あらすじ

いやー、今回の主役は完全に孫紜紜(そんうんうん)ラブの彼女が、ガチで慕灼華(ぼしゃくか)に喧嘩を売り始めたんだよ。

宴会の席でさ、太后(たいこう)が劉衍(りゅうえん)と孫紜紜(そんうんうん)に二人で演奏しなさいとか言い出すわけ。孫紜紜はチャンスとばかりに私の笛を使います?なんてアピールする。周りの令嬢たちもお似合いだわとか囃し立てる雰囲気。

でも、俺たちの劉衍はそんなことじゃなびかない。執剣(しゅうけん)からもらった大事な笛独幽を持ってこさせるんだ。俺が愛するのはこの一本だけだって、孫紜紜の目の前で言い放つ。これはもう、公開処刑みたいなもんだよな。

プライドをズタズタにされた孫紜紜が、黙ってるわけない。彼女、慕灼華が詩を作るのが苦手だって知ってるんだ。だから、太后(たいこう)にけしかけて慕灼華に詩を詠ませましょうって提案する。性格悪いよな、マジで。

ネタバレ

ここからが慕灼華の真骨頂。追い詰められた彼女は、荷花をテーマに一首詠むんだ。でも、その詩がちょっと変わってて、誰も意味を理解できない。会場がザワザワする中、劉衍がすっと立ち上がって解説を始める。彼の解説で、みんな納得するんだけど、実はこの詩にはとんでもない裏があった。

後でわかるんだけど、これ、各句の頭文字を読むと関我何事(私に何の関係が?)ってなる漢詩のテクニックだったんだ。つまり慕灼華は、孫紜紜の嫌がらせに対して知るか、そんなもんって詩でアンサーしてたわけ。頭良すぎだろ。

孫紜紜は後からその意味を知って、当然ブチギレ。母親に泣きついて、太后の力でなんとかしてもらおうとする。でも、母親の入れ知恵を断って、自分の力で慕灼華に勝負を挑むと決めるんだ。その根性だけは認めてやるよ。

で、彼女が取った行動がすごい。なんと、慕灼華が働く戸部に観政として乗り込んできたんだ。職場まで押しかけてくるとか、ストーカー気質もあるのかもな。

そこでも嫌がらせは続く。劉衍に断られたお菓子を彼からもらったのと嘘をついて慕灼華に渡そうとしたり、わざとみんなの前で例の関我何事の詩を読み上げたりする。全部、慕灼華には余裕でかわされるんだけどね。

しまいには、慕灼華からそんなに私の詩が好きなら、個人レッスンしてあげるって言われて、逆に勉強させられる羽目に。授業中に居眠りしちゃうくらい、慕灼華の相手をするのは疲れるんだろうな。孫紜紜のメンタルが心配になってくるレベルだよ。

一方、沈驚鴻(しんきょうこう)と劉皎(りゅうきょう)のサイドもちょっと動きがあった。沈驚鴻(しんきょうこう)が劉皎(りゅうきょう)に、薛笑棠(せつしょうどう)っていう人物の肖像画を渡そうとするんだけど、彼女は受け取らない。この二人、何か深い過去がありそうだよな。

劉衍は劉衍で、その薛笑棠(せつしょうどう)の治療のために動いてた。どうやら雪塵丹っていう貴重な薬が必要らしい。それがもう無いから、陸院使(りくいんし)と慕灼華が交代で鍼治療をするしかないみたいだ。こっちのストーリーも目が離せないな。

今回の感想

いやあ、女の戦いって、見てる分には最高に面白いよな。孫紜紜が登場してから、物語が一気に華やかになった気がする。彼女、分かりやすく悪役ムーブをしてくれるから、見ていて清々しいくらいだよ。劉衍にアピールしては空振り、慕灼華に喧嘩を売っては返り討ちにあう。このテンプレ的な流れが、逆に安心感あるよな。

でも、今回のMVPは間違いなく慕灼華だ。あの関我何事の詩は痺れた。普通なら嫌がらせされてシュンとしちゃうところを、あんなインテリジェンスあふれるカウンターで返すなんて、カッコよすぎるだろ。彼女の強さは、ただ勉強ができるだけじゃない。その知識を武器として、的確なタイミングで使えるところにあるんだよな。孫紜紜をからかうように個人授業するシーンも、彼女のSっ気が見えて最高だった。

劉衍のブレない態度も良かった。孫紜紜には一切興味を示さず、慕灼華への愛を貫く。あの公開処刑シーンは、見ていてスカッとしたよ。この二人の信頼関係が、物語の太い幹になってるよな。

つづく