しをしてくれてる。でも、食糧は全然足りない。ここで沈驚鴻(しんきょうこう)が動く。彼は配給する粥に、わざと米ぬかやふすまを混ぜたんだ。案の定、裕福そうな連中がなんでこんなものを混ぜるんだ!って文句を言う。沈驚鴻は言い返す。本当に飢えている人は文句を言わない。家に食糧があるから、そんなことが言えるんだろう。この作戦、賢すぎる!

その頃、劉衍も江南に向かっていた。行方不明の薛笑棠(せつしょうどう)が、劉皎を追って江南に来たと読んだんだ。さすが定北王、読みが鋭い。でも、その動きは太后(たいこう)に筒抜けだった。太后(たいこう)は劉衍より先に薛笑棠(せつしょうどう)を殺せと命令を下す。状況はどんどんヤバくなっていく。

ぼしゃくかの秘策

劉琛が役人たちに食糧の寄付を求めても、みんな知らんぷり。ここで、ぼしゃくかがついに策を思いつく。賊を捕らえるには、まず王を捕らえよ。彼女が向かった先は、なんと自分の実家、慕家だった。

父親に会ったぼしゃくかは、自分の正体を明かさない。ただ一人の役人として、民のために蔵を開けて食糧を放出するよう説得するんだ。父親は、目の前にいるのが自分の娘だとは気づかない。でも、彼女の気迫と正論に心を動かされる。そして、蔵を開けることを決意するんだ。

感想

今回のぼしゃくか、マジで最高だったな。役人の嘘を一発で見抜く洞察力、本当にスカッとしたよ。ただ頭がいいだけじゃない。ちゃんと自分の足で動いて、自分の頭で考えて、一番効果的な方法を見つけ出す。そこが彼女の最大の魅力だよな。沈驚鴻の米ぬかを混ぜる作戦も、彼の賢さと優しさが表れてて良かった。本当に困っている人を助けたいっていう気持ちが、ひしひしと伝わってきた。

一方で、劉衍の切ない見送りシーンにはグッときた。好きな人が自分の手の届かない場所へ行ってしまうのを、ただ見つめるしかないって辛すぎるだろ。それぞれのキャラクターが自分の信念と目的のために動き出して、物語が一気に複雑さと深みを増した回だった。特に、ぼしゃくかが自分の父親と対峙するシーン。正体を明かさないからこその緊張感と、彼女の覚悟が感じられて、見ごたえがあった。これはもう、次が気になって仕方ない!

つづく